結果
2022年 10月30日(日)
第166回 天皇賞(秋)(G1)
東京競馬場 芝2000m 良
着順 | 馬名 | タイム | 位置取り | 上がり3F |
① | イクイノックス | 1.57.5 | 10-10-9(中団) | 32.7 |
② | パンサラッサ | 1馬身 | 1-1-1(逃げ) | 36.8 |
③ | ダノンベルーガ | クビ | 11-11-11(中団後ろ) | 32.8 |
レースの上り:36.7
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | |
今走 | 1.57.5 | 36.7 | 12.6 | 10.9 | 11.2 | 11.3 | 11.4 | 11.6 | 11.8 | 11.6 | 12.4 | 12.7 |
過去平均 | 1.57.60 | 34.0 | 12.9 | 11.6 | 11.8 | 11.8 | 11.9 | 11.9 | 11.6 | 11.1 | 11.2 | 11.7 |
差 | -0.3 | -0.7 | -0.6 | -0.5 | -0.5 | -0.3 | 0.2 | 0.5 | 1.2 | 1.0 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
パンサラッサの大逃げがあったものの、2番手以降は道中10馬身以上離されているわけなので、2番手以降の馬の道中のペースは決して速くはない。
例年の天皇賞(秋)の流れを考えると、緩めのラップを刻んでいたと言ってもいいかもしれない。
レースの上り3Fも36.7秒を計時しているが、これはパンサラッサが刻んだ時計。
2番手のバビットを起点に逆算すると、レースの上りは33.4秒。
レースの走破時計も過去の良馬場平均の時計とほぼ変わらない1.57.5。
これらを見るに、2番手以降の馬たちは明らかにスローの瞬発力勝負を挑んでいた。
今年の天皇賞(秋)は、スタミナと瞬発力のガチンコ対決。
勝敗は瞬発力の1馬身差勝ちだったが、唯一スタミナだけで押し通したパンサラッサもよく頑張った。
これは歴史に残る名勝負だったのではないか?
しかし一方で、スピードの持続力で勝負しなければならない馬までもが、パンサラッサの大逃げに怯んで、瞬発力勝負につき合ってしまったのは残念だった。
回顧
1着は1番人気のイクイノックス。
道中は中団馬群のやや後ろ、10番手の外目を追走。
4角は中団9番手の外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げに入り、坂の上りで取りあえず先頭集団に取り付くと、残り200mでまだ5~6馬身前を行くパンサラッサを懸命に追い、ゴール前しっかり捉えて1馬身差のゴール。
文句なしの末脚、強かった。
⇒イクイノックスの分析
2着は7番人気のパンサラッサ。
満を持しての大逃げ。
4角で後続に約10馬身の差をつけて直線に入り、直線でも後続に影を踏ませない逃走劇を演じたが、ゴール前、イクイノックスに交わされての2着。
後続でもう一頭、レースをもう少し引っ張る存在がいれば、勝敗ももう少し際どかったかもしれない。
しかしこの大逃げで2着を確保するのだから、いずれにしても凄い馬。
⇒パンサラッサの分析
3着は4番人気のダノンベルーガ。
道中は中団馬群の後ろ11番手、イクイノックスの直後あたりを追走。
4角も11番手で直線に向き、直線は坂の上りで進路を内に取って追い上げに入り、坂を上ってイクイノックスとは内と外。
残り200mでパンサラッサを捉えにかかるが、パンサラッサにはクビ差届かずの3着。
最後は切れ味の差でイクイノックスに劣った。
パンサラッサを交わせなかったのも、力の差と言わざるを得ないが、まだまだ3歳、ハーツクライ産駒だけに上積みは見込める。
⇒ダノンベルーガの分析
2番人気のシャフリヤールは5着。
道中は中団馬群の前、5番手あたりを追走。
4角も5番手で直線に向き、直線もジリジリとは伸びてはきているが、4着に2馬身差の5着ではちょっと評価できない。
鞍上のコメントにあるような、休み明け云々はあまり関係ないように思う。
⇒シャフリヤールの分析
3番人気のジャックドールは4着。
道中は先団4番手を追走。
4角は3番手で直線に向き、直線は坂の上りで2番手に上がってパンサラッサを追うが、内からダノンベルーガ、外からイクイノックスに追い上げられて坂の上りでは3頭横一線。
残り200mで3頭揃ってパンサラッサを追うが、ゴール前では切れ負けの4着。
道中もう少し動けなかったものか?
一番やってはいけない瞬発力勝負につき合ったのが大きな敗因だろう。
ここ一番のレースで、大事に乗ってどうすんだ。
⇒ジャックドールの分析