2024年2月25日【中山記念】【天皇賞(秋)】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ヒシイグアスの好走パターンを分析。
Contents
ヒシイグアスの距離適性
ヒシイグアスはこれまでに芝1800m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(4-3-0-3)
- 芝2000m(3-1-1-5)
- 芝2200m(0-1-0-0)
中距離は問題なさそう。
ヒシイグアスの脚質
逃げ、または前目につけての好位差し。
SP持続力、底力はなななかのものがある。
2021年の「中山記念」での勝ち方は強かったが、一方で、2021年の「天皇賞(秋)」では瞬発戦で3強にまったく歯が立たなかった。
瞬発戦では劣勢なのだろう。
ヒシイグアスのコース適正
ヒシイグアスの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-0-0-1)
- 福島(0-0-0-1)
- 東京(2-1-0-2)
- 中山(5-2-0-2)
- 阪神(0-1-0-2)
- 香港(0-1-1-0)
中山巧者。
どちらかと言えば、小回り、内回りの方が戦いやすいような印象だが、長距離輸送時には当日の馬体重の増減には要注意。
ヒシイグアスの持ち時計(ベストタイム)
ヒシイグアスの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.44.9 1着(東京)
- 芝2000m:1.57.6 9着(東京)
- 芝2200m:2.10.0 2着(阪神)
1800mは「中山記念」で計時、これは速い。
2200mも「宝塚記念」でレコードタイムのタイトルホルダーに次ぐ2着。
前傾ラップのスピード勝負には強そう。
ヒシイグアスの重馬場適正
ヒシイグアスの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-0-2)
- 重(未)
- 不良(0-0-0-1)
水分を含んだ道悪は割り引いた方がよさそう。
ヒシイグアスの鉄砲実績(休み明け)
ヒシイグアスの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-2-0-6)
叩いてからは;
- 2戦目(1-2-1-1)
- 3戦目(2-0-0-0)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
半年以上の長期休養が3回ある。
まだ馬齢ほど使い減りはしていない。
ヒシイグアスの枠順適正
ヒシイグアスの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-0-1-0)
- 5~9番(2-3-0-4)
- 10~14番(4-2-0-3)
- 15~18番(0-0-0-1)
ヒシイグアスの季節別着度数
- 12~2月(冬):(5-3-1-1)
- 3~5月(春):(1-0-0-3)
- 6~8月(夏):(0-1-0-2)
- 9~11月(秋):(1-1-0-2)
ヒシイグアスの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-1)
- 55キロ(2-1-0-0)
- 56キロ(2-2-0-1)
- 57キロ(2-1-1-1)
- 58キロ(0-1-0-5)
ヒシイグアスの好走体重
3着以内の体重は;
- 485~504キロ
ヒシイグアスの血統背景
父はハーツクライ(サンデー系/有馬記念、ドバイシーマクラシック)。
母の父はバーンスタイン(ND系ストームキャット)。
バーンスタインは欧州で走り、芝の短距離で重賞を2勝。
ヒシイグアスの近走
21/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
中山 芝2000m 良
着順:1着(2.00.9・クビ差)
騎手:松山弘平(54キロ)
道中は中団の前目。
4角は6番手、外を回して直線。
直線は馬群の外目から内のココロノトウダイと一緒に伸びてきて、ゴール前クビ差交わして勝利。
ここ数戦、この馬が走ればスローになると言った感じ。
3連勝で重賞初制覇は立派だが、54キロのハンデもあり、あまり内容があるとは思えない。
21/2/28 中山記念(G2)
中山 芝1800m 良
着順:1着(1.44.9・クビ差)
騎手:松山弘平(56キロ)
道中は4番手追走。
3~4角で先頭との距離を詰め、4角4番手で直線に向き、前で粘るウインイクシードを坂の上りで捉えると、内で食い下がるケイデンスコールをクビ差凌いでゴール。
斤量が前走よりも2キロ増え、ペースもこれまでのキャリアでおそらく最速。
ここまでの勝ち方にやや物足りなさがあったが、この勝利ですべて払拭。
2勝クラスからの4連勝は実力のなせるワザだろう。
21/10/31 天皇賞(秋)
東京 芝2000m 良
着順:5着(1.58.7・0.8差)
騎手:松山弘平(58キロ)
外枠15番から、道中は中団の大外、7~8番手を追走。
4角も8番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げに入り、ジワジワとは伸びてはくるが、前の3頭が強すぎてまったくもって追い付かない。
それでも、外枠から道中外々を回って、0.8差の5着なら上々。
相手を考えると大健闘と言える。
21/12/12 香港C(G1)
沙田 芝2000m 良
着順:2着(2.00.6・頭差)
騎手:モレイラ(57キロ)
大外12番から道中は最後方の11~12番手を追走。
4角も後方11番手の大外で直線に向くと、直線は馬群の大外からジワジワと先頭との差を詰めて行き、残り100mで先頭に並びかけたが、その内をラヴズオンリーユーにすくわれてアタマ差の2着。
今まで見せてこなかった後方からの競馬。
道中のラップが分からないので何とも言えないが、スローのキレ味勝負で切れ負けか?
22/4/3 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)
着順:4着(1.58.7・0.3差)
騎手:池添謙一(57キロ)
道中は中団のやや前、7番手を追走。
4角は外に出して、6番手の外で直線。
直線は馬群の外目、勝ったポタジェの後ろから、3着に入ったアリーヴォと一緒に伸びてくるが、ゴール前では上位3頭にキレ負けした感じの4着。
展開としてはこの馬向きの展開だったと思う。
それでゴール前見劣るのだから、2000mの距離は微妙なのかもしれない。
22/6/26 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:2着(2.10.0・0.3差)
騎手:レーン(58キロ)
道中は中団の前、6番手の最内を追走。
道中終始最内でレースを進め、4角は5番手の内で直線。
直線は馬場の内目から追い上げに入り、坂の上りでパンサラッサを捉えて2番手に浮上したものの、タイトルホルダーを捉え切るには遠く及ばず。
この馬のSP持続力、底力ならこれくらいは走れたのだろうが、距離が不安だと思っていた。
しかし、道中は内ぴったりの最短コース。
そこら辺も2着に入れた大きな要因ではないか?
23/2/26 中山記念(G2)
中山 芝1800m(内)良
着順:1着(1.47.1・-0.1差)
騎手:松山弘平(57キロ)
道中は中団のやや後ろ、9番手の内目あたり。
3~4角で動いて行って、4角は中団8番手の内で直線。
直線は馬群の内目から外に切り替えて追い上げに入り、坂の上りで一気に内の先頭集団を交わしてゴール。
道中の位置取りがいつもより少し後ろだったが、先団の馬が粘り切れなかったので助かった。
23/4/2 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:7着(1.58.0・0.6差)
騎手:松山弘平(58キロ)
道中は中団の前、5番手の外目を追走。
4角も5番手の外目で直線に向くが、直線ではいつもの伸びは見られなかった。
この馬向きの展開だったが・・・。
馬体重が-18キロ、敗因はここらあたりか?
23/8/20 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 稍重
着順:5着(2.02.8・1.3差)
騎手:浜中俊(58キロ)
道中は後方14番手の外目を追走。
3角を過ぎて進出を開始して、4角は7番手の大外で直線に向き、直線も馬群の大外から追い上げを計り、メンバー2位の脚で追い上げてはくるが、5着まで。
いつもより位置取りがかなり後ろ。
鞍上が馬場を敗因に挙げているように、こういう馬場は苦手っぽい。
自力で5着まできた走りは評価できる。
23/10/29 天皇賞(秋)(G1)
東京 芝2000m 良
着順:9着(1.57.6・2.4差)
騎手:松山弘平(58キロ)
道中は中団の前、4番手を追走。
4角も4番手で直線に向くが、直線では坂の上りで一杯気味。
道中あのポジションにいれば、普通の馬は直線は最後まで持たない。
23/12/10 香港C(G1)
沙田 芝2000m 良
着順:3着(2.02.0・ハナ-頭差)
騎手:モレイラ(57キロ)
道中は中団の後ろ、7番手の最内。
4角は7番手の中で直線に向き、直線は馬群の中から良い脚で伸びてはくるが3着まで。
2021年のこのレースでは2着。
このコースとは相性がよさそう。
24/2/25 中山記念(G2)
中山 芝1800m(内)稍重
着順:11着(1.49.4・1.3差)
騎手:キング(58キロ)
道中は中団7~8番手。
4角は9番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。
昨年の覇者だが、この馬も道悪はよくない。