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ヒシゲッコウのラップ分析
ヒシゲッコウの出走数はまだ4鞍と少ないので、これまでのレースのラップタイムを分析して、その能力、適性に迫る。
19/1/5 3歳新馬 中山芝2000m
着順:1着(-0.3差)騎手:石橋脩(56キロ)
ラップタイム(上り:35.9)
- 12.8 – 11.1 – 13.4 – 12.4 – 12.8 – 12.0 – 12.0 – 11.9 – 11.9 – 12.1(走破時計:2.02.4)
同コース同条件の良馬場平均(過去10走)(上り平均:35.5)
- 12.9 – 11.6 – 13.6 – 13.2 – 13.5 – 12.6 – 12.3 – 12.0 – 11.6 – 11.8(平均走破時計:2.05.1)
新馬戦としては序盤もそこそこ速く、中盤も引き締まったラップを刻む。
走破時計も良く、新馬戦としてはそこそこのレベル。
ヒシゲッコウは中団の後ろから。3角で進出を開始して4角では7番手で外を回して直線へ。
4角で3馬身あった差は、残り200mで並びかけ、残り100mで抜け出して突き放す。
19/5/12 プリンシパルS(3歳オープン・L)東京芝2000m
着順:3着(0.3差)騎手:レーン(56キロ)
ラップタイム(上り:34.2)
- 12.7 – 11.2 – 11.7 – 12.1 – 12.4 – 12.1 – 11.9 – 11.4 – 11.1 – 11.7(走破時計:1.58.3)
当該レース良馬場条件(過去5走)(上り平均:35.2)
- 12.8 – 11.2 – 11.3 – 11.7 – 12.5 – 12.5 – 12.2 – 11.4 – 11.7 – 12.1(平均走破時計:1.59.4)
前半1000mまではやや遅めだが、1000mからは早めにレースが動いて行く。
上りは例年より1.0秒速い34.2秒。
そこそこのスピード持続力と瞬発力が問われたレース。
ヒシゲッコウは少し出遅れたが、前には出さずに後方から。
東京コースということもあり、直線一気を狙ったものと思われる。
4角も後方11番手で直線を向くが、外へ出しても外へ出しても前がなかなか開かない。
前が開いて追い出したころには時すでに遅し。
しかし前が開いてからの伸び脚はかなりのもの。
スムーズなら当然勝ち負けになっていただろうということは容易に想像がつく内容。
19/6/16 3歳以上1勝クラス 函館芝2000m 稍重
着順:1着(-0.2差)騎手:レーン(54キロ)
ラップタイム(上り:35.0)
- 12.8 – 11.5 – 12.6 – 12.9 – 12.7 – 12.7 – 12.5 – 12.0 – 11.3 – 11.7(走破時計:2.02.7)
同コース同条件の良馬場平均(過去10走)(上り平均:35.8)
- 12.5 – 11.0 – 12.0 – 12.4 – 12.5 – 12.1 – 12.0 – 11.8 – 11.8 – 12.2(平均走破時計:2.00.4)
稍重馬場ではあるが、序盤、中盤とかなり緩い展開。
ヒシゲッコウは出して行く気もないようで後方から。
小頭数なので、後方と言っても先頭とは4~5馬身差。
4角は大外を回して直線に向くが、そこからは1頭だけ違う脚。
並ぶ間もなく抜き去って余裕のゴール。
鞍上は前走同様レーン騎手。
前走のあの脚を知っているので、おそらく大外を回しても抜き去る自信があったのだろう。
斤量差はあるものの、3歳馬が古馬をまるで子ども扱い。
19/7/27 阿寒湖特別(3上2勝クラス)札幌芝2600m
着順:1着(-0.3差)騎手:ルメール(54キロ)
ラップタイム(上り:36.4)
- 12.8 – 11.3 – 11.8 – 12.1 – 12.8 – 12.9 – 12.4 – 12.6 – 12.3 – 12.0 – 11.6 – 12.2 – 12.6(走破時計:2.39.4)
同コース同条件の良馬場平均(過去10走)(上り平均:36.3)
- 12.8 – 11.6 – 12.3 – 12.6 – 12.5 – 12.8 – 13.0 – 12.7 – 12.4 – 12.0 – 12.1 – 12.0 – 12.2(平均走破時計:2.41.0)
前半速く、後半もさほど落ちない、全体的に締まった展開。
ヒシゲッコウは今走も後ろから。
道中後方で脚を溜めて、3角過ぎからスパート。
4角は大外を回って、直線は一頭だけ違う脚色。
まるで前走の録画を見ているような心境。
クラスが一つ上がっても、距離が600m延びても、他馬をまるで子供扱い。
これは相当強い。