2021年10月3日【スプリンターズS】終了時点までのデータと実際の走りをもとに、アウィルアウェイの好走パターンを分析。
Contents
- 1 アウィルアウェイの距離適性
- 2 アウィルアウェイの脚質
- 3 アウィルアウェイのコース適正
- 4 アウィルアウェイの重馬場適正
- 5 アウィルアウェイの鉄砲実績(休み明け)
- 6 アウィルアウェイのローテーション適正
- 7 アウィルアウェイの持ち時計(ベストタイム)
- 8 アウィルアウェイの枠順適正
- 9 アウィルアウェイの季節別着度数
- 10 アウィルアウェイの斤量別着度数
- 11 アウィルアウェイの好走体重
- 12 アウィルアウェイの血統背景
- 13 アウィルアウェイの近走
- 13.1 19/5/25 葵S(重賞)
- 13.2 19/6/30 CBC賞(G3)
- 13.3 19/10/14 オパールS(L)
- 13.4 19/11/24 京阪杯(G3) 18頭立て
- 13.5 20/2/2 シルクロードS(G3・ハンデ)
- 13.6 20/3/29 高松宮記念(G1)
- 13.7 20/7/5 CBC賞(G3・ハンデ)
- 13.8 20/8/23 北九州記念(G3・ハンデ)
- 13.9 20/10/4 スプリンターズS(G1)
- 13.10 20/11/22 マイルCS(G1)
- 13.11 21/3/6 オーシャンS(G3)
- 13.12 21/3/28 高松宮記念(G1)
- 13.13 21/7/4 CBC賞(G3・ハンデ)
- 13.14 21/8/22 北九州記念(G3・ハンデ)
- 13.15 21/10/3 スプリンターズS(G1)
- 14 次走、京阪杯(G3)に向けて
アウィルアウェイの距離適性
アウィルアウェイはこれまでに、芝1200m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(3-0-4-8)
- 芝1400m(1-1-0-1)
- 芝1600m(0-0-0-2)
1200m、1400mが守備範囲のようだが、ベストは芝1200mだろう。
アウィルアウェイの脚質
アウィルアウェイの好走時の脚質は、中団からの「差し」、もしくは後方からの「追い込み」。
2歳時の「京王杯2歳S(G2)」では、超スローの展開を後ろから追い込んでハナ差の2着。
レースの上りが33.5秒。
この上りで後ろから来てハナ差まで詰め寄るのだからこの末脚は強烈。
ただ、後方からの競馬が主なので、差し届かないことも多く、好走できるかどうかは展開に左右されることが多い。
アウィルアウェイのコース適正
アウィルアウェイの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(1-0-0-0)
- 東京(0-1-0-0)
- 中山(0-0-1-2)
- 中京(0-0-0-3)
- 京都(2-0-1-1)
- 阪神(1-0-0-4)
- 小倉(0-0-2-1)
最後の直線は平坦の方が末脚はさらに鋭さを増す。
スローの前残りでとても届かないような展開でも、直線平坦なら馬券圏内に食い込んでくる。
1200~1400mでの直線平坦と急坂(東京コースは除く)の着度数。
- 平坦(3-0-3-1)
- 急坂(1-0-1-7)
直線急坂コースなら、上り時計がかかってくれば上位食い込みも可能。
アウィルアウェイの重馬場適正
アウィルアウェイの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-0-1-4)
- 重(0-0-0-2)
- 不良(0-0-0-1)
不良馬場の「CBC賞(G3)」では0.9差の8着。
レース後鞍上の浜中騎手は、「道悪はダメ」と言う旨のコメントを出している。
終いのキレが持ち味の馬だけに、道悪ではキレを削がれる可能性が高い。
ただ、稍重くらいで外差しが有効な馬場なら追い込みは効く。
アウィルアウェイの鉄砲実績(休み明け)
アウィルアウェイの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-1-3)
叩き2走目が;
- 叩き2戦目(0-0-1-5)
- 叩き3戦目(0-0-2-1)
- 叩き4戦目(0-0-0-2)
狙い目は休み明け。
アウィルアウェイのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(0-0-0-1)
- 中3~5週(0-0-1-4)
- 中6~8週(1-0-2-3)
アウィルアウェイの持ち時計(ベストタイム)
アウィルアウェイの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.06.2 2着(0.2差・小倉)
- 芝1400m:1.21.6 1着(-0.3・新潟)
- 芝1600m:1.33.2 12着(1.2差・阪神)
直線平坦コースなら、上りが速い高速決着でも果敢な追い上げを見せることがある。
アウィルアウェイの枠順適正
アウィルアウェイの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-0-0-2)
- 5~9番(1-1-1-2)
- 10~14番(0-0-2-7)
- 15~18番(0-0-1-0)
枠順は外へ行くにつれて成績は悪くなる、というデータ。
アウィルアウェイの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-0-0-0)
- 3~5月(春):(0-0-1-5)
- 6~8月(夏):(2-0-2-3)
- 9~11月(秋):(1-1-1-3)
気候は気にしなくてよさそうだが、夏場は強い。
アウィルアウェイの斤量別着度数
- 51キロ(0-0-0-1)
- 52キロ(1-0-0-0)
- 53キロ(0-0-0-1)
- 54キロ(2-1-0-2)
- 55キロ(1-0-2-5)
- 55.5キロ(0-0-2-2)
アウィルアウェイの好走体重
3着以内の体重は;
- 450~490キロ
アウィルアウェイの血統背景
父はジャスタウェイ(サンデー系/秋天、ドバイデューティフリー、安田記念、ジャパンカップ2着)。
母の父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/毎日杯、NHKマイルC、日本ダービー、神戸新聞杯)。
半兄に2019年の「安田記念」、「マイルCS」を勝ったインディチャンプ(父はステイゴールド)。
近親に「安田記念」他G1を2勝したリアルインパクト。
アウィルアウェイの近走
19/5/25 葵S(重賞)
京都 芝1200m(内)良馬場
着順:3着(0.2差)騎手:川田将雅(55キロ)
中団の前、6番手から競馬を進め、直線は芝の内目から伸びてくるが、ゴール前若干前が塞がり、進路を変えたロスがあった。
スムーズなら微妙だったかも。
1600mからの距離短縮、新馬戦以来の1200mとしては及第点。
19/6/30 CBC賞(G3)
中京 芝1200m 不良
着順:8着(0.9差)騎手:浜中俊(51キロ)
大外の13番からのスタートも、行き脚がつかずに殿13番手。
直線は内を突くも伸びて来ない。
鞍上の浜中騎手いわく、道悪はダメ。
19/10/14 オパールS(L)
京都 芝1200m(内) 稍重
着順:1着(クビ差)騎手:北村友一(52キロ)
最内1番からのスタート。
中団のインで脚を溜めて、4角で前に馬一頭分のスペースができると、すかさず入り込んで直線鋭く伸びた。
外から飛んできたエイシンデネブの強襲を受けるが、クビ差交わしてゴール。
ハンデはもらったものの最軽量というわけでもない。
唯一の3歳、しかも牝馬が古馬たちを一蹴した。
19/11/24 京阪杯(G3) 18頭立て
京都 芝1200m 良
着順:4着(1.09.3 0.5差)
騎手:北村友一(53キロ)
中団を追走し脚を溜めていたが、3角過ぎに前の馬が転倒。
アウィルアウェイはそのあおりを受けて少しバランスを崩した。
それでも持ち直して直線ではしっかり伸びた。
まだ3歳、これからに期待。
20/2/2 シルクロードS(G3・ハンデ)
京都 芝1200m 良 18頭
着順:1着(1.09.0・クビ差)
騎手:川田将雅(55キロ)
スタート若干出遅れて中団後ろの13番手から。
道中はじっくり脚を溜めて、4角12番手の外から直線へ。
直線は馬場状態の良い外目を一気に追い込んでゴール前で逃げるモズスーパーフレアを差し切った。
上位3頭はすべて後ろからの追い込み勢。
外差し馬場が効いた一戦で展開の利もあったが、ハンデが予想以上に見込まれた55キロで勝ち切ったことは大きい。
20/3/29 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重 18頭
着順:11着(1.09.7・1.0差)
騎手:松山弘平(55キロ)
道中は中団あたり。
ジョッキーが手綱をかなり抑えているように見えたので、馬は行きたがっていた模様。
4角も中団あたりで直線に向くが、直線ではいつものキレは見られなかった。
やはり道悪で末脚が削がれたと言うことか。
20/7/5 CBC賞(G3・ハンデ)
阪神 芝1200m 稍重
着順:7着(1.09.6・0.9差)
騎手:川田将雅(55.5キロ)
6枠11番から道中は後方14番手。
直線は外へ出して追い上げを計るがピリッとした脚は出なかった。
休み明けは良い馬だが、馬体重を12キロ減らしていた。
20/8/23 北九州記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1200m 稍重
着順:3着(1.08.1・0.3差)
騎手:川田将雅(55.5キロ)
道中は後方から、直線は馬場の外目を追い上げて0.3差の3着。
上りはメンバー2位の34.2秒。
微妙なハンデと緩い馬場が末脚を少し鈍らせたか?
20/10/4 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良
着順:3着(1.08.7・0.4差)
騎手:松山弘平(55キロ)
道中は最後方を追走。
直線では馬場の外目から追い込んでの3着。
展開が向いた。
20/11/22 マイルCS(G1)
阪神 芝1600m(外)良
着順:12着(1.33.2・1.2差)
騎手:藤岡康太(55キロ)
道中はいつものように後方から。
4角13番手で直線に向くが、前との差は詰まらず。
レースの上りが33.5秒。
後ろからの組にはノーチャンスのレース。
21/3/6 オーシャンS(G3)
中山 芝1200m 稍重
着順:12着(1.09.0・0.6差)
騎手:三浦皇成(54キロ)
道中は後方に控えて、終いに徹する。
上りはメンバー2位の33.8秒の脚を使ってはいるが、緩い流れの前残りの展開ではノーチャンス。
21/3/28 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重
着順:16着(1.10.4・1.2差)
騎手:吉田隼人(55キロ)
1枠1番から道中は最後方。
4角も18番手で直線に向くが、この馬は緩い馬場では末脚は出せない。
21/7/4 CBC賞(G3・ハンデ)
小倉 芝1200m 良
着順:2着(1.06.2・0.2差)
騎手:松山弘平(55.5キロ)
道中は中団の後ろ、8番手の外あたり。
4角も8番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目からもの凄い末脚で強襲を見せたが3着まで。
今回はいつもよりも位置取りが少し前目なのが良かった。
55.5キロのハンデを考えれば上出来の部類だろう。
この超高速馬場でも4角外目から3着に食い込むあたり、やはりこの馬の末脚はハンパない。
21/8/22 北九州記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1200m 稍重
着順:14着(1.09.0・0.8差)
騎手:松山弘平(55.5キロ)
道中は後方12~13番手あたり。
4角も後方14番手で直線に向くが、直線では良い脚は出せず。
この馬は道悪はダメ。
21/10/3 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良
着順:14着(1.08.4・1.3差)
騎手:戸崎圭太(55キロ)
外枠13番から道中は後方。
4角も13番手で直線に向くが、直線では良い脚は出せず。
レースの上りが33.8秒。
直線急坂コースでこの上りなら、この馬の出番はない。
次走、京阪杯(G3)に向けて
次走は11月28日(日)、阪神競馬場 芝1200m で行われる「京阪杯(G3)」。
直線急坂コースでは馬場次第。
走破時計、上り時計がかかってくるようなチャンスはある。
⇒その他、2021・京阪杯(G3)の出走馬を分析