2020年8月30日【キーンランドC】終了時点までのデータをもとに、フィアーノロマーノの好走パターンを分析。
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フィアーノロマーノの距離適性
フィアーノロマーノはこれまでに芝1400m~芝1800mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(0-0-0-2)
- 芝1400m(1-2-0-2)
- 芝1600m(4-0-0-3)
- 芝1800m(1-0-0-2)
1600m前後が守備範囲で、ベストは現状では1600m。
1200mは初参戦の2020年「函館スプリントS」でも大きくは負けていない。
慣れればどうか?
フィアーノロマーノの脚質
フィアーノロマーノの好走時の脚質は、先行して押し切る競馬、中団に控えて直線差し切る競馬。
少々ペースが速くても、そのスピードを持続して押し切るスピードの持続力に秀でた馬。
消耗戦でも容易にバテないスタミナも魅力。
フィアーノロマーノの持ち時計(ベストタイム)
フィアーノロマーノの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.07.9 4着(0.4差・函館)
- 芝1400m:1.20.2 2着(0.8差・阪神)
- 芝1600m:1.31.7 1着(クビ差・中山)
- 芝1800m:1.47.0 1着(ハナ差・福島)
1600mの1.31.7は3月の中山としてはそこそこ速い時計。
ファイアーロマーノのコース適正
ファイアーロマーノの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-0-0-1)
- 函館(0-0-0-1)
- 福島(1-0-0-0)
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(0-0-0-3)
- 中山(2-0-0-0)
- 京都(1-0-0-3)
- 阪神(2-2-0-0)
データ的には左回りが全くダメ(0-0-0-4)。
しかし、右回りでも京都は良くない。
京都での勝ちは新馬戦でのもの。
勝つ時は非常に強い勝ち方を見せるものの、負けるときは大敗も多い。
気分屋、ムラ馬、そんな印象が強い。
しかし、良績を上げている福島、中山、阪神というのは、どこか共通項がありそう。
阪神での2勝は内回りの1400mで1勝(1600万下)と、外回りの1600mで1勝(1000万下)。2着2回も内回りの1400m(G2とG3)。
実は京都での1勝も内回りの1600m(新馬戦)。
そして中山でも2戦2勝。
小回り、内回りだと気分よく走るが、外回り、直線が長いと嫌気がさす。
データ的にはそうなっている。
フィアーノロマーノの重馬場適正
フィアーノロマーノの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-0-1)
- 重(0-0-0-1)
- 不良(未)
トビの大きな馬なので、道悪は割引かも。
フィアーノロマーノの枠順適正
ファイアーロマーノの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-0-0-2)
- 5~9番(3-1-0-3)
- 10~14番(0-1-0-3)
- 15~18番(0-0-0-1)
内目の枠の方が戦いやすそうなデータ。
フィアーノロマーノの鉄砲実績(休み明け)
フィアーノロマーノの10週以上(中9週)の休み明けでの戦績は;
- (3-0-1-4)
この成績はほぼ、好走は中山か小回りコースで、凡走が外回りコース
フィアーノロマーノの季節別着度数
- 12~2月(冬):(3-1-0-1)
- 3~5月(春):(2-1-0-3)
- 6~8月(夏):(0-0-0-3)
- 9~11月(秋):(1-0-0-2)
夏場が悪そうだが、これはたまたま。
気候にはそう敏感ではないだろう。
フィアーノロマーノの斤量別着度数
- 53キロ(1-0-0-0)
- 54キロ(2-0-0-2)
- 55キロ(2-0-0-1)
- 56キロ(0-1-0-1)
- 57キロ(1-1-0-3)
- 58キロ(0-0-0-1)
フィアーノロマーノの連対体重
- 514~548キロ(繰り上げ2着は含まない)
フィアーノロマーノの血統背景
父はファストネットロック(ND系デインヒル)、母の父はライオンハート(ND系ストームキャット)。
父は豪州で走り、芝の1000~1200mで活躍。
母の父は米国で走り、ダートの8.5~9FのG1で2勝。
フィアーノロマーノの近走診断
18/12/28 ファイナルS(ハンデ)
阪神 芝1400m(内回り)
着順:1着(0.2差)騎手:川田将雅(57キロ)
前半3Fが34秒フラットのハイペースを3~4番手で追走。
直線では残り200mで抜け出すと、最後は手綱をゆるめるような余裕のゴール。
レースの上り36.0秒の消耗戦を余裕で制してみせた。
斤量はトップハンデの57キロ。この競馬は強い。
19/3/30 ダービー卿CT(ハンデ)
中山 芝1600m 良
着順:1着(クビ差)騎手:川田将雅(55キロ)
前走に続き、今走も前半3Fが33.9秒のハイペース。
2番ゲートから好発を決めたフィアーノロマーノは、逃げるマルターズアポジーを先に行かせて好位の3~4番手を追走。
直線は早々に抜け出して坂を駆け上がり、ゴール前プリモシーン、マイスタイルの追撃をなんとか振り切ってゴール。
ハイペースの消耗戦を2連勝。
19/6/2 安田記念(G1)
東京 芝1600m 良
着順:14着(1.2差)騎手:北村友一(58キロ)
10番ゲートから、スタートは良かったが行き脚がつかず、中団からの競馬になる。
直線に向いて伸びてくるかと思っても、なかなか伸びてこないどころかズルズルと失速。
左回りで東京コースは、この馬の凡走パターン。
19/11/17 マイルCS(G1)
京都 芝1600m 良 17頭
着順:13着(1.34.1・1.1差)
騎手:藤岡康太(57キロ)
番手で追走するが、直線残り200m付近で失速、後続に呑み込まれた。
やはり京都外回りはダメ。
19/12/21 阪神C(G2)
阪神 芝1400m 良 18頭
着順:2着(1.20.2・0.8差)
騎手:スミヨン(57キロ)
道中は中団、直線では馬群を縫ってするすると伸びてきた。
勝った馬が強かったので0.8差離されたが、この馬としては自分の競馬ができた。
内回りなら走る。
20/3/1 阪急杯(G3)
阪神 芝1400m(内)良 18頭
着順:2着(1.20.4・0.1差)
※不利を受けて着順繰り上がり
騎手:川田将雅(56キロ)
道中は中団の前あたり。
4角は6~7番手の内で直線に入り、直線も最内を狙って飛び込んで行くが、同じくそのスペースを狙ったダイアトニックに進路を塞がれる格好で手綱を引く。
立て直して追い出すが、ダイアトニックとの差は縮まらず3着まで。
この件でダイアトニックは降着となり、フィアーノロマーノが2着に繰り上がった。
引き続き内回りなら走るフィアーノロマーノ。
20/4/26 マイラーズC(G2)
京都 芝1600m(外)良 12頭
馬場入場後に右前肢跛行を発症したため競走除外。
外回りコースでの立ち回りを見たかったが、残念。
20/6/21 函館スプリントS(G3)
函館 芝1200m 良
着順:4着(1.07.9・0.4差)
騎手:藤岡康太(57キロ)
道中は中団のやや後ろ。
4角は外を回して直線で追い込んでくるが4着まで。
しかし初の1200mの距離としては大健闘。
ペースに慣れれば走ってくる可能性はある。
20/8/30 キーンランドC(G3)
札幌 芝1200m 重
着順:10着(1.12.1・1.5差)
騎手:藤岡康太(56キロ)
スタートから押して押して中団に取り付く。
3~4角で順位を押し上げて、4角は2番手、大外を回して直線。
しかし直線では早々に一杯、馬群に呑み込まれた。
重馬場が応えた感じ。
フィアーノロマーノの次走
次走は11月29日(日)、阪神競馬場 芝1200m(内)で行われる「京阪杯(G3)」。
1200mを試して3戦目。
3度目の正直ではないが、ここは期待が持てそう。