ベラジオオペラのキャリアはまだ浅いので、近走のみを振り返る。

ベラジオオペラの前走

23/3/19 スプリングS(G2)

中山 芝1800m(内)重

着順:1着(1.48.9・-0.2差)

騎手:横山武史(56キロ)

道中は中団7番手を追走。

3~4角を外を回して進出を開始して、4角は5番手の外で直線。

直線は馬群の外目、馬場の4~5分どころから追い上げを計り、坂の上りで粘る内の2頭をまとめて交わしてゴール。

これまでとは違って、中団で溜める競馬が奏功した。

それにしても重馬場ながら、例年の良馬場平均に0.5秒差せまるような好時計。

前走までは33秒台の末脚も披露していて、重馬場だけの馬ではなさそう。

まだまだ未知な面も多い馬だが、力はありそう。

2023年 スプリングS(G2)のラップ分析&回顧

23/4/16 皐月賞(G1)

中山 芝2000m(内)重

着順:10着(2.02.4・1.8差)

騎手:田辺裕信(57キロ)

外枠15番から、序盤で先団に取り付いて2番手を追走。

道中も控えることなく、終始先団での競馬で攻めて行ったが、4角あたりではちょっと手ごたえが怪しくなっていた。

4角は4番手で直線に向くが、直線では粘り切れなかった。

タフな馬場でのハイペース。

前に行った馬が粘り切るのはちょっと難しかっただろう。

2023年 皐月賞(G1)のラップ分析&回顧

23/5/28 日本ダービー(G1)

東京 芝2400m 良

着順:4着(2.25.2・クビ-ハナ-ハナ差)

騎手:横山和生(57キロ)

1枠1番から道中は中団8番手の最内を追走。

4角も中団11番手の最内から直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げを計り、坂の上りで先頭を射程圏に捉えると、残り200mからはビュンと伸びて先頭を捉える勢いだったが、ゴール前が甘くなって僅差の4着。

前走は前傾ラップに巻き込まれて大敗を喫したが、ここではやはり安定感のある走り。

緩い流れではあったが、終いの3Fはメンバー最速の33.0秒。

この馬も力はある。

2023年 東京優駿(日本ダービー・G1)のラップ分析&回顧

23/12/2 チャレンジC(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:1着(1.58.8・ハナ差)

騎手:横山和生(57キロ)

道中は中団の前、5番手あたりを追走。

4角も5番手で直線に向いて、直線は馬場の3~4分どころから追い上げに入り、坂下で先頭に立つと、ゴール前は内から伸びてきたボッケリーニをハナ差制してゴール。

正攻法の強い競馬。

古馬と同斤量でも強さを見せた。

瞬発力、パワーに加え、持続力、スタミナの片りんも見せた。

今後に期待が持てる内容。

2023年 チャレンジカップ(G3)のラップ分析&回顧

24/2/11 京都記念(G2)

京都 芝2200m(外)良

着順:2着(2.12.2・0.1差)

騎手:横山和生(57キロ)

道中は中団のやや後ろ6、7番手。

前にプラダリアを見るかたちでの追走。

4角は8番手の外で、直前にプラダリアを置いて直線。

直線はしっかりと伸びてきて、残り200mあたりからプラダリアと並走するも、ゴール前で振り切られて3/4馬身差の2着まで。

斤量差も1キロあり、ここは完敗といったところだろう。

安定感のある馬だが、古馬に混じってのこのクラスではまだ一枚足りないか?

2024年 京都記念(G2)のラップ分析&回顧


ベラジオオペラの脚質

先行押し切り、中団に控えて終いを生かす競馬。

重馬場の「スプリングS」は強い競馬。

2戦目良馬場の「セントポーリア賞」も、スローの流れではあったが、気合を入れるとスッと抜け出して後続を引き離したあたり、操縦性は高そう。

瞬発力があり、持続力、スタミナー、パワーもそこそこありそうな雰囲気で、安定勢力といった感じ。

今後は古馬に揉まれて、もう一皮剥けて欲しい。


ベラジオオペラの血統背景

父はロードカナロア(ミスプロ系キングマンボ/スプリンターズS連覇、高松宮記念、安田記念、香港スプリント連覇)。

母の父はハービンジャー(ND系デインヒル)。

ハービンジャーは欧州で走り、2010年のキングジョージⅥ世&QES(G1)で勝利。主戦場は芝のクラシックディスタンス。

母方の8代前、Golden Trail(ゴールデントレイル)を祖とする牝系は、多くの重賞勝ち馬を輩出する名門牝系。

近親にはエアシャカール(皐月賞、菊花賞)、エアメサイア(秋華賞)。

遠いところでは、往年の名種牡馬ブライアンズタイムもこの牝系。