2021年12月18日【タンザナイトS】終了時点のデータをもとに、マイスタイルの好走パターンを分析。
Contents
- 1 マイスタイルの距離適性
- 2 マイスタイルの脚質
- 3 マイスタイルのコース適正
- 4 マイスタイルの持ち時計(ベストタイム)
- 5 マイスタイルの重馬場適正
- 6 マイスタイルの鉄砲実績(休み明け)
- 7 マイスタイルのローテーション適正
- 8 マイスタイルの枠順適正
- 9 マイスタイルの季節別着度数
- 10 マイスタイルの斤量別着度数
- 11 マイスタイルの好走体重
- 12 マイスタイルの血統背景
- 13 マイスタイルの近走
- 13.1 19/2/17 小倉大賞典(G3)
- 13.2 19/3/30 ダービー卿CT(G3)
- 13.3 19/6/30 巴賞(OP)
- 13.4 19/7/14 函館記念(G3)
- 13.5 19/10/26 スワンS(G2)
- 13.6 19/11/17 マイルCS(G1)
- 13.7 19/12/21 阪神カップ(G2)
- 13.8 20/3/1 阪急杯(G3)
- 13.9 20/4/4 ダービー卿CT(G3・ハンデ)
- 13.10 21/4/3 ダービー卿CT(G3・ハンデ)
- 13.11 21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)
- 13.12 21/8/15 関屋記念(G3)
- 13.13 21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)
- 13.14 21/10/30 スワンS(G2)
- 13.15 21/12/18 タンザナイトS(ハンデ)
- 14 次走、シルクロードS(G3)に向けて
マイスタイルの距離適性
マイスタイルは現状、芝1200~3000mの間の距離に使われている。
各距離の競争実績は次の通り;
- 芝1200m(0-0-0-1)
- 芝1400m(0-0-1-3)
- 芝1600m(1-1-2-6)
- 芝1800m(1-0-0-2)
- 芝2000m(3-3-0-4)
- 芝2400m(0-0-0-2)
この他、菊花賞(京都芝3000m)にも出走しているが、大敗しているところを見ると、距離が長かったようす。
芝2400mでは、日本ダービー4着(0.3差)という実績があるが、これはマイスタイル自身が逃げて、超スローペースに持ち込んでのこと。
同距離の神戸新聞杯(阪神芝2400m)では、スローペースにも関わらず、先団につけて大敗していることから、マイスタイルにとっては、2400mの距離も長いように思われる。
マイスタイルの適距離は芝1600m~2000mと見る。
芝1200~1400mも、からっきしダメとは思えない。
マイスタイルの脚質
位置取りは逃げ、先行、中団の前、とにかく前目につけて押し切る競馬で持ち味を発揮する。
スピード持続型。
条件さえそろえば、重賞クラスでもそこそこ走る。
マイスタイルのコース適正
マイスタイルの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-0-0-1)
- 函館(3-0-0-1)
- 福島(0-2-0-0)
- 新潟(0-0-0-3)
- 東京(0-0-0-1)
- 中山(0-1-1-4)
- 中京(0-0-0-1)
- 京都(1-1-2-3)
- 阪神(1-0-0-5)
- 小倉(0-0-0-1)
前目の位置取りで粘り切る競馬なので、上りが極端に速くならない内回り、小回りが良い。
切れ味勝負に持ち込まれると後手を踏むので、直線の長いコースはあまりよくない。
陣営のコース選択もほぼそのようになっていると思う。
京都の外回りは直線約400mなので、これくらいが我慢できるギリギリの長さだろう。
あと、左回りは(0-0-0-5)。
惜しい競馬もあるので、あまり気にしなくてもいいだろう。
2戦続けての関東圏への長距離輸送でも結果は良くない。
マイスタイルの持ち時計(ベストタイム)
マイスタイルの芝1400m~2000mの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.08.9 8着(阪神)
- 芝1400m:1.21.0 13着(阪神)
- 芝1600m:1.31.7 3着(中山)
- 芝1800m:1.47.3 10着(小倉)
- 芝2000m:1.58.5 2着(福島)
直線の短いコースなら、時計勝負でもそこそこ対応できている。
マイスタイルの重馬場適正
マイスタイルの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(3-0-1-2)
- 重(1-0-0-1)
- 不良(0-0-0-1)
稍重までならそこそこ走る。
マイスタイルの鉄砲実績(休み明け)
マイスタイルの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-2-1-5)
叩いてからは;
- 2戦目(1-0-0-7)
- 3戦目(1-1-0-2)
- 4戦目(1-0-0-2)
- 5戦目~(0-0-1-1)
どちらかと言えば、叩いてから。
マイスタイルのローテーション適正
- 連闘(1-0-0-0)
- 中1~2週(1-1-0-3)
- 中3~5週(2-1-1-10)
- 中6~8週(1-0-0-2)
マイスタイルの枠順適正
マイスタイルの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-0-0-6)
- 5~9番(1-2-1-4)
- 10~14番(1-1-2-6)
- 15~18番(0-1-0-4)
脚質的にも枠順は内目がいいはず。
マイスタイルの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-1-0-5)
- 3~5月(春):(0-2-1-7)
- 6~8月(夏):(3-0-0-3)
- 9~11月(秋):(0-1-2-5)
夏場が良い。
マイスタイルの斤量別着度数
- 55キロ(1-2-1-1)
- 56キロ(2-2-2-6)
- 57キロ(2-0-0-11)
- 57.5キロ(0-0-0-1)
- 58キロ(0-0-0-1)
57キロ以上は、条件戦で2勝しているが、OPクラスでは結果が出ていない。
マイスタイルの好走体重
3着以内の体重は;
- 450~464キロ
マイスタイルの血統背景
父はハーツクライ(サンデー系/有馬記念、ドバイシーマクラシック)。
母の父はフォーティナイナー(ミスプロ系)。
フォーティナイナーは米国で走り、ダートのG1を4勝。主要距離はダートの6~10F(約1200~2000m)。
近親にビリーヴ(スプリンターズS、高松宮記念)、サウンドキアラ(京都金杯、京都牝馬S、阪神牝馬S)。
マイスタイルの近走
19/2/17 小倉大賞典(G3)
小倉 芝1800m 良 14頭
着順:10着(1.47.3・0.6差)
騎手:田中勝春(56キロ)
珍しく位置取りが後ろになった。
この位置取りからでは持ち味が出ない。
19/3/30 ダービー卿CT(G3)
中山 芝1600m 良 16頭
着順:3着(1.31.7・クビ・ハナ差)
騎手:横山典弘(56キロ)
横山典弘騎手の好騎乗で着差なしの3着。
外枠から果敢にポジションを取りに行っての3着だけに、良い内容のレースだったと思う。
19/6/30 巴賞(OP)
函館 芝1800m 稍重 16頭
着順:9着(1.48.4・1.0差)
騎手:田中勝春(58キロ)
4角付近で大きな不利があった。
3角過ぎまでは先団につける良い内容。
「参考外」と考えていい。
19/7/14 函館記念(G3)
函館 芝2000m 良 16頭
着順:1着(1.59.6・クビ差)
騎手:田中勝春(56キロ)
久々の逃げを打つ。
前半緩く、中盤あたりから徐々に加速していく絶妙のペース配分。
この馬の特徴を知り尽くした田中騎手の好騎乗。
19/10/26 スワンS(G2)
京都 芝1400m 稍重 18頭
着順:3着(1.21.3・ハナ・クビ差)
騎手:田中勝春(56キロ)
初めての距離となる1400mでも、スッと好位につけて抑えきれないくらいの行きっぷりで好位の5~6番手。
直線では馬場の真ん中を伸びてきて、モズアスコットとの追い比べ。
ゴール前ちょっと甘くなってハナ、クビ差の3着。
この距離でも十分に戦えることを示した。
19/11/17 マイルCS(G1)
京都 芝1600m 良 17頭
着順:4着(1.33.4・0.4差)
騎手:田中勝春(57キロ)
3番ゲートから逃げを打つ。
前半が緩いマイペースの逃げで、直線は残り200mまで先頭。
最後は差されて4着に負けるが、この日の内が伸びない芝のバイアスが悔やまれるところ。
それでもG1の舞台でこの走りは立派。
19/12/21 阪神カップ(G2)
阪神 芝1400m 良 18頭
着順:13着(1.21.0・1.6差)
騎手:田中勝春(57キロ)
再び1400mだが、大きく負けた。
中団の前あたりから、直線半ばで大ブレーキ。
ペースはそこそこ速かったが、ここまで大負けするペースでもない。
G1を挟んだ3連闘で疲れが出たか?
20/3/1 阪急杯(G3)
阪神 芝1400m 良 18頭
着順:12着(1.21.3・1.0差)
騎手:田中勝春(56キロ)
道中は先団の2~3番手。
直線は一旦先頭に立つが、坂の手前から坂にかけて後続に呑み込まれた。
1400mは合わないようだ。
20/4/4 ダービー卿CT(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:14着(1.35.9・3.1差)
騎手:横山典弘(57.5キロ)
大外16番から果敢に先団に取りついて行く。
道中は3~4番手の外、4角も5番手の外で直線に向くが、直線ではすでにお釣りがなくなっていた様子。
ペースもそこそこ流れた上に、大外から先団に取りつき、道中終始外目を走った距離ロス、スタミナのロスも響いていただろう。
トップハンデの57.5キロを背負っていたことを考えると、この大敗は致し方ない。
⇒2020年 ダービー卿チャレンジT(G3)のラップ分析&回顧
21/4/3 ダービー卿CT(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:4着(1.33.0・0.4差)
騎手:横山和生(57キロ)
5枠10番からハナへ。
前半はキツいラップを刻みながら4角も先頭で直線。
直線も坂の途中まではなんとか粘ったが、そこから3頭に差されて4着。
しかし、約1年ぶりの競馬でこの走り。
地力の高さを示した格好。
21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外) 良
着順:14着(2.02.8・3.5差)
騎手:横山典弘(57キロ)
8枠13番から大逃げを打つ。
しかしこれは完全なオーバーペース。
直線は残り400mで脚色が鈍り、残り200mでは一杯一杯。
持続力のある馬だが、さすがにこのペースでは厳しい。
21/8/15 関屋記念(G3)
新潟 芝1600m(外)良
着順:4着(1.32.9・0.2差)
騎手:横山典弘(57キロ)
外枠17番からハナへ。
後続に4~5馬身の差をつけてはいるが、ペース自体はそれほど速くはない。
4角も後続に4馬身ほどの差をつけて直線。
直線は残り200mの手前あたりで捕まるが、そこからズルズルとは行かずに先頭に食らいついて行くが、ゴール前は外から来た2頭に交わされて0.2差の4着。
マイペースでの良い逃げだったが、新潟の長い直線を逃げ切るのはやはり容易ではない。
21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:16着(1.33.5・1.5差)
騎手:横山和生(57キロ)
外枠14番から出して行くが、内からコントラチェックが主張したため、控えるかたちで道中は3番手の外目を追走。
終始外目を追走して、3~4角では少し脚色も鈍り、4角も3番手で直線に向くが、直線ではもう最後の脚は残っていなかった感じ。
道中の流れも速く、外目を回った距離ロスも堪えたか?
それにしてもここまで負ける馬ではないが、長距離輸送が堪えたか?
21/10/30 スワンS(G2)
阪神 芝1400m(内)良
着順:10着(1.21.2・0.5差)
騎手:横山典弘(56キロ)
外枠17番から果敢に先団に取りついて行くが、2番手が取れたのはスタートから500mほど行ったあたり。
道中は2番手追走で、4角も先頭との差1馬身の2番手で直線に向き、直線も坂の途中あたりまでは粘ってはいたが、残り100mで後続に呑み込まれた。
序盤に先団に取りつくのに脚を使った感じ。
もう少し内枠ならもう少し粘れていたかも。
21/12/18 タンザナイトS(ハンデ)
阪神 芝1200m(内)良
着順:8着(1.08.9・0.4差)
騎手:横山典弘(57キロ)
道中は中団7番手。
4角も7番手で直線に向き、直線は馬場の内目を突いて追い出しにかかり、ジワジワとは伸びてはいるが、前を捉えるまでには行かず。
当日は完全は外差し馬場で、内目を通ったことで脚が削がれた可能性は高い。
⇒2021年12月18日 阪神競馬場の馬場状態傾向分析(芝)
初めての1200mの距離だったが、着差も0.4差だけに、馬場差がなければいい線いっていたかも・・・という内容。
次走、シルクロードS(G3)に向けて
次走は1月30日(日)、中京競馬場 芝1200mで行われる「シルクロードS(G3・ハンデ)」。
ハンデは57キロ。
頭にはできないが、前走もOP特別とは言え微妙な内容だけに、まったくの軽視は危ない。
⇒その他、シルクロードS(G3)の出走馬を分析