2023年5月14日【ヴィクトリアマイル】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ステラリアの好走パターンを分析。
Contents
ステラリアの距離適性
ステラリアはこれまでに芝1400m~芝2400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1400m(0-0-1-0)
- 芝1600m(0-1-1-2)
- 芝1800m(2-0-0-0)
- 芝2000m(1-0-0-4)
- 芝2200m(0-1-0-0)
- 芝2400m(0-0-0-1)
適正は中距離だろう。
2400mは長く、マイル以下は忙しい。
ステラリアの脚質
中団あたりから終いを生かす競馬。
終いの脚は確実で、ペースの緩急も問わないので、走るときは走るのだが、負けるときはあっさり。
好走パターンとしては、レースの上りが34秒台では厳しい。
レースの上りが35秒台に入って、どれだけ詰めてこられるか。
ステラリアのコース適正
ステラリアの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(1-0-0-0)
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(0-1-0-3)
- 中山(未)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(1-0-0-0)
- 阪神(1-1-2-2)
- 小倉(未)
左回りが(0-1-0-5)。
右回りの(3-1-2-2)と比べると大きく見劣りする。
左回りは、1勝クラスで2着はあるが、22年の「新潟大賞典」では直線でかなり内にもたれていたこともあり、左回りは注意。
ステラリアの持ち時計(ベストタイム)
ステラリアの持ち時計は次の通り;
- 芝1400m:1.21.9 3着(阪神)
- 芝1600m:1.32.9 9着(東京)
- 芝1800m:1.47.5 1着(京都)
- 芝2000m:1.58.0 1着(阪神)
- 芝2200m:2.12.4 2着(阪神)
- 芝2400m:2.25.9 13着(東京)
瞬発力の他、SP持続力もありそうなので、適距離で条件さえ合えば、速い時計にもそこそこ対応してくると思う。
ステラリアの重馬場適正
ステラリアの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(未)
- 重(未)
- 不良(未)
道悪自体は気にしないとしても、脚質的に末脚が削がれる道悪は、プラスにはならないと思う。
ステラリアの鉄砲実績(休み明け)
ステラリアの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-0-0-3)
叩いてからは;
- 2戦目(1-2-0-2)
- 3戦目(0-0-0-2)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
休み明けでの勝利は「未勝利戦」。
叩いてからの馬か?
ステラリアのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(0-0-1-2)
- 中3~5週(0-2-0-2)
- 中6~8週(1-0-0-0)
ステラリアの枠順適正
ステラリアの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-1-1)
- 5~9番(1-1-1-2)
- 10~14番(0-0-0-3)
- 15~18番(0-0-0-1)
ステラリアの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-0-0-1)
- 3~5月(春):(2-0-0-5)
- 6~8月(夏):(0-0-2-0)
- 9~11月(秋):(1-2-0-1)
ステラリアの斤量別着度数
- 53キロ(0-0-1-0)
- 54キロ(2-2-1-3)
- 55キロ(1-0-0-3)
- 56キロ(0-0-0-1)
ステラリアの好走体重
3着以内の体重は;
- 476~504キロ
ステラリアの血統背景
父は2013年のダービー馬、キズナ(サンデー系ディープインパクト)。
母の父はモティヴェイター(ND系サドラーズウェルズ)。
モティヴェイターは欧州で走り、G1を2勝。主戦場は芝の2000~2400m。
ステラリアのここまでの走り
20/10/31 2歳未勝利
京都 芝1800m(外)良
着順:1着(1.47.5・-0.8差)
騎手:福永祐一(54キロ)
道中は中団のうしろあたり。
道中、未勝利戦にしてはそこそこ流れる展開の中、4角も中団7番手で直線に向くと、残り300m付近で先頭に立ち、一瞬で後続を一気に突き放して、5馬身差をつける圧勝。
走破時計の1.47.5は「未勝利戦」としては優秀。
当日の2歳OP(L)「萩ステークス」の勝ち時計が1.48.1。
ペースの違いもあるので単純比較は出来ないが、それにしても優秀な時計。
【期待できる能力】
- 瞬発力
20/11/29 ベコニア賞(2歳1勝C)
東京 芝1600m 良 10頭
着順:2着(1.35.2・クビ差)
騎手:福永祐一(54キロ)
道中は中団の4~5番手。
4角は4番手で直線に向くと、進路を内目に取って追い出して、ゴール前は勝ったキングストンボーイとの追い比べ。
結果、クビ差交わされて2着。
それでも自身の上りは勝ったキングストンボーイと同じ33.6秒。
外目が伸びやすい馬場だっただけに、内外の違いがクビ差に現れた感じ。
21/2/13 クイーンC(G3)
東京 芝1600m 良
着順:6着(1.33.6・0.3差)
騎手:福永祐一(54キロ)
スタート後躓いて位置取りが後方からになる。
4角も後方15番手から、直線は馬群の大外に進路を取って追い始める。
坂の上りでジワジワと差を詰めて、残り200mからも良い脚で追い込んでは来るが、0.3差の6着まで。
鞍上も最後はメイチでは追っていなかった感じ。
スタートがすべてだが、あの位置から0.3差なのだから、やはり終いの脚は強烈。
21/4/11 忘れな草賞(L)
阪神 芝2000m(内)良
着順:1着(1.58.0・-0.2差)
騎手:福永祐一(54キロ)
道中は中団のやや後ろ、6~7番手の外目を追走。
4角も中団6番手で直線。
直線は馬群の外目から追い上げて、坂の上りで先頭を射程圏に捉えると、ゴール前は逃げ粘るエイシンヒテンを計ったように捉えきってゴール。
この日の馬場は、このあとの「桜花賞」でソダシがレコード勝ちするような高速馬場。
時計の出やすい馬場コンディションとは言え、道中のペースは結構速く、それでもレースの上りは34.9秒でまとめられており、3歳のこのクラスとしては走破時計も破格。
この馬のSP持続力の高さもしっかりと示すレースとなった。
【期待される能力】
- SP持続力
21/5/23 優駿牝馬(G1)
東京 芝2400m 良
着順:13着(2.25.9・1.4差)
騎手:川田将雅(55キロ)
大外18番から、何を思ってか、先団に取りついて道中は2番手を追走。
4角も2番手で直線に向くが、直線は坂の上りで後続に呑み込まれた。
大外から先手を取りに行く必要があったか?
それともスタート良く飛び出した馬の気分を尊重したか?
いずれにしても2400mは少し長そう。
21/10/17 秋華賞(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:6着(2.01.7・0.5差)
騎手:武豊(55キロ)
スタートがイマイチでジョッキーは控える競馬を選択。
道中は中団の後ろ、12番手。
4角も12番手で直線に向き、直線は馬群の外目に進路を取って追い上げてくるが、イマイチ伸びきれずに0.5差の6着まで。
上りの脚は35.7秒。
2走前の同コース「忘れな草賞」では、これよりもはるかに速い流れの中、中団から34.3秒の脚で勝ち切った。
今回の伸びきれなかった原因は、稍重明けの馬場? それとも最後の直線で吹いた強風?
21/11/14 エリザベス女王杯(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:2着(2.12.4・0.3差)
騎手:松山弘平(54キロ)
道中は中団の外目、8番手を追走。
4角は9番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目を懸命に伸びてはくるが、アカイイトには2馬身離されての2着。
流れに乗れればこれくらいは走ってくる馬。
これからの成長力に期待。
22/3/13 金鯱賞(G2)
中京 芝2000m 良
着順:11着(1.58.4・1.2差)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
道中は中団5~6番手の外。
4角は7番手の大外を回して直線。
直線は馬群の外目から追い上げに入るが、まったく伸びを欠いて11着。
外枠から道中外々を回り、4角も大外を回している。
開幕週の馬場だけに、これらのロスが響いたことはあるだろう。
休み明けは良くない馬。道中のペースが速かったのも響いた感じ。
22/4/3 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:8着(1.59.0・0.6差)
騎手:福永祐一(55キロ)
道中は中団のやや後ろ、10~11番手の外。
4角も中団の後ろ、10番手の外で直線。
直線は馬群の外目に進路を取って追い上げに入るが、バテもしないかわりに伸びもしない。
調子が良さそうだっただけに、ちょっと物足りない敗戦。
斤量か?
22/5/8 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良
着順:5着(1.58.0・0.3差)
騎手:川須栄彦(54キロ)
道中は中団の後ろ、11番手を追走。
4角は10番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げてはくるが、0.3差の5着まで。
直線ではかなり内にもたれていて、鞍上がそれを修正しもっての追い出しで、かなりのロスがあった感じ。
(※このあと繋靭帯炎でおよそ1年の休養)
23/4/22 福島牝馬S(G3)
福島 芝1800m 良
着順:1着(1.47.9・ハナ差)
騎手:団野大成(55キロ)
道中は中団6~7番手の内目。
4角は6番手の外目で直線に向き、直線は馬場の3分どころから追い上げを計り、残り200mで先頭を射程圏に捉えると、ゴール前は外からのビッグリボンの追撃をハナ差しのいでゴール。
繋靭帯炎でおよそ1年ぶりの実戦だが、このメンツ、このレベルなら地力が優った感じ。
今回はレベルがちょっと低かったので、次走も安泰とまでは言い切れない。
23/5/14 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良
着順:9着(1.32.9・0.7差)
騎手:団野大成(56キロ)
道中は後方の13番手。
4角も13番手の外で直線に向くが、直線では伸びてこなかった。
千六が忙しいのもあるが、左回りもあまり良くはない馬。