結果
第37回 マイルチャンピオンシップ(G1)
阪神競馬場 芝1600m(外)
馬場状態:良
クッション値:9.8(標準)
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | グランアレグリア | 1.32.0 | 5-5(中団前) | 33.2 | |
② | インディチャンプ | 1.32.1 | 3/4 | 7-5(中団前) | 33.2 |
③ | アドマイヤマーズ | 1.32.2 | クビ | 3-2(先行) | 33.6 |
レースの上り:33.5
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | |
今走 | 1.32.0 | 33.5 | 12.5 | 11.0 | 11.4 | 12.0 | 11.6 | 11.0 | 10.8 | 11.7 |
過去平均 | 1.32.98 | 34.2 | 12.6 | 11.3 | 11.4 | 11.8 | 11.7 | 11.2 | 11.1 | 12.0 |
差 | -0.7 | -0.1 | -0.3 | 0.0 | 0.2 | -0.1 | -0.2 | -0.3 | -0.3 |
過去、阪神外回りの1600mで行われたG1競争は1鞍もないので、ラップ分析をするにしても、比較する対称がない。
そこで今回は、2007~2011年に阪神外回りの1600mで行われていた重賞「読売マイラーズカップ(G2)」の平均値(いずれも良馬場)を参考資料として用いた。
ラップの出方としては、序盤は平均より少し速く、中盤は同じ、そして上りの3Fはかなり速い展開。
G1とG2のレベルの違いを考慮して、全体的に見た場合、道中のペースは比較的緩やかで、そしてその分上りが速くなる、いわゆる「瞬発力勝負」の展開だったと思われる。
上位を占めた馬も、4着までが道中で中団より前にいた組。
道中で中団よりも後ろにいた馬にはノーチャンスの展開だったことが窺える。
総じて今年の「マイルCS」は、道中の位置取りと瞬発力がカギとなったレースになった。
回顧
1着は1番人気のグランアレグリア。
道中は中団の前。
4角を回って内に閉じ込められるかたちになったが、進路ができて外に出したのが坂下の残り200mあたり。
しかしそこからは一瞬で前のインディチャンプを捉え、インディチャンプにおよそ1馬身の差をつけてゴール板を駆け抜けた。
インディチャンプとしては完璧な競馬。
そしてそのスピードに乗ったインディチャンプを残り200mを過ぎてから追い出して、並ぶ間もなく差し切るのだがら、「強い」としか言いようがない。
瞬発力勝負ではこの馬が有利とは分かったはいたが、ここまで強いとは驚き。
瞬発力勝負なら、あと10回走っても、あと10回勝つほどの強さ。
2着は3番人気のインディチャンプ。
道中はグランアレグリアを後ろからぴったりとマーク。
4角を回って、そのグランアレグリアの進路にフタをするかたちで伸びてきて、絶妙のタイミングで抜け出したのだが、この競馬で負けたら仕方がない。
ローテの不安はまったくなかった様子。
3着は5番人気のアドマイヤマーズ。
道中は先団3番手。
4角は2番手で直線に入って抜け出しを計るが、瞬発力勝負ではどうしても後手を踏む。
2番人気のサリオスは5着。
道中は後方の13番手。
外枠が応えたが、この位置からではどうにもならない。
しかし上りはメンバー最速の脚でしっかりと追い込んで来た。
決して力負けではない。
4番人気のレシステンシアは8着。
もう少しペースを上げて逃げて欲しかったが、半年ぶりの競馬なら、仕方がない面もある。
この馬も力を出し切って負けたわけではないと思うので、古馬になってからの巻き返しに期待したい。