結果

2024年 11月17日(日)

第41回 マイルチャンピオンシップ(G1)

京都競馬場 芝1600m(外)良

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
ソウルラッシュ 1.32.0 10-10(中団) 33.6
エルトンバローズ 2  1/2 8-8(中団) 34.2
ウインマーベル クビ 4-2(先行) 34.5

レースの上り:34.5


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8
今走 1.32.0 34.5 12.2 10.6 11.0 11.9 11.8 11.6 11.4 11.5
過去平均 1.32.94 34.5 12.5 10.9 11.3 12.1 11.7 11.5 11.4 11.6
0.0 -0.3 -0.3 -0.3 -0.2 0.1 0.1 0.0 -0.1

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

レース前半のラップは、道中3番手以降の馬に4~5馬身離して逃げたバルサムノートの刻んだラップで、例年の良馬場平均より1秒近くも速い。

なので、道中3番手以降の馬のペースも、それほど緩いと言うわけではない。

その後、3角の坂の下りで後続の馬も先頭との差を詰めて行き、最後の直線は、ほとんどの馬が馬場の外目に殺到した。

ここで注意したいのは、今の京都芝コースの馬場状態。

路面は硬く、スピードが出る素地はあるものの、馬場自体は荒れているので、上位に浮上するには、道中は荒れた内目を走らないことや、荒れた馬場に動じない、パワーなどの適性が必要になったのだと思う。

日本の高速馬場ではどうか?と思われた外国馬チャリンが5着に入ることができたり、道中馬場の外目を走った馬が上位に来たのもそのせいだろう。

今年のマイルチャンピオンシップは、SPの持続力に加えて、道悪適性やパワー、そして枠順の運不運がモノを言ったレースだったように思う。

ただ、2~5着は団子状態で、勝ち馬とは2馬身半の差がついている。

勝ち馬の鞍上がゴール板手前で派手なガッツポーズをとらず、最後までしっかり追っていれば3馬身以上の差が開いていたかもしれない。

それらを考えると、勝ち馬以外の上位入線馬は、その内容を評価できるか否かは微妙。


回顧

1着は4番人気のソウルラッシュ。

道中は中団の後ろ、10番手あたりを追走。

4角も10番手で直線に向いて、直線は馬群の中ほど、馬場の5~6分どころへ進路を取って追い上げに入り、残り200m手前で先頭を射程圏に捉えると、残り200mを切ってあっさりこれを抜き去ると、そのまま突き抜けてゴール。

極端な切れ味勝負にはならず、馬場も適度に荒れたことで、この馬にとっては最高の環境が整った感じ。

ソウルラッシュの分析

 

2着は7番人気のエルトンバローズ。

道中は中団8番手の外目を追走。

4角は8番手の大外を回して直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、そこそこの脚で伸びてはくるが、勝ち馬には2馬身半離されての¥2着。

外枠から道中常に馬場の外目を回り、4角、直線も馬場の外目。

通常なら距離ロスにつながるポジションだが、今回はそれが良かった。

ただ、勝ち馬に2馬身半離されていては、評価できる2着かどうかは微妙。

 

3着は10番人気のウインマーベル。

道中は中団の前、4、5番手の外目。

4角は2番手の大外を回して直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、残り200mの手前あたりでは先頭に立って、そのまま押し切りを計るが、残り200mを切って勝ち馬に交わされて、ゴール前では2着馬にも交わされての3着。

初めての1600mだったが、タフな流れを前々から3着に粘った内容は評価できるが、勝ち馬との着差を考えると、1600mに適性があるかどうかはまた別の話だろう。

ウインマーベルの分析

 

1番人気のブレイディヴェーグは4着。

道中は中団のやや後ろ、9番手の内目。

4角は10番手の内で直線に向いて、直線は馬場の5分どころあたりに進路を取って追い上げに入り、そこそこの脚で伸びてはくるが2着争いまで。

内枠だけに道中内目を走らされたことが痛かったのではないか?

初めての1600mとしてはレース環境がタフすぎたか?

適性のあるなしは、これではまだ分からない。

ブレイディヴェーグの分析

 

2番人気のナミュールは17着。

レース序盤は10番手あたりだったが、そこから馬場の一番荒れた最内を通ってレース中盤では中団の前6番手あたり。

4角も6番手の内で直線に向くが、直線ではみるみるうちに失速。

残り200mあたりからは、鞍上も追うのをやめた感じ。

道中馬場の最内を通ったのがかなり堪えたのだろう。

これだけの馬が直線で走る気をなくすくらい、道中の内目の馬場は荒れていたということか?

ナミュールの分析

 

3番人気のチャリンは5着。

スタート出遅れて、道中は後方14番手あたり。

4角は15番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げに入り、良い脚で追い込んではくるが2着争いまで。

勝ち馬を外して考えると、レースの上りは34.9秒かかっており、それなら欧州の一流どころなら追い込んでくるか? という印象。

基本的には日本の馬場は向いていないと思う。