結果

2022年 5月22日(日)

第83回 優駿牝馬(G1)

東京競馬場 芝2400m 良

5月22日(日)東京競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
スターズオンアース 2.23.9 8-7-8-8(中団) 33.7
スタニングローズ 2.24.1 1  1/4 5-5-4-4(中団前) 34.4
ナミュール 2.24.3 1  1/4 8-9-9-9(中団) 34.0

レースの上り:34.8


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10 Lap11 Lap12
今走 2.23.9 34.8 12.4 11.0 11.9 12.6 12.7 12.5 12.3 12.1 11.6 11.3 11.7 11.8
過去平均 2.23.92 34.7 12.5 11.2 12.1 12.2 12.1 12.4 12.5 12.3 12.0 11.5 11.4 11.8
0.1 -0.1 -0.2 -0.2 0.4 0.6 0.1 -0.2 -0.2 -0.4 -0.2 0.3 0.0

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

序盤はニシノラブウインクが6馬身ほど離して逃げたが、向正面で息を入れたあたりで、後続はすぐに追いついてきた。

逃げたニシノラブウインクと後続とのラップ差を総合的に考えると、前半は全頭そこそこ緩めのペースで推移したものと思われる。

前半1000mで楽をしている分、後半は残り1000mあたりからピッチが上がった。

なので、残り800mから早くも11秒台のラップに突入し、その後上りの600mも、ずっと11秒台のラップを出し続ける持続力勝負となった。

前半で楽をしている分、前の馬も簡単には止まらず、後方から追い込む馬にはやや不利な展開となった。

他にも、発走前にサウンドビバーチェが放馬してスタートでかなり待たされる(15分)アクシデントがあった。

この待ち時間にイレ込んで、発汗が多くなる馬もいたほどで、精神面で弱い馬なら、かなりのストレスがかかったに違いない。牝馬ならなおさら。

レース展開はスピード持続力系の展開だったが、それ以外にも、強靭なメンタルが試された一戦だったのかもしれない。


回顧

1着は3番人気のスターズオンアース。

大外18番から、道中は7~8番手の外を追走。

4角も8番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い出しに入り、坂の頂上で先頭を射程圏に捉えると、ゴール前、前で粘るスタニングローズをきっちりと差し切ってゴール。

道中は終始外目を回ったが、ストレスなく外目を走ることが、今年のオークスでは重要な要素だったのかもしれない。

右にもたれる癖は今回も出なかった。

もう気にする必要はないのかもしれない。

スターズオンアースの分析

 

2着は10番人気のスタニングローズ。

1枠2番から道中は中団馬群の前、4~5番手の内を追走。

4角も4番手で直線に向くが、直線入口ではスッと進路を外に切った。

直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂の頂上では前で粘るアートハウスを捉えて先頭、しかしすぐに外からスターズオンアースの追撃に会い、抵抗することなく交わされたが2着は確保。

極端な瞬発力にならなかったことと、当日の馬場状態が追い風になった感じはする。

しかし、道中は内目を走りながらも、3~4角では直線で外に出すことをしっかりと意識した走り。

馬場の有利不利を読み切っている鞍上の手腕も見事。

スタニングローズの分析

 

3着は4番人気のナミュール。

スタートは若干あおったが、まずまずのスタートは切れた。

道中は中団馬群の真ん中、8番手の最内を追走。

4角も8番手の内で直線に向くと、直線は馬場の3分どころから追い上げに入り、良い伸び脚で追い上げてはくるが3着まで。

最後の伸びは、馬場の内と外で差があったのかもしれないが、道中最短コースを通っているアドバンテージもあったはず。

力でもぎ取った3着、という感じはしない。

ナミュールの分析

 

1番人気のサークルオブライフは12着。

スタートで出遅れた上に、その直後に両側の馬に挟まれる不利もあり、道中は最後方を追走。

4角も16番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、まったく伸びを欠いて12着。

スタートが遅れて発汗が目立ち、かなりイライラしていたような印象。

発走時間遅延の影響をモロに被ったのはこの馬ではなかったか?

サークルオブライフの分析

 

2番人気のアートハウスは7着。

道中は先団3番手を追走。

4角も3番手で直線に向き、直線はこの馬も進路をスッと外に取って追い上げに入った。

直線は坂の上りまでは良い感じで伸びてきて、そのまま押し切ってしまうかに思われたが、坂を上りきったあたりから脚色が完全に鈍った感じ。

距離と言うより、力がまだ伴っていなかったのだと思う。

アートハウスの分析