2021年3月14日【金鯱賞】終了時点までのデータをもとに、サトノフラッグの好走パターンを分析。
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サトノフラッグの距離適性
サトノフラッグはこれまでに芝2000mの距離のレースだけに使われてきた。
着度数は次の通り;
- 芝2000m(3-0-0-3)
- 芝2200m(0-1-0-1)
- 芝2400m(0-0-0-1)
- 芝3000m(0-0-1-0)
2000~2400mで力が出せそう。
3000mは「菊花賞」で3着に来たが、この距離が合っているのか否かは微妙。
サトノフラッグの脚質
基本的に切れる脚はなく、ジワジワと加速してトップスピードを持続するタイプではないか。
なのでスローのキレ味勝負には不向き。
緩いよりは締まった流れ、どちらかと言えば前傾寄りの展開で上りがかかってくればなお良い。
現状では、馬券圏内に絡んでいるレースの上りはいずれも35秒以上。
中団~前目につけて、スピードに乗ってそのまま押し切ってしまう競馬が好走パターン。
道中で脚を溜めて終いを伸ばそうとした場合、上りがそこそこかかってくれれば食い込んで来る(菊花賞)が、上りが速いと勝負にならない(ダービー)。
サトノフラッグのコース適正
サトノフラッグの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(1-0-0-2)
- 中山(2-1-0-2)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(0-0-1-0)
上りが極端に速くならなければ直線の長いコースでも戦えるが、基本的には上りが速くなりにくい小回り、内回りコースが向いているのではないか。
サトノフラッグの持ち時計(ベストタイム)
サトノフラッグの持ち時計は次の通り;
- 芝2000m:1.59.5 1着(東京)※2歳レコード
- 芝2200m:2.15.3 2着(中山)
- 芝2400m:2.25.3 11着(東京)
- 芝3000m:3.06.1 3着(京都)
2000mは「2歳未勝利戦」で計時した時計で、東京芝2000mとしては、当時の2歳レコード。
前傾ラップのスピード勝負なら、そこそこ戦えるのではないか。
サトノフラッグの重馬場適正
サトノフラッグの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(1-0-0-2)
重馬場の「弥生賞」を勝ってはいるが、基本的に道悪は苦手だろう。
サトノフラッグの鉄砲実績(休み明け)
サトノフラッグの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-1-0-1)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-1-1)
- 3戦目(未)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
サトノフラッグの枠順適正
サトノフラッグの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-0-0-1)
- 5~9番(2-1-0-3)
- 10~14番(0-0-1-0)
- 15~18番(0-0-0-1)
サトノフラッグの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-0-0-1)
- 3~5月(春):(1-0-0-3)
- 6~8月(夏):(未)
- 9~11月(秋):(1-1-1-1)
サトノフラッグの斤量別着度数
- 55キロ(1-0-0-1)
- 56キロ(2-1-0-2)
- 57キロ(0-0-1-2)
サトノフラッグの好走体重
3着以内の体重は;
- 486~494キロ
サトノフラッグの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、有馬記念、宝塚記念、ジャパンカップ、天皇賞(春))。
母の父はノットフォーセール(ナスルーラ系グレイソヴリン)。
ディープインパクトとノットフォーセールの組み合わせでは、ダノンファンタジーが2018年の「阪神JF(G1・阪神芝1600m)」を勝っている。
サトノフラッグのこれまでの走り
※コメントは当時の感想や見立て
19/10/19 2歳新馬
東京 芝2000m 重 13頭
着順:6着(2.03.2・1.5差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
出遅れて中団の後ろあたりからの追走。
4角も中団の後ろぐらいから直線へ。
直線も残り200mぐらいまでは全く伸びてこなかったが、残り200mを切ると徐々に加速して行き6着に入った。
本気で走ったは最後の200mくらいか?
重馬場がダメということではなさそう。
19/10/19 2歳未勝利
東京 芝2000m 良 13頭
着順:6着(1.59.5・-0.5差)
騎手:マーフィー(55キロ)
今回も出遅れるが、二の脚で追いつき、中団の前あたりにポジションを置く。
ペースは前走と比べても、またこのクラスとしても一気に速くなっているが、戸惑う様子もなく直線へ。
直線も抜群の手応えで残り400mで先頭に立ち、外にふくれながらもゴール前は一気の加速で後続をぶっちぎった。
走破時計の1.59.5は東京芝2000mの2歳レコード。
鞍上のコメントでは、まだ本気ではなく、遊びながら走っているらしい。
伸び代はありそう。
19/10/19 3歳1勝クラス
中山 芝2000m 良 13頭
着順:1着(2.01.4・-0.5差)
騎手:マーフィー(56キロ)
スタート出遅れることもなく、先団のうしろあたりからの追走。
3~4角で順位を押し上げて行って、4角では先頭に並びかける勢い。
直線に入って、残り200mで先頭に立つと、坂で後続を引き離してグングン加速、余裕のゴール。
右回り、直線急坂もお構いなし。
20/3/8 弥生賞(G2)
中山 芝2000m 重 11頭
着順:1着(2.02.9・-0.3差)
騎手:武豊(56キロ)
道中は中団の後ろあたり。
ペースは重馬場なりの緩いペースだが、例年の緩い弥生賞ペースとほぼ同等。
サトノフラッグは3角を過ぎて外目を回って進出を開始。
4角も大外を回して直線に入るとすぐに先頭に立ち、坂を上がると余裕の手応えで後続を突き放してゴール。
重馬場も苦にせず3連勝。
20/4/19 皐月賞(G1)
中山 芝2000m 稍重 18頭
着順:5着(2.01.8・1.1差)
騎手:ルメール(57キロ)
道中は中団。
前走と同じように3~4角で進出を計り、4角4番手で直線に向くが、コントレイルに交わされてからはいつもの伸びが見られなかった。
前走は重馬場でも結果を出していただけに、この敗戦はちょっと不可解。
20/5/31 日本ダービー(G1)
東京 芝2400m 良
着順:11着(2.25.3・1.2差)
騎手:武豊(57キロ)
道中は後方。
レースの流れはスロー。
直線勝負に賭けるが、良い脚は使えず。
距離が長いのか?
20/9/21 セントライト記念(G2)
中山 芝2200m 良
着順:2着(2.15.3・0.3差)
騎手:戸崎圭太(56キロ)
道中は中団。
3角を過ぎて順位を上げ、4角は2番手の外で先頭を射程圏に入れる。
直線は懸命に逃げるバビットを追うが、その差は詰まらず。
良馬場発表ながら、当日の馬場はかなり重そう。
レースの上りも37.0秒かかっている。
こういう展開には強い馬だけに、バビットを捉えきれなかったのはやや物足りない。
20/10/25 菊花賞(G1)
京都 芝3000m(外)良
着順:3着(3.06.1・0.6差)
騎手:戸崎圭太(57キロ)
道中は後方で脚を溜めて、直線は馬場の外目を強烈な脚で伸びて来た。
「ダービー」では不発に終わった末脚だが、上りがそこそこかかって来ると出番も回ってくる。
ただ、2着とは3馬身半の差をつけられている。5着のディープボンドとも0.1差。
この距離が合っているのかは微妙。
21/1/24 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m 不良
着順:11着(2.19.5・1.6差)
騎手:戸崎圭太(56キロ)
道中は後方から。
3角あたりから早めに進出して行って、4角は8番手の外で直線に向いたが、直線では坂下で一杯。
流れが向かなかったと言うのはあるが、やはりこの馬、道悪は向かないと思う。
⇒2021年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
21/3/14 金鯱賞(G2)
中京 芝2000m 重
着順:7着(2.02.2・0.4差)
騎手:ルメール(56キロ)
道中は2番手追走。
4角も2番手で直線に向き、直線も坂を上ってあと100mあたりまでは粘っていたが、そこからズルズルと後続に呑み込まれた。
結果的に0.4差。
この馬の得意の展開にはなったが、やはり道悪はあまりよくない。
次走、エプソムカップに向けて
次走は6月13日(日)、東京競馬場 芝1800mで行われる「エプソムC(G3)」。
展開次第。
上りが速くならなけば顔を出してくる。