2019年5月31日【目黒記念】終了時点までのデータをもとに、メートルダールの好走パターンを分析。
メートルダールの適正距離
メートルダールは今までに、芝1500m~2400mの間の距離を使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1500m(0-0-1-0)
- 芝1600m(1-0-0-1)
- 芝1800m(1-1-2-0)
- 芝2000m(4-1-2-8)
- 芝2200m(0-0-1-1)
- 芝2400m(0-0-0-2)
- 芝2500m(0-0-0-1)
となっている。
芝1500~1600mの適正
芝1500mは札幌で行われた新馬戦だが、相手関係が手薄な新馬戦で3着。
芝1600mは1勝を上げているものの、これは超スローペースの先行前残りで、時計も遅く、あまり評価できる勝ちではない。
これらの内容を見る限り、芝1500~1600mに関しては、陣営もあまり使っていないことから、適距離とは考えにくい。
芝1800~2200mの適正
芝1800mに関しては全て3着以内、芝2000mに関しては4勝、2着1回とまずまずの成績。
芝2200mに関しては、アメリカジョッキークラブカップ(G2)で0.1差の3着に入る健闘をみせている。
他にも、3歳重賞セントライト記念(G2)でも、着外ながらも0.5差。
1800m~2200mが適距離である可能性が高い。
芝2400~2500mの適正
3回使っていずれも着外で、0.7~1.1秒の着差がついている。
距離が長いのだろう。
メートルダールの好走パターン
メートルダールの芝1800~2200mでの好走パターンを分析してみる。
脚質
メートルダールの芝1800~2200mでの脚質は、中団からの差し脚、もしくは後方からの追い込みがほとんど。
どちらの脚質でも勝ち鞍はあるが、中団につけたときの方が勝率はいい。
ペース
メートルダールが好走したレースは緩い展開が多い。
速くてもミドルペースくらいまで。
「スローのヨーイドン」的なレース展開になれば、中団からの末脚が炸裂する。
レースコース
メートルダールの芝1800m~2200mでの競馬場別着度数は次の通り;
- 函館(0-0-0-1)
- 新潟(0-1-1-2)
- 福島(0-0-0-1)
- 東京(3-0-2-1)
- 中山(1-0-2-1)
- 中京(1-0-0-3)
- 京都(0-1-0-1)
- 阪神(0-0-0-1)
左回りが良いみたいで;
- 右回り(1-1-3-5)
- 左回り(5-1-3-8)
あとは、広いコースの方が競馬はしやすそうで、小回りコースでは苦戦傾向。
枠順
メートルダールの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-1-2)
- 5~9番(2-1-3-4)
- 10~14番(2-0-2-6)
- 15~18番(0-0-0-1)
休み明け
メートルダールの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-1-7)
さほど気にする必要はなさそう。
重馬場
メートルダールの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-3-2)
直近2鞍の稍重馬場では、まったく精彩を欠いている。
メートルダールの季節別着度数
- 12~2月(冬):(3-0-3-1)
- 3~5月(春):(0-1-1-7)
- 6~8月(夏):(1-0-0-2)
- 9~11月(秋):(2-1-2-3)
秋冬型。
メートルダールの斤量別着度数
- ~52キロ(未)
- 52.5~54キロ(0-0-1-0)
- 54.5~56キロ(5-1-5-9)
- 57キロ~(1-1-0-4)
メートルダールの適正体重
- 466~490キロ
メートルダールの血統背景
父はゼンノロブロイ(サンデー系)、母の父はシルヴァーホーク(ロベルト系)。
母の父は欧州で走り、芝の1600m、2400mで活躍。中央でG1を4勝したグラスワンダーの父。
メートルダールの近走診断
19/1/20 アメリカJCC(G2)中山芝2200m 3着(0.1差)
前後半1000mのペースバランスが-3.5秒と、超がつくスローペース。
メートルダールにとっては格好のお膳立てとなった。
4角で大外を回して直線に入ってきたメートルダール。有力馬にくらいついての0.1差は大健闘。
19/3/10 金鯱賞(G2)中京芝2000m 稍重 13着(1.7差)
先ほども触れた稍重馬場での敗戦。
しかし、負けるにしても着順が悪すぎる。
19/4/29 新潟大賞典(G2)新潟芝2000m 9着(0.8差)
スローペースの中団から直線を向いた、いつもなら好走パターンのレースだが、直線なかほどから全く伸びを欠いた。
好走パターンでの大敗は、少し気になるところ。
連戦の疲れもあったか?
19/7/14 函館記念(G3)函館芝2000m 7(1.2差)
いつものように後方から脚を伸ばすが、不発に終わる。
上りはメンバー最速ながら、前が止まらない展開。
位置取りも後ろ過ぎた。
19/10/6 京都大賞典(G2)京都芝2400m 8着(1.0差)
中団につけて早めに仕掛けて上がっていくが、直線で失速。
現状打破を狙った積極策は評価できるが・・・。
19/11/10 福島記念(G3)福島芝2000m 8着(0.7差)
後方からの競馬。直線でも脚は出せず。
最近はずっとこんな感じ。
20/5/10 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良 16頭
着順:7着(1.59.5・0.9差)
騎手:菅原明良(56キロ)
約半年ぶりの競馬。
道中は後方で脚を溜めて、直線では馬場の外目を追い込んでくるが、0.9差まで。
毎回、同じ競馬の繰り返し。
20/5/31 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:7着(2.30.3・0.7差)
騎手:浜中俊(56キロ)
この距離は長い。
メートルダールの次走
次走は9月6日 新潟競馬場 芝2000m(外)で行われる「新潟記念(G3・ハンデ)」。
ハンデは56キロ。
適距離、適コースだが、近走を見る限り、往年の末脚が戻っているとは思えない。