2020年10月11日【京都大賞典】終了時点までのデータをもとに、グローリーヴェイズの好走パターンを分析。
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グローリーヴェイズの距離適性
グローリーヴェイズはこれまでに、芝1600m~芝3200mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(0-1-0-0)
- 芝1800m(1-1-0-0)
- 芝2000m(1-0-0-0)
- 芝2200m(0-0-0-2)
- 芝2400m(3-0-0-1)
- 芝3000m(0-0-0-1)
- 芝3200m(0-1-0-0)
芝1600m~1800mは、2歳もしくは3歳の早い時期に出走したレースで、走破時計は平凡なもの。
おそらく適距離は2400m前後、3000m級もそこそこやれる。
グローリーヴェイズの脚質
マイルから中距離、長距離と、どんな距離でも一通りこなしてしまうグローリーヴェイズだが、連対したレースでは基本的に、4角は先団に取り付いている。
スタートから先団にポジションを取るもよし、スタートは中団からでも、3角あたりから押し上げて4角で先団に取り付くのもよし。
直線で切れ味を見せるのではなく、一定のスピードを持続する競馬が、この馬にとってのベストのかたち。
上りがかかる展開でも、スタミナとパワーで押し切る力はあるが、時計が速くなりすぎると脆い一面もある。
グローリーヴェイズの持ち時計(ベストタイム)
グローリーヴェイズの各距離でのベストタイムは次の通り;
- 芝1600m:1.37.8 2着(アタマ差・中京)
- 芝1800m:1.48.8 2着(ハナ差・京都)
- 芝2000m:1.56.6 1着(-0.2差・新潟)
- 芝2200m:2.11.4 4着(0.4差・京都)
- 芝2400m:2.24.3 6着(0.8差・京都)
- 芝3000m:3.06.6 5着(0.5差・京都)
- 芝3200m:3.15.0 2着(クビ差・京都)
芝1600m~1800mは、2歳もしくは3歳の早い時期に出走したレースで、時計的には平凡なもの。
しかし、3歳夏に計時した、芝2000mの1.56.6はかなり速い時計。但しこれはハンデ戦で斤量は54キロ。
2200m以上に目を向けると、自己ベストでの着準はあまりよくない。
時計が速くなりすぎると苦しくなると言うデータ。
グローリーヴェイズの重馬場適正
グローリーヴェイズの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(未)
- 不良(未)
稍重の敗戦は、稍重発表ながらかなりの荒れ馬場となっていた2020年の「宝塚記念」。
道悪は走らないかも。
グローリーヴェイズのコース適正
グローリーヴェイズの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(1-0-0-0)
- 中山(1-0-0-0)
- 中京(0-1-0-0)
- 京都(2-2-0-3)
- 阪神(0-0-0-1)
- 香港(1-0-0-0)
グローリーヴェイズは美浦厩舎の所属馬だが、どういうわけか京都競馬場への出走数が群を抜いて多い。
阪神ではなく京都を選んでいるあたり、偶然なのか?それとも急坂に不安があるのか?
しかし直線急坂のある中山、中京では良績を残している。
ただ、中山、中京のレースは、相手関係が手薄な2歳戦でのもので、走破時計も平凡以下。
その後のデビュー2戦目以降は、8戦連続で直線平坦の競馬場。
そして9戦目は阪神競馬場での「宝塚記念」。
5.3差の17着と大敗しているが、これは道悪が影響している可能性も高いが、急坂も?
グローリーヴェイズの枠順適正
グローリーヴェイズの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-0-2)
- 5~9番(2-2-0-0)
- 10~14番(1-0-0-0)
- 15~18番(0-0-0-2)
「脚質」の項でも触れたが、グローリーヴェイズは前目にポジションを取っての持久力勝負に秀でていると思われる。
なので、先団に取り付くのに要らない脚を必要とする外目の枠は、基本的にはNGだろう。
グローリーヴェイズの鉄砲実績(休み明け)
グローリーヴェイズの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(3-2-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(1-1-0-0)
- 3戦目(未)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
グローリーヴェイズの斤量別着度数
- 54キロ(2-0-0-0)
- 55キロ(1-1-0-0)
- 56キロ(0-1-0-1)
- 57キロ(1-0-0-2)
- 58キロ(1-1-0-1)
グローリーヴェイズの連対体重
- 432~456キロ
グローリーヴェイズの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母は短距離で準OPまで勝ち上がったメジロツボネ。
母の父はスウェプトオーヴァーボード(ミスプロ系フォーティーナイナー)。
スウェプトオーヴァーボードは米国で走り、ダート1200m、ダート1600mのG1をそれぞれレコード勝ちで勝利。
グローリーヴェイズの近走
18/10/21 菊花賞(G1) 京都芝3000m
着順:5着(0.5差)騎手:福永祐一(57キロ)
前目のポジションで競馬を進めたいグローリーヴェイズにとって、大外18ゲートからのスタートはやっぱり痛かった。
せめてもうあと少し内目の枠なら、0.5差も違った結果になっていただろう。
19/1/13 日経新春杯(G2)京都芝2400m
着順:1着(-0.1差)騎手:M・デムーロ(55キロ)
ハイペースの展開を中団につけて、終始内々の経済コース。
4角も内から直線を向いて、残り200mから抜け出して、後続を寄せ付ず快勝。
レースの上りは37.7秒。
内枠の利もあったが、スタミナを生かした強い競馬で重賞初勝利。
19/4/28 天皇賞・春(G1)京都芝3200m
着順:2着(クビ差)騎手:戸崎圭太(58キロ)
「菊花賞」とは打って変わって内目の7番ゲートから、スタートを決めて中団に控える。
1番人気フィエールマンを前に見るかたちで競馬を進め、向正面でフィエールマンが動くと、同じように後に続く。
3角過ぎてフィエールマンが先団へ進出するとグローリーヴェイズもその後へ。
4角過ぎて直線に向くと、フィエールマンとグローリーヴェイズが並んで追い比べ。
ゴール前まで続いた追い比べを制したのはフィエールマン。菊花賞馬の意地を見せる。
クビ差で2着のグローリーヴェイズも大健闘。
19/10/6 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m 良 17頭
着順:6着(2.24.3・0.8差)
騎手:M・デムーロ(57キロ)
8枠16番から果敢に先団に取り付いて行く。
道中は3~4番手で追走、4角も先団5~6番手で直線。
しかし直線では早々に失速。
休み明けで外枠からのスタートが応えた印象。
19/12/8 香港ヴァーズ(G1)
シャティン競馬場 芝2400m 良
着順:1着(2.24.7・-0.6差)
騎手:モレイラ(57キロ)
道中は中団。
3~4角で順位を上げて、直線入口では内に切れ込んで伸びた。
香港のレースなのでペースなどは分からないが、2着のラッキーライラックに3馬身半つける圧勝。
天皇賞でクビ差の2着はダテではない。
20/6/28 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m 稍重
着順:17着(2.18.8・5.3差)
騎手:レーン(58キロ)
2枠3番からの発走も、スタート遅れて先手は取れずに後方から。
3角を過ぎて順位を上げて行き、4角は8番手の外で直線に向くが、直線ではバッタリ。
稍重発表だが、かなり重たい馬場になっていた当日の馬場も応えたと思うが、体重もプラス14キロで、やはりドバイでの一頓挫が影響していた様子。
参考外で良いのではないか。
20/10/11 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m 稍重
着順:1着(2.25.6・-0.1差)
騎手:川田将雅(58キロ)
道中は先団4~5番手。
4角5番手で直線に向くと、直線は馬場の外目をしっかりと追い上げ、キセキの追撃を3/4馬身交わしてゴール。
斤量58キロで、道中は好位からの横綱相撲。
得意の京都で、このクラスでは力は上。
グローリーヴェイズの次走
次走は11月29日(日)、東京競馬場 芝2400mで行われる「ジャパンカップ(G1)」。
このキャリアで東京コースは初めての参戦。
東京コースは合っているようには思えない。