2020年10月17日【府中牝馬S】終了時点までのデータをもとに、トロワゼトワルの好走パターンを分析。
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トロワゼトワルの距離適性
トロワゼトワルはこれまでに芝1200m~芝1800mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(1-3-0-2)
- 芝1400m(2-0-0-0)
- 芝1600m(3-2-0-7)
- 芝1800m(0-0-0-1)
1200~1600mまでは守備範囲で、その中でもベストは1600m。
1800mも慣れれば走ってくるかも。
トロワゼトワルの脚質
逃げ、または前目にポジションを取ってしぶとい競馬。
脚を溜めても速い上り時計を出すことはできるが、終いを生かす競馬では勝ち切れていない。
持ち味が出せるのは、前目に取りつくスピードを生かした競馬。
トロワゼトワルのコース適正
トロワゼトワルの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-1)
- 福島(0-1-0-0)
- 新潟(0-1-0-0)
- 東京(0-0-0-3)
- 中山(2-1-0-2)
- 中京(3-0-0-0)
- 京都(0-1-0-2)
- 阪神(0-1-0-2)
東京を除けばまんべんなく好走している。
前目の位置取りで押し切りたいタイプだけに、直線が長いと戦い辛いか?
トロワゼトワルの持ち時計(ベストタイム)
トロワゼトワルの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.08.3 2着(福島)
- 芝1400m:1.20.3 1着(中京)
- 芝1600m:1.30.3 1着(中山)※レコード
- 芝1800m:1.49.2 4着(東京)
1600mの時計は2019年「京成杯オータムハンデ(G3)」で計時。
当時は52キロのハンデがあったものの、これは抜群に速い時計。
トロワゼトワルの重馬場適正
トロワゼトワルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(2-0-0-0)
- 重(0-0-0-1)
重馬場での4着は、ハイラップで飛ばして0.7差に粘った2020年の「府中牝馬S」。
基本的に道悪は苦にしない。
トロワゼトワルの枠順適正
トロワゼトワルの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-2-0-1)
- 5~9番(2-0-0-5)
- 10~14番(3-2-0-3)
- 15~18番(0-1-0-1)
前目につけて持ち味を発揮する馬なので、枠順も内枠がほしいところ。
トロワゼトワルの鉄砲実績(休み明け)
トロワゼトワルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-0-4)
- 3戦目(1-1-0-1)
- 4戦目(0-3-0-0)
- 5戦目~(1-0-0-1)
トロワゼトワルの好走時期
トロワゼトワルの季節ごとの着度数は次の通り;
- 1~3月(1-1-0-3)
- 4~6月(0-2-0-2)
- 7~9月(5-1-0-2)
- 10~12月(0-1-0-3)
このうち12月~2月は;
- 12月~2月(0-0-0-4)
真冬は走らないというデータ。
トロワゼトワルの斤量別着度数
- ~52キロ(2-0-0-1)
- 52.5~53.5キロ(0-2-0-0)
- 54キロ(1-3-0-7)
- 55キロ(3-0-0-2)
- 55.5~57キロ(未)
トロワゼトワルの血統背景
父はロードカナロア(ミスプロ系キングマンボ)。
母は中央3勝、主に芝の中距離で活躍したセコンドピアット。
母の父はハーツクライ(サンデー系)
トロワゼトワルの評価
オープンに昇格するまでは、キャリア14戦で一度も掲示板を外したことがなかったほど堅実な馬。
オープンの昇級初戦「京成杯OH」で見せた逃げ切り圧勝のレコードタイムは軽ハンデといえども圧巻。
いささか遅咲きだが、これからの活躍にも期待が持てそう。
トロワゼトワルの近走
19/7/6 豊明S(3勝)
中京 芝1400m 稍重 8頭
着順:1着(1.20.3 -0.2差)
騎手:北村友一(55キロ)
小頭数の中団4~5番手から、4角は外へ持ち出して直線も外。
追い込んで来たジョイフルとの追い比べを制して勝利。
渋った馬場は強そう。
19/9/8 京成杯オータムハンデ(G3)
中山 芝1600m 良 16頭
着順:1着(1.30.3 -0.6差)※レコード
騎手:横山典弘(52キロ)
5枠10番からハナを切る。
ラップタイムは次の通り;
Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 |
12.3 | 10.6 | 10.4 | 10.9 | 11.2 | 11.4 | 11.5 | 12.0 |
ラップ2からラップ4までの600mを10秒台で飛ばし、その後もペースは緩むことなく最後まで。
秋の中山開催週で馬場が高速だったこともあるが、このラップは驚異的。
ハンデ52キロを考慮に入れてもかなりの時計。
それも逃げ切りで。
今後斤量を背負ってどれだけやれるかだが、潜在能力は相当なものなのでは?
19/12/14 ターコイズS(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良 16頭
着順:16着(1.35.1・2.9差)
騎手:横山典弘(55キロ)
大外16番から様子を窺うようにスタート。
内からハナを主張したコントラチェックの後ろにつけて2番手。
4角回って、直線入口ではもう後続に呑み込まれて、あとは完全に失速状態。
鞍上も無理には追わなかったか。
前走から一気の斤量3キロ増が効いた感じ。
冬場の競馬も良くない。
20/4/11 阪神牝馬S(G2)
阪神 芝1600m(外)良 16頭
着順:15着(1.34.1・1.2差)
騎手:藤岡康太(54キロ)
6枠12番から果敢にハナへ。
テンにアマルフィコーストとのハナ争いもあり、道中のペースも上がり気味。
4角も先頭で回ってくるが、残り200mを過ぎて後続馬群に呑み込まれた。
休み明け+20キロで、外枠からの逃げを考えれば、こんなものだろう。
20/5/17 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良 18頭
着順:4着(1.31.4・0.8差)
騎手:三浦皇成(55キロ)
馬体重の-16キロは、前走休み明けで+20キロだったので気にならない。
7枠13番から果敢に逃げたが、残り200m過ぎでアーモンドアイにあっさり交わされた。
ただ、2着馬には0.1差。
初めてのG1挑戦でこの逃げはまずまずだろう。
⇒ 2020年 ヴィクトリアマイル(G1)のラップ分析&回顧
20/7/19 中京記念(G3・ハンデ)
阪神 芝1600m 良
着順:17着(1.36.4・3.7差)
騎手:三浦皇成(54キロ)
2枠4番からハナへ。
そこそこ締まったペースで逃げていたが、4角を回るころにはもう一杯。
先行した馬には馬場がネックになったような感じ。
20/8/16 関屋記念(G3)
新潟 芝1600m 良
着順:2着(1.33.3・0.2差)
騎手:三浦皇成(54キロ)
大外18番からハナを切る。
良馬場だが稍重あがりの少し重たい馬場。
ゴール前で外から来たサトノアーサーに交わされたが、これは馬場の内外の差が出たか?
20/9/13 京成杯OH(G3)
中山 芝1600m 良
着順:1着(1.33.9・ハナ差)
騎手:横山典弘(55キロ)
ハナはスマイルカナに譲って2番手追走。
直線は追って追ってスマイルカナを追い詰めるが、なかなか交わせずゴール前、ハナ面を並べたところがゴール。
今年は斤量55キロでの勝利なので価値はある。
控える競馬で勝てたことも大きい。
20/10/17 府中牝馬S(G2)
東京 芝1800m 重
着順:4着(1.49.2・0.7差)
騎手:横山典弘(54キロ)
7枠7番から大逃げを打ったが、ゴール前わずかなところで捕まった。
勝ったサラキアには0.7差開けられたが、2着馬には0.2差。
初めての距離としてはまずまずの走り。
トロワゼトワルのの次走
次走は12月19日、中山 芝1600mで行われる、「ターコイズS(G3・ハンデ)」。
ハンデは57キロ。
今まで背負った最高は55キロなので、それよりも2キロも重い。
併せて、12月~2月の寒い時期の競馬で結果が出ていないのも不安材料。
適距離、適コースだが、今回は条件が厳しそう。