2022年7月17日【函館記念】終了時点までのデータをもとに、ウインイクシードの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ウインイクシードの距離適性
- 2 ウインイクシードの脚質
- 3 ウインイクシードのコース適正
- 4 ウインイクシードの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ウインイクシードの重馬場適正
- 6 ウインイクシードの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ウインイクシードのローテーション適正
- 8 ウインイクシードの枠順適正
- 9 ウインイクシードの季節別着度数
- 10 ウインイクシードの斤量別着度数
- 11 ウインイクシードの好走体重
- 12 ウインイクシードの血統背景
- 13 ウインイクシードの近走
- 13.1 20/7/12 七夕賞(G3・ハンデ)
- 13.2 20/8/8 札幌日経OP(L)
- 13.3 20/11/15 福島記念(G3・ハンデ)
- 13.4 20/12/20 ディセンバーS(L)
- 13.5 21/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
- 13.6 21/2/28 中山記念(G2)
- 13.7 21/4/18 福島民報杯(L・ハンデ)
- 13.8 21/8/1 関越S
- 13.9 21/9/18 ケフェウスS
- 13.10 21/10/31 カシオペアS(L)
- 13.11 22/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
- 13.12 22/2/27 中山記念(G2)
- 13.13 22/4/17 福島民報杯(L・ハンデ)
- 13.14 22/7/3 巴賞
- 13.15 22/7/17 函館記念(G3・ハンデ)
ウインイクシードの距離適性
ウインイクシードはこれまでに芝1800m~芝2600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-3-2-6)
- 芝2000m(2-3-4-10)
- 芝2200m(1-0-0-1)
- 芝2400m(0-1-1-0)
- 芝2500m(0-0-0-1)
- 芝2600m(0-0-1-1)
どんな流れでも対応できるのは1800m。
2000m以上になると、もっぱら緩い流れで好走している。
ウインイクシードの脚質
前につけてしぶとい馬だが、1800mと2000m以上では好走パターンは異なる。
1800mなら、そこそこ締まった流れでも粘りが効くSP持続型だが、2000m以上になれば、前半1000mの通過が60秒を切ってくるような速い流れだと苦戦する傾向にある。
2000m以上はスローの前残りか、道中流れれば、上りがかかった場面で浮上してくるイメージ。
終いの脚は切れる方ではないので、1800m、2000m以上ともに、位置取りを下げると苦戦する。
切れ味勝負は不向き。
ウインイクシードのコース適正
ウインイクシードの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-1-1)
- 函館(0-0-2-3)
- 福島(1-0-1-4)
- 新潟(0-2-0-2)
- 東京(0-1-1-2)
- 中山(2-4-3-6)
- 中京(0-0-0-1)
- 阪神(0-0-0-1)
中山コースは得意そう。
最後の直線は長いよりは短い方が戦いやすい。
関西圏への遠征が少ない。
長距離輸送は難しいのか?
ウインイクシードの持ち時計(ベストタイム)
ウインイクシードの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.45.0 3着(中山)
- 芝2000m:1.59.5 2着(中山)
- 芝2200m:2.15.0 1着(中山)
- 芝2400m:2.26.1 2着(東京)
- 芝2500m:2.34.4 8着(東京)
- 芝2600m:2.37.9 3着(函館)
芝1800mは「中山記念」で計時。これは速い。
中距離までなら、速い時計にもそこそこ対応できそう。
ウインイクシードの重馬場適正
ウインイクシードの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-3)
- 重(0-1-1-3)
- 不良(0-0-0-1)
不良まで傷まなければ、道悪はこなす。
ウインイクシードの鉄砲実績(休み明け)
ウインイクシードの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-1-0-6)
叩いてからは;
- 2戦目(0-2-2-4)
- 3戦目(1-1-1-2)
- 4戦目(0-1-1-1)
- 5戦目~(1-1-0-4)
基本的に、使われつつ良くなって行く叩き良化型。
ウインイクシードのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(2-1-5-2)
- 中3~5週(1-4-2-4)
- 中6~8週(0-1-1-7)
間隔を詰めて使ってきたときは狙い目か?
ウインイクシードの枠順適正
ウインイクシードの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-3-0-8)
- 5~9番(1-3-3-5)
- 10~14番(1-1-4-5)
- 15~18番(1-0-1-2)
すんなり前に取り付ける内目の枠が欲しい。
ウインイクシードの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-4-3-4)
- 3~5月(春):(1-1-2-5)
- 6~8月(夏):(2-1-3-5)
- 9~11月(秋):(0-1-0-6)
ウインイクシードの斤量別着度数
- 53キロ(0-0-1-0)
- 54キロ(0-0-2-1)
- 55キロ(0-1-1-1)
- 56キロ(1-2-4-11)
- 57キロ(2-4-0-7)
- 58キロ(1-0-0-0)
ウインイクシードの好走体重
3着以内の体重は;
- 480~502キロ
ウインイクシードの血統背景
父は2001年の「菊花賞」などG1を3勝した長距離砲、マンハッタンカフェ(サンデーサイレンス系)。
母は2007年の「クイーンC(G3・東京芝1600m)」を勝ったイクスキューズ。
その父はボストンハーバー(ナスルーラ系ボールドルーラー)。
ボストンハーバーは米国で走り、ダートのG1を1勝(8.5F)。
全妹にウインキートス(目黒記念)。
ウインイクシードの近走
20/7/12 七夕賞(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 重
着順:5着(2.03.2・0.7差)
騎手:横山武史(56キロ)
各馬、馬場状態の悪い内を避けて走る中、この馬はラチ沿いの2番手追走。
4角も最内、コーナーワークで先頭に立つが、ゴール前ではさすがに力尽きた様子。
終始馬場の悪い内々を走ってこの着順なら上出来。
やはり力はある。
20/8/8 札幌日経OP(L)
札幌 芝2600m 良
着順:8着(2.39.1・1.5差)
騎手:田辺裕信(57キロ)
道中は先団3番手。
4角は4番手で直線に向くが、伸びを欠いて8着。
この距離は長そう。
20/11/15 福島記念(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:5着(2.00.0・0.4差)
騎手:松岡正海(56キロ)
道中は5番手だが、先頭とは少し距離がある。
4角は6番手で直線に向くが、前との差は詰めきれず。
この馬向きの展開ではあったが、本来叩き良化型の馬、休み明けの影響はあっただろう。
20/12/20 ディセンバーS(L)
東京 芝1800m 良
着順:5着(1.49.7・0.5差)
騎手:三浦皇成(57キロ)
スタートで好位が取れず、道中は中団7番手。
3~4角でポジションを上げて、4角は5番手で直線。
直線もよく追い上げてはいるが、先頭を捉えるまでには行かず。
やはりこの馬、先手が取れないと、直線だけの追い上げでは後手。
21/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
中山 芝2000m 良
着順:3着(2.01.2・0.3差)
騎手:戸崎圭太(56キロ)
外枠16番からだがしっかり先手を取って道中は2番手。
4角も2番手で直線に向き、直線はゴール前まで粘り腰を見せるが、ゴール前2頭に交わされて3着。
道中はスローで最後はキレ味の勝負になったが、先手を取っていた分粘り込めた。
21/2/28 中山記念(G2)
中山 芝1800m 良
着順:3着(1.45.0・0.1差)
騎手:横山武史(56キロ)
道中2番手追走から、4角では早くも先頭に立ち、直線も坂の途中までは何とか粘ったが、あと一歩のところで交わされた。
それにしても1000m通過57.8秒のペースを2番手で追走し、最後も3着に粘るスタミナは立派。
この馬の勝ちパターンに嵌ったとは言っても、この3着は価値がある。
21/4/18 福島民報杯(L・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)不良
着順:11着(2.07.6・3.9差)
騎手:武藤雅(56キロ)
出遅れたが二の脚で先団に取りつき、6番手の外。
4角も6番手の外で直線に向くが、直線ではいつもの粘りがまったくでない。
ここまで馬場が悪くなると走りにくそう。
参考外でいいだろう。
21/8/1 関越S
新潟 芝1800m(外)良
着順:2着(1.46.2・0.1差)
騎手:松山弘平(57キロ)
1枠2番から道中は2番手追走。
道中は比較的緩い展開で、4角も2番手で直線に向くと、直線では早々に先頭に立ちゴール前まで粘り込んだが、あと一歩のところでサトノウィザードに交わされての2着。
上りの速い展開になったが、このクラスなら何とか粘れた。
休み明けだったが調子は良さそう。
21/9/18 ケフェウスS
中京 芝2000m 重
着順:7着(2.01.6・0.4差)
騎手:和田竜二(56キロ)
2枠2番からハナへ。
道中は前半1000m通過が62.6秒のスローに落としてのマイペースの逃げ。
4角も2番手に半馬身の差をつけて直線。
直線も坂を上って、残り100mあたりまでは粘っていたが、そこからは完全に切れ負け。
0.4秒差だけに、もう少し速い流れなら、という競馬。
21/10/31 カシオペアS(L)
阪神 芝1800m(外)良
着順:6着(1.47.4・0.2差)
騎手:和田竜二(57キロ)
2枠3番から道中は3番手。
今回も前半1000mの通貨が62.0秒とスロー。
4角も2番手で直線に向き、直線入口では先頭。
直線は坂の途中までは2番手あたりで粘っていたが、そこからは切れ負け。
しかし今回も勝ち馬とは0.2秒の差。
直線の長いコース、キレ味勝負と、適性がズレている条件でもそこそこ走ってきている。
調子は良さそう。
22/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
中山 芝2000m 良
着順:6着(2.00.6・0.5差)
騎手:松岡正海(56キロ)
外枠16番から、先行策は取れずに、道中は中団のやや前、6番手の外を追走。
4角も6番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い出してきて、そこそこの脚で前に迫るが、0.5差の6着まで。
外枠16番から終始外々を回ったわりには最後は伸びてきている。
調子自体は決して悪くはなかったはず。
外枠から前目のポジションが取れなかったのがすべてだろう。
22/2/27 中山記念(G2)
中山 芝1800m 良
着順:5着(1.47.4・1.0差)
騎手:松岡正海(56キロ)
道中は4番手の内を追走。
4角は3番手で直線に向き、5馬身の差をつけて大逃げを打つパンサラッサを懸命に追うが、坂の上りではさすがに疲れたか、後続の3頭に交わされての5着。
勝ち馬以外で、先団で粘ったのはこの馬だけ。
1800mならまだまだこのクラスでも力は出せる。
22/4/17 福島民報杯(L・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:10着(2.02.4・2.5差)
騎手:松岡正海(56キロ)
道中は中団7番手。
しかし中盤から順位を下げて、4角は10番手で直線。
直線では見せ場なし。
外枠から先行も出来ず、ペースもこの馬にとっては速かった。
22/7/3 巴賞
函館 芝1800m 良
着順:4着(1.48.7・0.3差)
騎手:横山武史(57キロ)
道中は先団3~4番手を追走。
4角も4番手の外で直線に向き、直線は残り200mで先頭に立つが、残り100mで甘くなって0.3差の4着。
最後粘れなかったのは休み明けの分か?
齢8歳でも、1800mならまだ安定感はある。
22/7/17 函館記念(G3・ハンデ)
函館 芝2000m 重
着順:4着(2.04.4・0.8差)
騎手:藤岡祐介(56キロ)
道中は中団の後ろ、12番手の外を追走。
3~4角ではマイネルウィルトスと同じように外目を回して順位を上げて、4角は6番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げてはくるが、前2頭との差は詰まらない。
逆にゴール前は外からスカーフェイスの追撃に遭い4着。
ブリンカーの効果もあってまずまずの走り。
千八ならもう少しやれたかも。