結果
第88回 東京優駿(日本ダービー・G1)
東京競馬場 芝2400m 良
クッション値:9.7(標準)
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | シャフリヤール | 2.22.5 | 7-7-11-9(中団) | 33.4 | |
② | エフフォーリア | 2.22.5 | ハナ | 3-4-9-9(中団) | 33.4 |
③ | ステラヴェローチェ | 2.22.7 | 1 1/4 | 13-14-13-12(後方) | 34.4 |
レースの上り:33.9
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | Lap12 | |
今走 | 2.22.5 | 33.9 | 12.2 | 10.6 | 12.2 | 13.0 | 12.3 | 12.4 | 12.8 | 11.7 | 11.4 | 11.5 | 10.8 | 11.6 |
過去平均 | 2.24.24 | 34.6 | 12.7 | 11.1 | 12.3 | 12.3 | 12.4 | 12.3 | 12.4 | 12.2 | 12.1 | 11.5 | 11.3 | 11.8 |
差 | -0.7 | -0.5 | -0.5 | -0.1 | 0.7 | -0.1 | 0.1 | 0.4 | -0.5 | -0.7 | 0.0 | -0.5 | -0.2 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
緩い区間が2度ほどあるが(太字)、それ以外はそこそこ流れていて、
残り1000mを切ってからはすべて11.7秒以内のラップを踏んでいる。
そして坂の上りでは驚きの10.8秒。
この区間で11秒を切ってくるレースは過去20年で2回あったが、どちらもスローの流れ。
今回のように、残り1000mからすべて11秒台のラップを刻み、それでいて坂の上りで11秒を切ってくる。
そのあと、最後の1Fも11.6秒でまとめているあたり、今年のダービーはかなりハイレベルな戦いではなかったか。
SP持続力、瞬発力の双方が、高いレベルで求めらたレースだったように思う。
回顧
1着は4番人気のシャフリヤール。
道中は中団で、前にエフフォーリアを見るかたちでレースを進めた。
4角は中団9番手の中ほどで直線に向いた。
直線入口では進路がうまく取れず、馬群を縫うように上がってくるが、坂の途中で進路が開けると、そこからの伸びがハンパない。
残り200mで先に抜け出していたエフフォーリアを射程圏に捉えると、残り100mで並びかけ、そこからゴールまではま壮絶な叩き合いでエフフォーリアも抜かせない。
結局、二頭ほぼ同時にゴール板を駆け抜けたが、シャフリヤールがハナ差制しての勝利。
直線で、進路が開けてからのあのキレ味は、ディープ産駒のキレモノの中でも、トップクラスのキレ味ではないか。
⇒シャフリヤールの分析
2着は1番人気のエフフォーリア。
序盤は先団でレースを進めるが、3角手前でレースに動きがあったとにきには無理につき合わず、内でじっと脚を溜めていた。
4角は9番手の内で直線に向くと、坂の上りで早くも先頭。
残り200mではそのまま押し切るかに思われたが、そこからシャフリヤールの猛追に遭い、ゴール前では壮絶な叩き合いにハナ差及ばず2着。
1番人気で、勝ちに行く自分の競馬は十分に見せた。
その上で、最後まで抜かせず踏ん張った勝負根性も大したものだが、最後の最後は、コンマ数秒ほどのキレ味の差が出たのだろう。
⇒エフフォーリアの分析
3着は9番人気のステラヴェローチェ。
道中は後方13~14番手で脚を溜め、4角も12番手の外で直線に向く。
直線は、馬群の外目からグイグイと追い上げてきて、ゴール前は先に抜け出していたサトノレイナス、グレートマジシャンとの3着争いを制した。
「皐月賞」は内から、今回は外から追い上げての3着。
「朝日杯FS」の2着から、結局2400mまで脚は持った。
ちょっとまだ良く分からない部分の多い馬だが、馬場を問わないこの切れ味は、世代でもトップクラスなのだろう。
⇒ステラヴェローチェの分析
2番人気のサトノレイナスは5着。
道中は先団4番手の外。
3~4角でレースが動いたときに、馬群の外目を追走していた同馬は、アドマイヤハダル、ディープモンスターと一緒になって上がって行く羽目になった。
4角2番手で直線に向き、直線は馬群の外目を伸びてはくるが、早めに動いてしまった分ゴール前甘くなって、ステラヴェローチェ、グレートマジシャンに交わされて5着。
「桜花賞」が大外18番枠、そして今回も外枠16番。
立て続けにちょっと運がなかったが、同世代牝馬の中ではおそらく最強ではないか。
⇒サトノレイナスの分析
3番人気のグレートマジシャンは4着。
道中は中団の後ろあたり。
3~4角で少し順位を上げて、4角は9番手の外で直線。
直線は馬群の大外から鋭い伸び脚。
ゴール前で先に抜け出していたサトノレイナスは捉えたが、後ろからきたステラヴェローチェに脚をすくわれての4着。
現状の力は出し切った感じだが、高いレベルのキレ味勝負になると、少し後手に回る馬なのかもしれない。
⇒グレートマジシャンの分析