キラーアビリティのキャリアはまだ5戦だけなので、近走のみを振り返る。
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キラーアビリティのここまでの走り
21/6/27 2歳新馬
阪神 芝1800m(外)良
着順:5着(1.48.4・0.5差)
騎手:ルメール(54キロ)
道中は先団から離れた中位の外の6~7番手あたりを追走。
4角も7番手で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入るが、ジリジリとした脚で5着まで。
レースのレベルも特に高くはなく、平凡な敗戦。
21/8/28 2歳未勝利
小倉 芝2000m 良
着順:1着(1.59.5・-1.1差)※レコード
騎手:岩田望来(54キロ)
9頭立ての小頭数。
道中は大きな先頭集団の後ろ、7番手あたり。
3~4角で馬群の大外を回って進出を開始し、4角は大外7番手で直線。
直線は馬群の外目から追い上げにかかると、一気に伸びて残り200mを過ぎて先頭。
そしてそのまま突き抜けて、後続を7馬身ちぎる圧勝。
自身の上りは34.2秒
走破時計はこれまでの2歳レコードを0.7秒更新した。
再度、中央場所でその走りを見てみたい。
21/10/30 萩S(2歳・L)
阪神 芝1800m 良
着順:2着(1.48.5・クビ差)
騎手:岩田望来(55キロ)
6頭立ての小頭数。
道中は中位の4番手を追走。
ジョッキーの手綱は終始やや抑え気味。
3~4角で進出を開始して、4角は2番手で直線。
直線は残り200mあたりからムチ入れて追い出すと、坂の上りで一気に抜け出すかに思えたが、外から食い下がってきたダノンスコーピオンにゴール前クビ差交わされて2着。
道中はかなり緩い流れで、この馬自身も力んでいた。
鞍上のコメントでは、そのため進出が速くなり、勝ち馬に標的にされたとのこと。
上りの脚は勝ち馬に次ぐ33.6秒。
3着には5馬身離しているので、上の2頭が抜けていることは当然だが、前走のインパクトからは、やや見劣りする2着となった。
21/12/28 ホープフルS(G1)
中山 芝2000m 良
着順:1着(2.00.6・-0.2差)
騎手:横山武史(55キロ)
道中は3番手の内。離して逃げるグランドラインを深追いはせず、3番手の内でじっと脚を溜める。
3角を過ぎて先頭との差を徐々に縮め、4角では先頭との差を1馬身前後の射程圏に置いて直線。
直線では坂の上りで先頭を捉えると、あとは突き抜けて、ジャスティンパレスの追撃も問題なしの余裕のゴール。
好位抜け出しの完璧な内容。
この馬が強いのか? 相手が弱いのか?
まだちょっと、判断はつきかねる。
22/4/17 皐月賞(G1)
中山 芝2000m 良
着順:13着(2.00.6・0.9差)
騎手:横山武史(57キロ)
スタートで出遅れるが、内枠ということもあり大怪我にはならず。
道中は中団の最内8番手を追走。
4角も8番手の最内で直線。
直線も最内から追い上げに入り、坂の上りまでは先頭を射程圏に収めながらも、坂の上りで失速。
当日は内が伸びない馬場だっただけに、伸びあぐねたのも仕方はないが、ダノンベルーガのように、力があれば内からでもそこそこは伸びて来られる。
出遅れを敗因と見るには負け過ぎの感がある。
走破時計は奇しくも「ホープフルS」優勝時と同タイム。
成長の跡がうかがえない。
キラーアビリティの脚質
中団あたりで脚を溜めて、終いを生かしてくる競馬。
または、先行策で押し切ってくる競馬。
キラーアビリティの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、春天、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
母はキラーグレイシス。
キラーグレイシスは米国の2歳G1「スターレットS(ダート8.5F・約1700m」に勝利。
母の父はコンガリー(ナスルーラ系レッドゴッド)。
コンガリーは米国で走り、ダートG1を5勝。主要距離はダートの7~10F(約1400~2000m)。
次走、東京優駿(日本ダービー・G1)に向けて
次走は5月29日(日)、東京競馬場 芝2400mで行われる「東京優駿(日本ダービー・G1)」。
「日本ダービー」過去20年で、前走「皐月賞」10着以下からの巻き返しは(1-1-1-39)。
馬券になっているレースはどれも当日「不良馬場」。
⇒その他、日本ダービー(G1)の出走馬を分析