結果
第40回 ジャパンカップ(G1)
東京競馬場 芝2400m 15頭
馬場状態:良
クッション値:9.3(標準)
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | アーモンドアイ | 2.23.0 | 4-5-4-4(先行) | 34.7 | |
② | コントレイル | 2.23.2 | 1 1/4 | 9-9-9-9(中団) | 34.3 |
③ | デアリングタクト | 2.23.2 | クビ | 7-7-7-7(中団前) | 34.4 |
レースの上り:37.8
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | Lap12 | |
今走 | 2.23.0 | 37.8 | 12.7 | 10.8 | 11.8 | 11.3 | 11.3 | 11.5 | 11.8 | 11.9 | 12.1 | 12.3 | 13.2 | 12.3 |
過去平均 | 2.23.91 | 34.8 | 12.9 | 11.2 | 12.2 | 12.3 | 12.0 | 12.3 | 12.3 | 12.1 | 11.8 | 11.4 | 11.5 | 11.9 |
差 | 3.1 | -0.2 | -0.4 | -0.4 | -1.0 | -0.7 | -0.8 | -0.5 | -0.2 | 0.3 | 0.9 | 1.7 | 0.4 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去8走))
キセキの大逃げのためにラップはかなりいびつな前傾ラップになっているが、2番手以降の馬はと言えば、まったくそういうラップは踏んでいない。
以下は、逃げたキセキ以外の馬のラップの推移。
中間地点ではどう少なく見積もっても先頭と2番手では2秒の差がある。
と言うことは、ペース的には2番手以降は過去平均よりも0.5秒ほど速いラップを刻んでいたことになる。
つまり前半は平均チョイ速。
そして後半はキセキのペースは落ちて行くものの、後続との差はおよそ20馬身(残り800m地点あたり)と前半よりも開いて行く。
と言うことは、後半は過去平均よりも少し遅め、つまり平均チョイ遅で推移したと思われる。
そして残り800mあたりから、逃げている馬がキセキと言う実績馬だけに、「少しマズイ」という騎手心理が働いたかどうかは知らないが、おそらくここら辺から後続のペースもアップして行くのだろう。
そしてレースの上りは、残り600m地点で2番手だったグローリーヴェイズの上りを参考にすると、およそ34.9秒。
過去平均とは大きくは違わない。
総じて今年のジャパンカップは、レースラップからの視点では、おおよそ平均的なペースで推移しており、展開による特に大きな有利不利もなく、各馬の実力がそのまま反映されたレースになったと思われる。
回顧
1着は1番人気のアーモンドアイ。
道中は先団4~5番手。
直線は残り150mあたりでしっかりキセキを捉えると、そのまま押し切ってゴール。
ライバル2頭の挑戦を前で受けての横綱相撲。
圧巻の勝利。
2着は2番人気のコントレイル。
道中は中団あたり。
上りはメンバー最速の脚で追い上げたが0.2差届かず。
あきらかに「菊花賞」の疲れが残っていたと各方面で書かれているが、それはその通りなのだと思う。
3着は3番人気のデアリングタクト。
道中は中団の前。
この馬も上り3Fはコントレイルに次ぐ2番時計。
しっかり自身の力を出し切った。
4着は5番人気のカレンブーケドール。
道中はデアリングタクトと同じような位置取り。
4角を回って早めに踏んで行って勝ちに行ったがデアリングタクトにハナ差の4着まで。
実力がしっかりと反映されるレースでは、やはりこの馬は上位にくる。
まだ重賞勝ちがないと言うのはやはりおかしい。
5着は4番人気のグローリーヴェイズ。
道中は先団につけ、直線も早め抜け出しで勝ちに行ったが、ゴール前で甘くなった。
この馬も力を出し切った。
現時点では最高の競馬だっただろう。
逃げたキセキは8着に終わったが、レースを最高に盛り上げてくれた。
「敢闘賞」でも上げたいぐらい。