2024年9月29日【スプリンターズS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ナムラクレアの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ナムラクレアの距離適性
- 2 ナムラクレアの脚質
- 3 ナムラクレアのコース適正
- 4 ナムラクレアの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ナムラクレアの重馬場適正
- 6 ナムラクレアの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ナムラクレアのローテーション適正
- 8 ナムラクレアの枠順適正
- 9 ナムラクレアの斤量別着度数
- 10 ナムラクレアの季節別着度数
- 11 ナムラクレアの好走体重
- 12 ナムラクレアの血統背景
- 13 ナムラクレアのここまでの走り
- 13.1 21/8/1 2歳新馬(牝)
- 13.2 21/8/14 フェニックス賞(2歳OP)
- 13.3 21/9/5 小倉2歳S(G3)
- 13.4 21/11/06 ファンタジーS(G3)
- 13.5 21/12/12 阪神JF(G1)
- 13.6 22/3/13 フィリーズレビュー(G2)
- 13.7 22/4/10 桜花賞(G1)
- 13.8 22/6/12 函館スプリントS(G3)
- 13.9 22/8/21 北九州記念(G3・ハンデ)
- 13.10 22/10/2 スプリンターズS(G1)
- 13.11 23/1/29 シルクロードS(G3・ハンデ)
- 13.12 23/3/26 高松宮記念(G1)
- 13.13 23/5/14 ヴィクトリアマイル(G1)
- 13.14 23/8/27 キーンランドC(G3)
- 13.15 23/10/1 スプリンターズS(G1)
- 13.16 24/2/17 京都牝馬S(G3)
- 13.17 24/3/24 高松宮記念(G1)
- 13.18 24/8/25 キーンランドC(G3)
- 13.19 24/9/29 スプリンターズS(G1)
ナムラクレアの距離適性
ナムラクレアはこれまでに芝1200m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(5-2-3-2)
- 芝1400m(0-3-0-0)
- 芝1600m(0-0-2-2)
「桜花賞」の3着は、道中内ピッタリのコース取りがはまった。
データが示す通り、やはりベストは1200mだろう。
ナムラクレアの脚質
一番力が出せるのは好位からの差し切りだろう。
ポジションが悪くなるとどうしても差し届かずの2、3着が多くなる。
瞬発力、持続力は平均的に兼ね備えているような感じだが、G1ではあと一歩足りない感じ。
しかし牝馬ながらパワーの絶対値は高い。G1で勝ち切るのは道悪で内枠に入ったときか。
ナムラクレアのコース適正
ナムラクレアの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(1-0-0-1)
- 函館(1-0-0-0)
- 福島(未)
- 新潟(0-0-1-0)
- 東京(0-0-0-1)
- 中山(0-1-2-1)
- 中京(1-1-0-0)
- 京都(0-1-0-0)
- 阪神(0-2-1-1)
- 小倉(2-0-1-0)
急坂がダメというわけではない。
ナムラクレアの持ち時計(ベストタイム)
ナムラクレアの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.07.1 3着(中山)
- 芝1400m:1.19.0 2着(阪神)
- 芝1600m:1.32.9 8着(東京)
今後千二でどれだけ時計を縮めてこられるか。
ナムラクレアの重馬場適正
ナムラクレアの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(未)
- 重(1-0-0-0)
- 不良(1-0-0-0)
道悪は走る。
ナムラクレアの鉄砲実績(休み明け)
ナムラクレアの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-2-1-1)
叩いてからは;
- 2戦目(0-2-3-1)
- 3戦目(1-0-0-1)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
ナムラクレアのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(2-0-0-0)
- 中3~5週(0-1-3-2)
- 中6~8週(1-2-0-1)
ナムラクレアの枠順適正
ナムラクレアの馬番別着度数は;
- 1~4番(1-3-3-2)
- 5~9番(3-0-1-1)
- 10~14番(1-1-0-1)
- 15~18番(0-1-1-0)
良いのはやはり内枠。
ナムラクレアの斤量別着度数
- 50キロ(1-0-0-0)
- 53キロ(0-0-1-1)
- 54キロ(2-2-1-1)
- 55キロ(1-0-1-1)
- 56キロ(0-3-2-1)
- 56.5キロ(1-0-0-0)
ナムラクレアの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-1-0-1)
- 3~5月(春):(0-3-1-1)
- 6~8月(夏):(3-0-2-1)
- 9~11月(秋):(1-1-2-1)
ナムラクレアの好走体重
3着以内の体重は;
- 454~478キロ
ナムラクレアの血統背景
父はミッキーアイル(サンデー系ディープインパクト/NHKマイルC、マイルCS)。
母の父はストームキャット(ノーザンダンサー系ストームキャット)。
ストームキャットは米国で走り、ダートの6F~8.5F(約1200~1700m)で活躍。現役時代はG1を1勝しただけだが、種牡馬としては多くのG1ウイナーを排出した名種牡馬。代表産駒のジャイアンツコーズウェイも種牡馬として高い名声を誇る。
ナムラクレアのここまでの走り
21/8/1 2歳新馬(牝)
新潟 芝1600m(外)良
着順:3着(1.36.1・0.7差)
騎手:鮫島克駿(54キロ)
3枠3番から道中は3番手の内。
4角も3番手の内で直線に向くが、直線では内にもたれる。
それでも残り200mあたりまでは先頭に食らいついていたが、残り200mを過ぎると、内からマリネロにも交わされて3着。
内にもたれる場面もあったが、距離は大丈夫か?
21/8/14 フェニックス賞(2歳OP)
小倉 芝1200m 不良
着順:1着(1.10.8・-0.1差)
騎手:松山弘平(54キロ)
道中は3番手の内。
4角は2番手の内で直線に向き、直線は逃げ粘るテイエムスパーダとの追い比べを制してゴール。
道悪は得意そう。
21/9/5 小倉2歳S(G3)
小倉 芝1200m 良
着順:1着(1.07.9・-0.4差)
騎手:浜中俊(54キロ)
外枠9番から道中は中団6番手の外。
4角は7番手の大外を回して直線に向くと、直線では馬群の大外から鮮やかな追い上げを見せてゴール。
上りの脚はメンバー最速の33.9秒。
走破時計の1.07.9も上出来。
前走の不良馬場から一転、スピード勝負でも強さを見せた。
21/11/06 ファンタジーS(G3)
阪神 芝1400m(内)良
着順:2着(1.21.2・0.1差)
騎手:浜中俊(54キロ)
道中は中団の前、4番手を追走していたが、やや力み加減でジョッキーが手綱を抑える。
4角は3番手で直線に向くと、直線は2番手のウォーターナビレラと馬体を併せて追い比べ。
坂の上りでウォーターナビレラに前に出られると、そのまま抵抗できずに2着まで。
道中力んだ分の差が最後に出た、とは鞍上のコメント。
21/12/12 阪神JF(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:5着(1.34.3・0.5差)
騎手:浜中俊(54キロ)
1枠1番からだが、ポジションは取らず、道中は中団の後ろ、11番手あたりのインでじっとしている。
4角も13番手の内で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、ジワジワとは伸びてくるが、突き抜ける脚はない。
折り合いはついたようだが、位置取りが後ろすぎた感じ。
ポジションさえ取れればしぶとそうだが・・・。
⇒2021年 阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)のラップ分析&回顧
22/3/13 フィリーズレビュー(G2)
阪神 芝1400m(内)良
着順:2着(1.19.9・頭差)
騎手:浜中俊(54キロ)
スタート出遅れて、道中は中団のやや後ろ、勝ったサブライムアンセムの一列前あたりの9番手。
4角も中団9番手だが、一目散に外目に進路を取って直線。
直線は勝ったサブライムアンセムと一緒に脚を伸ばしてきて、坂の上りでは一旦先頭には立ったが、ゴール前、頭差交わされての2着。
4角で外に出した距離ロスもあるが、キレ負けしている感じもある。
22/4/10 桜花賞(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:3着(1.33.0・0.1差)
騎手:浜中俊(55キロ)
1枠1番から道中は4番手の最内。
4角も最内4番手から直線に向き、直線は馬群の最内から追い上げに入り、ウォーターナビレラと一緒に伸びてはくるが、ゴール前少し甘くなって3着まで。
1枠1番から最短コースを通っての3着確保。
最後に甘くなったのは、やはり距離だろう。
22/6/12 函館スプリントS(G3)
函館 芝1200m 良
着順:1着(1.07.2・-0.4差)
騎手:浜中俊(50キロ)
【レース前寸評】
千二はベストの距離。
力のある馬なので函館の洋芝も苦にしないだろう。
おまけに、実績のある馬にも関わらず、3歳牝馬で斤量は50キロ。
これは手強い。
【結果】
道中は先団3番手を追走。
4角も3番手で直線に向くと、直線は早々に先頭を走るレイハリアに並びかけると、残り100mで一気に突き放してゴール。
50キロの斤量はあったが、内容は強い。
22/8/21 北九州記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1200m 良
着順:3着(1.07.1・0.2差)
騎手:浜中俊(53キロ)
【レース前寸評】
斤量、コース、距離適性、ちょっと死角が見当たらない。
【結果】
外枠16番から道中は中団10番手の外。
4角は8番手で、外目に進路を求めるが、開きそうにないと見るやサッと内に切れ込んで追い上げてくるが、タイセイビジョンにクビ差迫るのが精一杯。
1、2着馬は道中最短コースからの直線も内。
今回は枠順に恵まれなかったと言わざるを得ないが、この枠順で勝ち切ってこそ意味があったのだが・・・。
22/10/2 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m(外)良
着順:5着(1.08.0・0.2差)
騎手:浜中俊(53キロ)
【レース前寸評】
前走の外枠からの競馬では意外にもろかった。
斤量の53キロは魅力だが、勝ち切るまではどうか?
【結果】
5枠9番から、道中は中団の前目、7番手の外を追走。
4角は内をつかずに6番手の大外を回して直線。
直線も馬群の外目から追い上げてはくるが、0.2差の5着まで。
この馬の場合は道中、そして4角と、外々を回ったのが大きく堪えた感じ。
この5着は大健闘と言っていいだろう。
23/1/29 シルクロードS(G3・ハンデ)
中京 芝1200m 良
着順:1着(1.07.3・アタマ差)
騎手:浜中俊(56.5キロ)
道中は中団7番手を追走。
4角も中団8番手の内目で直線に向くと、直線は馬場の内目から追い上げに入り、逃げ粘るマッドクールを懸命に追うが、坂の頂上でもその差は詰まらず。
しかしゴール前でマッドクールがやや甘くなったところをしっかり差し切ってゴール。
このメンツならこれくらいはやれて当然の馬だが、ハンデ56.5キロで勝ち切ったのは大きい。
23/3/26 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 不良
着順:2着(1.11.6・0.1差)
騎手:浜中俊(56キロ)
外枠15番から道中は中団10番手の外を追走。
4角は9番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外、馬場のかなり外目から追い上げを計り、坂の上りで先に抜け出していたファストフォースに詰め寄るが、あと少しが詰め切れなかった。
ここは枠順、位置取り云々より、脚力の差が1馬身及ばなかったのだろう。
良馬場ならまた違ったのかもしれない。
23/5/14 ヴィクトリアマイル(G1)
東京 芝1600m 良
着順:8着(1.32.9・0.7差)
騎手:浜中俊(56キロ)
道中は中団のやや前、5番手の外を追走。
4角は6番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、いい脚は出せず。
スタート直後に不利はあったが、基本的にこのクラスの千六は長いと思う。
23/8/27 キーンランドC(G3)
札幌 芝1200m 重
着順:1着(1.09.9・-0.2差)
騎手:浜中俊(55キロ)
道中は中団の外、7番手を追走。
4角は4番手の大外で直線に向くと、直線は馬群の大外から追い上げにかかり、残り200mで先頭を射程圏に捉えると、ゴール前で一頭だけビュンと抜けてゴールした。
直線は上位馬の中では一頭だけ馬場の良い大外を走れたのも、ゴール前で一頭だけ突き抜けた要因ではあるだろう。
それにしても道中外々を回って、4角も大外を回しての差し切り勝ちは評価できる。
23/10/1 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m(外)良
着順:3着(1.08.2・0.2差)
騎手:浜中俊(56キロ)
スタート少し出遅れて道中は中団7番手の外目。
4角も7番手の外で直線に向き、直線はママコチャの直後から追い上げてはくるが、0.2差の3着まで。
序盤ではママコチャに外からフタをされるかたち、3~4角では今度はメイケイエールが外から。
前に行くタイミングを2度も封じられた窮屈な競馬。
スタートが決まっていれば・・・といった内容。
絶好枠を生かし切れなかった。
24/2/17 京都牝馬S(G3)
京都 芝1400m(外)良
着順:2着(1.20.3・クビ差)
騎手:浜中俊(56キロ)
道中は後方14番手の外を追走。
3~4角中間で進出して行って、4角はソーダズリングを前に見るかたちの10番手の大外から直線。
直線は馬群の大外から追い上げを計り、残り200mを過ぎてからはソーダズリングに馬体を併せての追い比べ。
しかしクビ差及ばずの2着まで。
いつもより位置取りが悪かった。
しかし休み明けの+10キロなら、次走を見据えての走りなのだろう。
24/3/24 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重
着順:2着(1.08.9・アタマ差)
騎手:浜中俊(56キロ)
道中は中団10番手の最内。
4角も10番手の最内で直線に向くと、直線は、この馬も外へは出さずに、馬場の最内から追い上げに入り、坂の上りでグイグイと伸びてきて、ゴール前、先頭にアタマ差迫ったところがゴール。
緩い馬場でも終いの脚は33.2秒。
ペースがもう少し流れてさえいれば、間違いなく差し切っていただろう。
運がない。
24/8/25 キーンランドC(G3)
札幌 芝1200m 良
着順:5着(1.08.3・0.4差)
騎手:浜中俊(55キロ)
道中は中団の前、5番手の内。
4角も5番手の最内で直線に向き、直線は馬場の最内から追い上げに入るが、途中で前が塞がり、逃げるエトヴプレと接触する不利。
再度立て直して追い上げを見せ、2番手まで進出してくるが、ゴール前で甘くなった。
不利がなければ勝ち馬と競っていたかもしれないが、最後の失速がちょっと気になる。
24/9/29 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良
着順:3着(1.07.1・0.1差)
騎手:横山武史(56キロ)
道中は中団の後ろ、後方寄りの12番手の内目。
4角も12番手の内目から、直線は進路を外に取って追い上げを計り、メンバー最速の脚で伸びてはくるが3着まで。
この馬有利の展開ではあったが、得意の「差し届かず」の結末。
あと一列前のポジションなら、結果も変わっただろう。