2019年7月6日【阿武隈S】終了時点までのデータをもとに、サトノキングダムの好走パターンを分析していきます。

サトノキングダムの距離適性

サトノキングダムはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離に使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(1-3-0-2)
  • 芝1800m(4-3-0-1)
  • 芝2000m(0-1-2-2)
  • 芝2200m(0-0-1-0)

芝1800m前後、2000mになると少し長いのか?

芝1600m

下級条件で1勝、2着が2回。1600万条件では0.1差の2着に来ている。

芝1800m

準OPをこの距離で通過。この馬自体一番勝ち鞍が多いのもこの距離。

1000万条件の「オリエンタル賞」で計時した1.44.7は文句なしに速い。

得意な距離、ベストの距離と考えて良さそう。

芝2000m~2200m

勝ち鞍はないが、惜しい競馬は多い。

時計的に少し物足りない印象はあるが、どれも下級条件でのもの。

1600万条件までにおよそ3年を要したが、1600万条件は2戦でクリアー。

6歳で本格化の晩成型なら、これから走ってきても不思議はない。

サトノキングダムの脚質

長い下積み時代は、中団~後方で脚を溜めて終いを生かす競馬が主だったが、1000万下、1600万下を勝ち上がってきた競馬は先行策

どの位置からでも競馬ができるようになったことも、本格化した一つの要因かもしれない。

サトノキングダムは下積みが長かったと言っても、戦績は悪くない。

これまで20戦走って、3着以内を外したのはわずかに5鞍。

連対率60%、複勝圏内なら75%。

6歳で本格化した晩成型、OPに昇格した今後が楽しみ。


サトノキングダムのペース適正

サトノキングダムのこれまでのレースは、ほとんどがスローペース。

今後、上のクラスのタフなレースにどれだけ対応できるかが課題。

サトノキングダムのコース適正

サトノキングダムの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 福島(1-0-0-0)
  • 新潟(1-2-0-1)
  • 東京(2-2-1-3)
  • 中山(1-3-2-1)

現在は末脚だけの脚質でもないので、競馬場による得意不得意はなさそう。


サトノキングダムの重馬場適正

サトノキングダムはこれまでに1度だけ稍重馬場で走っているが、0.5差の9着に敗れている。

他に、稍重明けの緩い馬場、当日は小雨も降った「寺泊特別(500万下)」では、0.3差の4着。

レース後、鞍上の吉田隼人騎手は;

「今日のような緩い馬場は合わないようだ」

とのコメントを残している。

サトノキングダムの道悪競馬は多少割引が必要かもしれないが、先行策で勝ち負けできるようになった現在なら、道悪の程度にもよるが、そこそこやれそうな気もする。

サトノキングダムの近走診断

18/11/25 オリエンタル賞(1000万下)東京芝1800m

着順:1着(0.2差)騎手:M・デムーロ(56キロ)

そこそこ流れた展開を3番手で追走。

直線は抜群の手応えで残り300mで楽に抜け出して完勝。

走破時計は1.44.7とかなり速い。

この競馬がこの馬の本格化を強く印象付けた。

19/6/8 多摩川S(3勝クラス)東京芝1600m

着順:2着(0.1差)騎手:M・デムーロ(55キロ)

16番人気の逃げ馬に、まんまと逃げられた格好。

それでも0.1差まで追い詰めて力は示した。

19/7/6 阿武隈S(3勝クラス)福島芝1800m

着順:1着(0.2差)騎手:戸崎圭太(56キロ)

3番手追走から直線では余裕の抜け出し。

3勝クラスまでは約3年かかったが、3勝クラスは2戦で突破。

強さに安定感が加わった感じ。完全に本格化。