結果

2024年 10月20日(日)

第85回 菊花賞(G1)

京都競馬場 芝3000m(外)良

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
アーバンシック 3.04.1 8-8-5-3(中団前) 35.6
ヘデントール 2  1/2 17-16-8-5(中団) 35.8
アドマイヤテラ ハナ 15-12-4-1(マクリ) 36.3

レースの上り:35.9


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10 Lap11 Lap12 Lap13 Lap14 Lap15
今走 3.04.1 35.9 12.6 12.0 12.4 13.0 12.0 11.7 12.4 12.7 12.3 12.6 12.6 11.9 12.0 11.8 12.1
過去平均 3.04.80 35.1 12.8 11.8 11.8 12.7 12.3 12.4 13.2 12.9 12.6 12.6 12.5 12.0 11.9 11.4 11.9
0.8 -0.2 0.2 0.6 0.3 -0.3 -0.7 -0.8 -0.2 -0.3 0.0 0.1 -0.1 0.1 0.4 0.2

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

序盤は若干緩めに入るが、レース中盤からは出入りの激しい流れとなり、ペースはそこそこ締まってくる。

そこから2周目の坂の上り下りを経て、上がり3Fは35.9秒。

中盤締まった分、上りがかかるスタミナ、底力の勝負。

昨年は、レース序盤は締まった流れだったが、レース中盤1000mででしっかりと息が入った。

そしてそこから上りの3Fは34.9秒。走破時計を見ても、昨年と今年では1.0秒今年の方が時計がかかっている。

しかしこれは芝のコンディションが影響していると考えられる。

昨年は速い馬場だったのに対して、今年は土曜日の雨で、日曜日の芝コンディションもそこまで速くはならなかったと考えられる。

また、最後の4角から直線の上位馬のポジショニングを見ても、各馬外目にポジションを取っている。

上位入線馬がみんな外枠だったこと、そして道中内目を通った馬が、ダノンデサイルを含めてことごとく撃沈していることも気になる芝コンディションの要素ではある。

時計がかかるとまでは言えないが、昨年ほど速い馬場コンディションではない中で、中盤からの締まった流れを維持しつつレース後半に突入したという点でも、今年の菊花賞は、SPの持続力とスタミナ、底力を要した一戦だったと言えそう。


回顧

1着は2番人気のアーバンシック。

道中は中団の前、8番手あたりを追走。

2周目の坂の上りあたりから進出を開始して、3角では5番手、4角では3番手で直線。

直線は馬群の外目に進路を取ると、残り200mで先頭に立つと、そのまま突き抜けてゴール。

2着馬には2馬身半の差をつけての圧勝劇。

最後はスタミナと底力が必要となった今回の展開では、この馬の適性がピッタリとハマった感じ。

道中のポジショニングもよかった。

アーバンシックの見立て

 

2着は4番人気のヘデントール。

外枠16番からスタートで出遅れて、レース前半は最後方近くの16番手あたり。

しかし2周目の向正面に入ったところから外目を回して進出を開始。

そして3角では8番手、4角ではアーバンシックの背後、好位の5番手まで進出して直線。

直線は馬群の外目、勝ち馬の直後あたりから追い上げを計り、勝ち馬との差は詰まらないまでも、ゴール前では前を行く2頭を差し切ってゴール。

スタートが下手な馬なので、レース前半は後方に甘んじていたが、中盤から後半にかけては長くいい脚を使ってきっちりと追い込んだ。

この馬のスタミナ、持続力、底力も大したもの。

スタートさえうまくなれば、まだまだ強くなりそう。

 

3着は7番人気のアドマイヤテラ。

外枠17番から、スタートで出遅れて序盤は後方15番手。

しかし1~2角から早くも上がって行って、向正面でも息を入れることなく前を窺い、3角は2番手、4角は先頭で直線に向いた。

直線は残り200mで勝ち馬に交わされたものの、そこからもまだ粘りに粘って、2着馬にハナ差の3着。

この馬も長く良い脚。

切れ味勝負では辛そうだが、そこそこの距離の持久戦では強そうな馬。

 

1番人気のダノンデサイルは6着。

序盤は中団のイン、8番手あたりにポジションを取っていたが、向正面に入って順位を落とし、3角では後方14番手、4角では15番手の内目で直線。

直線は進路を馬群の大外に取って追い上げを計り、そこそこの脚で伸びてはくるが6着まで。

最後は脚を使っているので、バテたわけではないのだろう。

あれだけインにいて、直線では大外を回してくるのだから、内目の芝コンディションが相当悪かったのかもしれない。

力負けというより、道中のポジショニングに問題があったか?

いずれにしても次走が正念場。

ダノンデサイルの分析

 

3着のコスモキュランダは14着。

スタート出遅れて、二の脚でポジションを取りに行くが、そこでちょっと引っかかった感じ。

1周目の4角あたりでは鞍上ががっちりと手綱を引いていたが、そうこうしているうちにまたポジションを落として行き、1角2角では後方16番手のイン。

しかし向正面では外を回して進出を開始し、3角は11番手、4角は6番手の外で直線に向くが、直線ではもう脚が残っていなかった感じ。

スムーズさを欠いたのはあるが、アドマイヤテラなどは同じような競馬で3着まで粘っている。

基本的に3000mは長かったのではないか?

コスモキュランダの見立て