2021年11月28日【ジャパンカップ】終了時点までのデータをもとに、キセキの好走パターンを分析。
Contents
- 1 キセキの距離適性
- 2 キセキの脚質
- 3 キセキのコース適正
- 4 キセキの持ち時計(ベストタイム)
- 5 キセキの重馬場適正
- 6 キセキの枠順適正
- 7 キセキの鉄砲実績(休み明け)
- 8 キセキのローテーション適正
- 9 キセキの斤量別着度数
- 10 キセキの連対体重
- 11 キセキの血統背景
- 12 キセキの近走
- 12.1 19/12/22 有馬記念(G1)
- 12.2 20/3/22 阪神大賞典(G2)
- 12.3 20/5/3 天皇賞・春(G1)
- 12.4 20/6/28 宝塚記念(G1)
- 12.5 20/10/11 京都大賞典(G2)
- 12.6 20/11/1 天皇賞(秋)(G1)
- 12.7 20/11/29 ジャパンカップ(G1)
- 12.8 20/12/27 有馬記念(G1)
- 12.9 21/3/14 金鯱賞(G2)
- 12.10 21/4/25 クイーンエリザベス2世カップ(G1)
- 12.11 21/6/27 宝塚記念(G1)
- 12.12 21/10/10 京都大賞典(G2)
- 12.13 21/11/28 ジャパンカップ(G1)
- 13 次走、有馬記念(G1)に向けて
キセキの距離適性
キセキはこれまでに芝1800m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
-
- 芝1800m(1-0-2-1)
- 芝2000m(2-1-1-3)
- 芝2200m(0-2-1-2)
- 芝2400m(0-3-2-4)
- 芝2500m(0-0-0-4)
- 芝3000m(1-0-0-1)
- 芝3200m(0-0-0-1)
勝てていない2400mでも強い競馬はみせており、好走レンジはそれなりに広い。
キセキの脚質
3歳までは脚を溜めて末脚を生かす競馬だったが、4歳になってからは、もっぱら「逃げ」で持ち味を発揮している。
道中ハイラップで飛ばしても、最後の直線ではなかなかバテない豊富なスタミナ、スピード持続力は出色。
脚を溜めても32秒台の末脚で差し切ったこともあり、こちらも強力。
しかし近走では出遅れや、道中折り合いを欠くことが多くなり、本来の力が出せないことが多くなった。
それでも持ち前のスタミナは健在で、上りのかかる展開になるとしぶとく粘り込んでくる。
キセキのコース適正
キセキの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(1-0-0-0)
- 東京(0-1-2-4)
- 中山(0-0-0-4)
- 中京(1-0-0-1)
- 京都(1-1-0-1)
- 阪神(1-4-3-3)
- 海外(0-1-1-3)
中山の4敗はすべて芝2500m。
キセキの持ち時計(ベストタイム)
キセキの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.44.7 3着(東京)
- 芝2000m:1.56.9 1着(新潟)
- 芝2200m:2.11.3 2着(阪神)
- 芝2400m:2.20.9 2着(東京)
- 芝2500m:2.31.6 5着(中山)
- 芝3000m:3.03.6 7着(阪神)
- 芝3200m:3.17.3 6着(京都)
基本的に自己ベストを出したレースでの着順は良い。
速い馬場、高速決着は本来苦手ではない。
キセキの重馬場適正
キセキの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-2-0-2)
- 重(0-0-0-2)
- 不良(1-0-0-0)
道悪での好走は不良馬場の「菊花賞」での1着。
道悪、荒れ馬場は大歓迎。
道悪で敗けているレースも、道悪が敗因ではないケースが多い。
キセキの枠順適正
キセキの枠番別着度数は(国内レースのみ);
- 1~4番(2-2-1-2)
- 5~9番(1-3-2-7)
- 10~14番(1-1-2-4)
- 15~18番(0-0-0-1)
キセキの鉄砲実績(休み明け)
キセキの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-3-3-5)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-1-5)
- 3戦目(0-3-0-2)
- 4戦目(1-0-0-2)
- 5戦目~(0-0-0-1)
キセキのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(1-0-1-2)
- 中3~5週(1-1-2-5)
- 中6~8週(0-2-0-4)
中1、2週でも走ってくる。
キセキの斤量別着度数
- 54キロ(2-0-0-0)
- 55キロ(1-0-0-1)
- 56キロ(0-1-2-1)
- 57キロ(1-3-1-9)
- 58キロ(0-2-3-4)
- 59.5キロ(0-0-0-1)
キセキの連対体重
- 486~508キロ
キセキの血統背景
父はルーラーシップ(ミスプロ系キングマンボ/クイーンエリザベス2世カップ、宝塚記念2着)。
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、天皇賞(春)、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
近親に2004年のオークス馬、ダイワエルシエーロ。この馬も前につけて強い競馬をした。
キセキの近走
19/12/22 有馬記念(G1)
中山 芝2500m 良 16頭
着順:5着(2.31.6・1.1差)
騎手:ムーア(57キロ)
6枠11番から出遅れて後方から。
3角を過ぎた勝負どころでは、馬場の外目を回って追い上げを計るが、今ひとつピリッとした脚が出なかった。
逃げ馬だけに出遅れがすべてか?
20/3/22 阪神大賞典(G2)
阪神 芝3000m(内)16頭
着順:7着(3.03.6・0.6差)
騎手:川田将雅(57キロ)
スタートで大きく出遅れた。
8枠9番ゲートだったので、7~8馬身の不利はあっただろう。
しかし、1000mを過ぎて1周目の正面スタンド前からジワジワと順位を上げて、2角あたりでは先頭に並びかける勢い。
その後は3番手に控えるが、4角では再び2番手、直線では残り200mまでは先頭争いをするが、そこまで。
しかし、こんな極端な競馬をしたにも関わらず、直線でも大きく失速することなく、0.6差まで粘っているのは、やはり力のある証し。
普通に走ればまだまだ力はあるとは思うが、2戦連続の出遅れは重症。
20/5/3 天皇賞・春(G1)
京都 芝3200m(外)14頭
着順:6着(3.17.3・0.8差)
騎手:武豊(58キロ)
スタートは出遅れずに出て3番手あたりにポジションを取る。
しかしスタンド前で引っ掛かり、みるみるハナへ。
その後もスピードを落とすことなく4角も先頭で直線。
直線は残り200mまではなんとか粘るが、そこまで。
決して大きくは負けていない。
もう少しだけでも抑えが効けば・・・。
20/6/28 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:2着(2.14.5・1.0差)
騎手:武豊(58キロ)
やや出遅れ気味だが、この馬としてはしっかり出た方。
道中は後方で、向正面からジワジワと順位を上げ、3~4角では外を回って先団に取り付く。
4角2番手で直線に向くが、一緒に上がってきたクロノジェネシスとは手応えが違った。
勝ったクロノジェネシスには5馬身ちぎられたが、3着のモズベッロには5馬身つけた。
長く良い脚で復活に近い走り。
稍重発表ながら、かなり重い馬場も見方した感じ。
20/10/11 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m 稍重
着順:2着(2.25.7・0.1差)
騎手:浜中俊(57キロ)
序盤は後方、向正面からマクッて行って4角は7番手の外。
直線は馬場の外目からグローリーヴェイズを追い詰めるが3/4馬身届かず。
勝ち馬との斤量差1キロを考えてもここは完敗。
しかし2着は確保しており、このクラスでは、力のあるところは示している。
20/11/1 天皇賞(秋)(G1)
東京 芝2000m 良
着順:5着(1.58.6・0.8差)
騎手:武豊(58キロ)
道中は先団3番手。
4角は2番手で直線に向くが、スローのキレ味勝負では分が悪かった。
ただ、こう言う展開でも、良いころのキセキはもう少し際どい競馬をしていたと思う。
もう、ちょっと、ピークは過ぎた感じ。
20/11/29 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 良
着順:8着(2.24.1・1.1差)
騎手:浜中俊(57キロ)
3枠4番から大逃げを打つ。
前半1000mが57.9秒のハイペース。
残り800m地点でも後続との差は20馬身はあったかも。
直線も残り200までは粘ったものの、さすがにそこらへんで一杯。
しかしそれでも8着に粘るあたり「昔取った杵柄」。
こういう競馬がまだ出来るのなら、今後もそこそこ賑わしてくれそう。
前言撤回。
20/12/27 有馬記念(G1)
中山 芝2500m 良
着順:12着(2.36.5・1.5差)
騎手:浜中俊(57キロ)
出遅れて後方から。
序盤は後方14番手ながら、向正面で順位を上げて、3角は6番手、4角は5番手で直線に向く。
しかし直線ではさすがにスタミナも切れて良い脚は使えず。
良い頃はこういう競馬でもカタチになったのだが・・・。
秋古馬三冠レースを皆勤出走で、疲れもあったかも。
21/3/14 金鯱賞(G2)
中京 芝2000m 重
着順:5着(2.02.0・0.2差)
騎手:M・デムーロ(57キロ)
スタートはまずまずだったが、最後方に下げて脚を溜めた。
4角も最後方から直線に向き、馬群の外目を追い上げて来るが5着まで。
最後方からの末脚一気は無理がある。
上りはメンバー最速の脚で、着差も0.2差だけに、もう少しSP持続力を生かせれば・・・。
ただし、調子は良さそうだ。
21/4/25 クイーンエリザベス2世カップ(G1)
シャティン競馬場 芝2000m 良
着順:4着(2.01.6・0.4差)
騎手:スコフィールド(57キロ)
7頭立て、道中は中位の後ろ5番手あたり。
4角も5番手で直線に向き、直線は馬群の外目をジワジワと追い上げてはくるが、上位には食い込めず4着まで。
出遅れは痛かったが、最後はそこそこ追い込んでは来ている。
調子は悪くはなさそうだった。
21/6/27 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:5着(2.12.1・1.2差)
騎手:福永祐一(58キロ)
大外13番から、スタートで外に寄れるも、立て直してジワジワと先頭に接近、2角あたりからは2番手での追走。
3角過ぎでペースが上がったところでも、外々から食らいついて4角は3番手の外で直線。
直線も馬群の中ほどで食らいついてはいたが、前のと差は開く一方。
序盤、大外から先頭に迫って行ったところで、余計なスタミナを使ってしまったことが最後にも響いた感じはするが、この馬にとっては上りも速くなりすぎた。
21/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m(外)良
着順:3着(2.24.6・0.1差)
騎手:和田竜二(57キロ)
道中は先団3番手追走から、4角も3番手で直線に向き、直線では残り300mあたりでダンビュライトを捉えて先頭。
坂の上りでアリストテレスに交わされはするが、ズルズルとは行かずに必至の抵抗で食い下がる。
最後はマカヒキにも交わされて3着に終わるが、道中先団追走からのこの粘り。
地力の高さをあらためて示した格好。
21/11/28 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 良
着順:10着(2.26.0・1.3差)
騎手:和田竜二(57キロ)
スタートでやや出遅れて、序盤は最後方からの競馬になる。
しかし、向正面に差し掛かったところで、馬群から大きく離れた外側から順位を上げて行って、3角では先頭。
4角も後続に4~5馬身の差をつけて直線に向くが、直線では坂の上りで一杯加減。
残り200mからはズルズルと後退していった。
レース後の談話を見てみると、かかったのではなく出して行ったようだが・・・。
なんとも乗り難しそう。
次走、有馬記念(G1)に向けて
次走は12月26日(日)、中山競馬場 芝2500mで行われる「有馬記念(G1)」。
中山の2500mは(0-0-0-4)。5着は2度あるが、惜しい競馬でもない。
ラストランでの「奇跡」はちょっと難しそう。
⇒その他、2021・有馬記念(G1)の出走馬を分析