2021年11月21日【マイルS】終了時点までのデータをもとに、サウンドキアラの好走パターンを分析。
Contents
- 1 サウンドキアラの距離適性
- 2 サウンドキアラの脚質
- 3 サウンドキアラのコース適正
- 4 サウンドキアラの持ち時計(ベストタイム)
- 5 サウンドキアラの重馬場適正
- 6 サウンドキアラの枠順適正
- 7 サウンドキアラの鉄砲実績(休み明け)
- 8 サウンドキアラの季節別着度数
- 9 サウンドキアラの斤量別着度数
- 10 サウンドキアラの好走体重
- 11 サウンドキアラの血統背景
- 12 サウンドキアラの近走
- 12.1 19/10/5 長岡京S(3勝・ハンデ)10頭立て
- 12.2 19/12/7 リゲルS(L)16頭立て
- 12.3 20/1/5 京都金杯(G3)18頭立て
- 12.4 20/2/22 京都牝馬S(G3)
- 12.5 20/4/11 阪神牝馬S(G2)
- 12.6 20/5/17 ヴィクトリアマイル(G1)
- 12.7 20/10/31 スワンS(G2)
- 12.8 20/11/22 マイルCS(G1)
- 12.9 20/12/26 阪神C(G2)
- 12.10 21/3/28 高松宮記念(G1)
- 12.11 21/5/16 ヴィクトリアM(G1)
- 12.12 21/10/30 スワンS(G2)
- 12.13 21/11/21 マイルCS(G1)
- 13 次走、阪神カップ(G2)に向けて
サウンドキアラの距離適性
サウンドキアラはこれまでに芝1400m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(0-0-0-1)
- 芝1400m(2-1-1-3)
- 芝1600m(5-4-3-5)
1400m、1600mが適距離。
サウンドキアラの脚質
先団~中団にポジションを取って、直線で抜け出してくる競馬。
長く良い脚を持続するスタミナに優れている。
切れ味勝負では後手。
レースの上りが33秒台になれば苦しい。
なので、ペースは緩いより流れた方が持ち味を発揮できる。
内枠から好位にポジションを取り、流れに乗って直線抜け出してくる競馬が好走パターン。
近走では、京都競馬場の改修工事で京都コースを走れないのは痛そう。
サウンドキアラのコース適正
サウンドキアラの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(0-1-0-3)
- 中京(0-0-2-1)
- 京都(6-1-0-2)
- 阪神(1-3-2-3)
京都巧者であることは間違いない。
長い間京都コース以外では勝ち切れなかったが、2020年4月の「阪神牝馬S(G2)」を快勝し、苦手意識を払拭した。
他には、関東圏への長距離輸送が少ないことも、気になると言えば気になる。
遠征競馬の際は、馬体重は要チェック。
サウンドキアラの持ち時計(ベストタイム)
サウンドキアラの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.09.6 6着(中京)
- 芝1400m:1.20.1 4着(阪神)
- 芝1600m:1.31.2 7着(東京)
芝1600mはベストタイムで着順が悪いが、これは2019年の「ヴィクトリアマイル(G1)」での時計。
2020年の「ヴィクトリアマイル」では、1.31.3で0.7差の2着。
基本的には速い時計にもそこそこ対応してくるとは思うが、「超」の付く高速決着には不向きかも。
サウンドキアラの重馬場適正
サウンドキアラの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(2-0-0-1)
水分を含んだだけのキレイな馬場(コース替わり直後の道悪)は問題ないが、荒れ馬場や荒れ馬場の道悪では苦しい(2020年「スワンS」)。
サウンドキアラの枠順適正
サウンドキアラの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-2-2-1)
- 5~9番(2-0-0-3)
- 10~14番(1-2-0-3)
- 15~18番(1-1-2-2)
枠順が外へ行くにつれて勝率も微妙に落ちる。
位置取りは前につけたいサウンドキアラだけに、枠順も内目の方が都合は良いだろう。
サウンドキアラの鉄砲実績(休み明け)
サウンドキアラの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-2-0-2)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-3-3)
- 3戦目(1-1-0-1)
- 4戦目(1-1-0-0)
- 5戦目~(2-1-0-1)
こと勝利にこだわるならば、叩き2走目があまり良くない。
サウンドキアラの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-2-3-3)
- 3~5月(春):(3-2-0-3)
- 6~8月(夏):(0-0-1-0)
- 9~11月(秋):(2-1-0-3)
サウンドキアラの斤量別着度数
- 52キロ(0-0-1-0)
- 53キロ(2-0-0-0)
- 54キロ(3-3-2-3)
- 55キロ(2-2-1-6)
サウンドキアラの好走体重
3着以内の体重は;
- 438~466キロ
サウンドキアラの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、春天、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
母の父は「マイルCS」「安田記念」「天皇賞(秋)」「フェブラリーS」などG1を6勝した芝・ダートの二刀流、アグネスデジタル(ミスプロ系)。
近親にマイスタイル(函館記念)。
サウンドキアラの近走
19/10/5 長岡京S(3勝・ハンデ)10頭立て
京都 芝1600m(外) 良
着順:1着(1.33.1 -0.1差)
騎手:福永祐一(53キロ)
8枠10番から2番手で追走。
4角回って先頭に立つと、残り200mでジワジワト抜け出して、内から詰め寄るミッキーブリランテを約1馬身離してゴール。
得意の京都のマイル。
ハンデ53キロも良かった。
19/12/7 リゲルS(L)16頭立て
阪神 芝1600m(外) 良
着順:3着(1.33.3 ハナ・クビ差)
騎手:武豊(54キロ)
大外16番ゲートから、無理せずにまずは中団の後ろに控える。
前半のペースはそこそこ流れる、サウンドキアラにとっては良い展開。
4角は9番手の外から直線を向き、馬場の中ほどを追い上げてくる。
坂を上るあたりでは一旦先頭に立つが、ゴール前は外から追い込んで来た2頭に交わされる。
差す競馬では切れ味が今ひとつ足りないか?
阪神の坂も微妙に影響?
20/1/5 京都金杯(G3)18頭立て
京都 芝1600m(外) 良
着順:1着(1.34.0 -0.2差)
騎手:松山弘平(53キロ)
2枠3番から五分のスタートで先団4~5番手につける。
4角では好位の一角につけたサウンドキアラは直線のこり200m付近で抜け出すと、追いすがるダイアトニックを振り切ってゴール。
得意の京都、ハンデをもらえて枠順も内ならこれくらいは走る。
ただ、ダイアトニックとは斤量4キロ差。
20/2/22 京都牝馬S(G3)
京都 芝1400m(外)重 16頭
着順:1着(1.23.2・-0.2差)
騎手:松山弘平(55キロ)
大外17番からでもしっかり前へ。
位置取りは中団の前4番手あたり。
直線は状態の良くない内側を避けて馬場の外目をしっかり追い込んでゴール。
得意の京都で重賞連勝。
20/4/11 阪神牝馬S(G2)
阪神 芝1600m(外)良 16頭
着順:1着(1.32.9・-0.2差)
騎手:松山弘平(54キロ)
好スタートから先団5番手のインにつける。
前半そこそこ流れたペースでもしっかり中団の前あたりで折り合って4角を回る。
直線は残り300mあたりで馬群の間を割り、残り200mを切って先頭に立つと、そのまま突き抜けてゴール。
まったく危なげのない好位抜け出しの王道パターン。
勝ちの無かった阪神コースでの初勝利。
まさに本格化、充実一途の様相。
20/5/17 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良 18頭
着順:2着(1.31.3・0.7差)
騎手:松山弘平(55キロ)
大外枠から先団に取り付き、道中は3番手。
直線はアーモンドアイを待って追い出しにかかったが、エンジンの性能が違い過ぎた。
結果論になるが、この馬こそ、もう少し早めのスパートができなかったか?
20/10/31 スワンS(G2)
京都 芝1400m 良
着順:10着(1.21.7・0.5差/1番人気)
騎手:松山弘平(54キロ)
道中は前々にはポジションを取ってはいたものの、終始馬場の内目を走るハメになり、直線ではまったくいつもの脚が出てこなかった。
荒れ馬場を走って集中力、スタミナを削がれたパターンだろう。
最内枠が裏目に出た格好。
着順は10着だが、着差は0.5秒。
参考外と見て良いレースだとは思うが、今回は思わぬ弱点を露呈した。
20/11/22 マイルCS(G1)
阪神 芝1600m(良)
着順:10着(1.32.9・0.9差)
騎手:松山弘平(55キロ)
外枠スタートで良いポジションが取れなかった。
道中は中団やや後ろにポジションを取って、4角も11番手の外で直線。
直線は馬群の外から追い込んでくるが、その位置から差してこれる末脚はない。
20/12/26 阪神C(G2)
阪神 芝1400m(内)
着順:4着(1.20.1・0.4差)
騎手:松山弘平(55キロ)
道中は中団の外。
4角も7番手の外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い込んでくるが4着まで。
前が止まらない馬場なので、あの位置取りでこの順位ならまずまず。
しかし、やっぱり1400mは少し忙しそう。
21/3/28 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重
着順:6着(1.09.6・0.4差)
騎手:松山弘平(55キロ)
外枠17番から、道中は中団の外。
終始大外を回りながら、4角も9番手、大外を回して直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計るが6着まで。
外枠から終始大外を回っている。かなりの距離損は否めない。
前目につけて持ち味が出るだけに、この位置取りは仕方がないと言えば仕方がない。
初の千二、重馬場、外枠。悪条件が揃った中ではよく走っていると思う。
21/5/16 ヴィクトリアM(G1)
東京 芝1600m 良
着順:11着(1.32.3・1.3差)
騎手:松山弘平(55キロ)
スタートよく飛び出して、道中は中団の前、7番手あたりを追走。
4角も7番手の外で直線に向くが、直線はまったく伸びを欠いて11着。
まったく本来の走りではない。
前走との馬体重の増減は-4キロだが、調教後の馬体重からは-20キロ。
長距離輸送が影響した可能性もある。
21/10/30 スワンS(G2)
阪神 芝1400m(内)良
着順:2着(1.20.8・0.1差)
騎手:松若風馬(54キロ)
道中は前にダノンファンタジーを見る形の中団7~8番手。
4角は10番手の内で直線に向き、直線は馬群の内目から追い上げを計るが、前がちょっと開かない不利。
しかし坂の手前で進路が取れると、鋭い伸びを見せてを追い上げてきたが、3/4馬身差の2着まで。
昨年の「阪神カップ」より0.7秒遅い時計で2着を確保。
展開と面子に恵まれた感もあり、手放しに「復活」とは喜べない2着。
21/11/21 マイルCS(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:8着(1.33.2・0.6差)
騎手:武豊(55キロ)
道中は先団4~5番手の追走。
4角も5番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げを計るが、バテず伸びずで8着まで。
展開はスローの瞬発戦。
キレ負けといったところ。
次走、阪神カップ(G2)に向けて
次走は12月25日(土)、阪神競馬場 芝1400m(内)で行われる「阪神カップ(G2)」。
相当なスローにならない限り、そこそこやれるはず。
⇒その他、阪神カップ(G2)の出走馬を分析