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ダノンデサイルの脚質
道中比較的前目にポジションを取って、最後の直線でチョイ差ししてくる競馬。
現状では、勝利したレースのレースレベルはあまり高いとは言えない(勝った3戦とも道中緩い流れ)が、それでも、強い相手をきっちりと倒してきているので、強いであろう、という見立て。
なので、どの能力に長けているのかはまだよく分からないが、血統背景とここまでの走りから見ると、スピードとその持続力で勝負してくる馬なのか? とは思う。
ダノンデサイルの血統背景
父はエピファネイア(ロベルト系/菊花賞、ジャパンカップ)。
母のトップデサイルは、米国のダートG1(8.5F)で2着が2回。
母の父はコングラッツ(ナスルーラ系エーピーインディ)。
コングラッツは米国で走り、ダートの中距離で活躍。
ダノンデサイルの近走
24/1/14 京成杯(G3)
中山 芝2000m 良
着順:1着(2.00.5・-0.1差)
騎手:横山典弘(57キロ)
外枠14番から、道中は中団の前、5番手の外目を追走。
4角も5番手の外で直線に向くと、直線は馬群の大外から追い上げに入り、
坂の上りで加速がついて、残り100mあたりで前の組をまとめて交わしてゴール。
中だるみのスローの流れを、好位の5番手で追走し、直線は絵に描いたような外差し。
展開と馬場をうまく味方につけたような勝利に見えた。
24/5/26 東京優駿(G1)
東京 芝2400m 良
着順:1着(2.24.3・-0.4差)
騎手:横山典弘(57キロ)
道中は3~4番手の最内を追走。
4角は4番手の最内で直線に向き、直線は馬場の最内から追い上げに入り、坂の途中で先頭に立つと、ジャスティンミラノの追撃を2馬身差離してゴール。
前が有利なスローの流れの中、道中最内の経済コースを前目で追走したのだから、展開と戦術がハマっただけと言えないこともないが、それでも道中同じようなポジションにいた「皐月賞馬」ジャスティンミラノに2馬身差をつけているのだから、フロックだとは言い難い。
スローの前残りに近い「京成杯」を制して、「皐月賞」は競争除外。
力の評価が難しいまま「ダービー」を迎え、人気の盲点となったが、次走はしっかりと人気を背負い、好走するだけの力はありそう。
⇒2024年 東京優駿(日本ダービー・G1)のラップ分析&回顧
24/10/20 菊花賞(G1)
京都競馬場 芝3000m(外)
着順:6着(3.04.8・0.7差)
騎手:横山典弘(57キロ)
序盤は中団のイン、8番手あたりにポジションを取っていたが、向正面に入って順位を落とし、3角では後方14番手、4角では15番手の内目で直線。
直線は進路を馬群の大外に取って追い上げを計り、そこそこの脚で伸びてはくるが6着まで。
最後は脚を使っているので、バテたわけではないのだろう。
あれだけインにいて、直線では大外を回してくるのだから、内目の芝コンディションが相当悪かったのかもしれない。
力負けというより、道中のポジショニングに問題があったか?
いずれにしても次走が正念場。