2019年10月13日、京都競馬場・芝2000mで行われた、第24回 秋華賞(G1)のラップ分析とレース回顧です。

結果

第24回 秋華賞(G1)

京都競馬場 芝2000m(内回り)稍重

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
クロノジェネシス 1.59.9 6-7-5-5(中団前) 36.1
カレンブーケドール 0.3差 6-8-8-7(中団) 36.2
シゲルピンクダイヤ 0.5差 14-14-14-11(後方) 35.6

レースの上り:36.4


ラップ分析

ラップタイム(上り:36.4)

12.3 – 10.7 – 11.6 – 11.8 – 11.9 – 12.7 – 12.5 – 12.0 – 12.3 – 12.1

秋華賞良馬場平均(過去6レース分)(上り平均:35.0)

12.1 – 10.6 – 12.1 – 12.0 – 11.9 – 12.4 – 11.9 – 11.6 – 11.6 – 11.8

稍重馬場にも関わらず、前半1000mが平均値よりも0.4秒も速い展開。

1000mを超えて3角の坂を上るあたりで減速するのはいつものことだが、坂の下りに入ってもなかなか加速していかない。

上りは平均値よりも1.4秒遅い36.4秒。

先行勢にとっては、かなりの底力が問われたレースとなった。


回顧

7番のビーチサンバが逃げる展開。

序盤、15番のコントラチェックとハナを奪い合う場面も見られ、稍重馬場にも関わらず、序盤から中盤にかけては、かなりの速いラップを刻むこととなった。

1000mを過ぎてペースは落ち付くが、3角の坂の下りに入っても、まだペースは落ち付いたまま。

前半のハイラップの意識があるためか、逃げているビーチサンバの福永騎手も溜めるだけ溜めたいと言った感じ。

そして直線を向いた先行前勢は満を持して追い出すが、残り200mでビーチサンバ以外は脱落。

ビーチサンバも残り100mあたりで捕まった。

交わして行ったのは中団で脚を溜めていたクロノジェネシスとカレンブーケドール。

最後は切れ味で優るクロノジェネシスが2馬身離してゴール。

カレンブーケドールはG1の舞台でまたしても2着。

ハイペースの展開で、位置取りが後ろになったことが功を奏した形にはなったが、しかし、中団からの切れ味勝負では、この馬の本領は発揮できない。

3着は後ろから追い込んできたシゲルピンクダイヤ。

これは展開が嵌った。

ビーチサンバはハナに立てたので、残り100mまではなんとか粘りきれたが、それ以下、前につけたコントラチェック、ダノンファンタジー、パッシングスルーの敗戦は、ある意味仕方がない。

特にコントラチェック、パッシングスルーは外目の枠。

枠順と展開のさじ加減一つで、着順も大きく変わったのでは? という気がしないでもない、牝馬三冠の最終戦。