2021年12月4日【チャレンジC】終了時点までのデータをもとに、ペルシアンナイトの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ペルシアンナイトの距離適性
- 2 ペルシアンナイトの脚質
- 3 ペルシアンナイトのコース適正
- 4 ペルシアンナイトの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ペルシアンナイトの重馬場適正
- 6 ペルシアンナイトの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ペルシアンナイトのローテーション適正
- 8 ペルシアンナイトと枠順
- 9 ペルシアンナイトの季節別着度数
- 10 ペルシアンナイトの斤量別着度数
- 11 ペルシアンナイトの連対体重
- 12 ペルシアンナイトの血統背景
- 13 ペルシアンナイトの近走
- 13.1 19/3/10 金鯱賞(G2)中京芝2000m 稍重
- 13.2 19/3/31 大阪杯(G1)阪神芝2000m
- 13.3 19/6/2 安田記念(G1)東京芝1600m
- 13.4 19/8/18 札幌記念(G2)札幌芝2000m
- 13.5 19/10/6 毎日王冠(G2)東京芝1800m
- 13.6 19/11/17 マイルCS(G1)
- 13.7 19/12/8 香港マイル(G1)
- 13.8 20/3/1 中山記念(G2)
- 13.9 20/6/7 安田記念(G1)
- 13.10 20/6/28 宝塚記念(G1)
- 13.11 20/8/23 札幌記念(G2)
- 13.12 20/10/24 富士S(G2)
- 13.13 20/11/22 マイルCS(G1)
- 13.14 20/12/27 有馬記念(G1)
- 13.15 21/3/14 金鯱賞(G2)
- 13.16 21/4/4 大阪杯(G1)
- 13.17 21/6/5 鳴尾記念(G3)
- 13.18 21/8/22 札幌記念(G2)
- 13.19 21/10/31 天皇賞(秋)(G1)
- 13.20 21/12/4 チャレンジC(G3)
- 14 次走、有馬記念(G1)に向けて
ペルシアンナイトの距離適性
ペルシアンナイトはこれまでに、芝1600m~芝2500mまでの距離に使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(3-1-2-9)
- 芝1800m(1-1-0-3)
- 芝2000m(0-3-2-7)
- 芝2200m(0-0-0-1)
- 芝2400m(0-0-0-1)
- 芝2500m(0-0-0-1)
適距離は1600~2000m。
ペルシアンナイトの脚質
ペルシアンナイトの好走時の脚質は終いを生かした競馬。
出遅れが多い馬なので位置取りは後方からになることが多いが、瞬発力は非凡なものがある。
中団、もしくは後方で脚を溜めて、直線は強烈な末脚で追い込んでくる。
ただ、この末脚には制約があって;
- たとえ稍重でも、馬場が緩いと伸びない
2017年にG1初制覇を成し遂げた「マイルCS」は稍重だったが、最後の直線は馬場の外目に進路を取っており、「外差しが効く馬場」は、稍重の影響をあまり受けなかったのではないかと考える。
道悪と、あとで書く「左回り」を除けば、この馬意外と大敗は少ない。
ペルシアンナイトのコース適正
ペルシアンナイトの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-1-1-1)
- 東京(0-1-0-9)
- 中山(0-1-0-3)
- 中京(1-0-0-3)
- 京都(1-1-2-0)
- 阪神(1-1-0-4)
- 小倉(1-0-0-0)
- 香港(0-0-0-2)
左回りは、2歳の500万条件で勝利して以降、12連敗中。
ペルシアンナイトの持ち時計(ベストタイム)
ペルシアンナイトの各距離でのベストタイムは次の通り;
- 芝1600m:1.31.7 6着(0.4差・東京)
- 芝1800m:1.44.9 4着(0.5差・東京)
- 芝2000m:1.57.8 2着(クビ差・中山)
- 芝2200m:2.18.0 15着(4.5差・阪神)
- 芝2400m:2.27.4 7着(0.5差・東京)
- 芝2500m:2.35.6 7着(0.差・中山)
芝2000mを除いては、ベストタイムを出したときの着順が総じて悪いが、2000mのタイムは超高速馬場と化していた2017年の「皐月賞」で2着に入った時の時計。
条件さえ合えば、時計の速い結着にも対応できるはずだが、6歳となった今では、あまりに速い時計は荷が重い。
ペルシアンナイトの重馬場適正
ペルシアンナイトの道悪実績は、稍重も含めると次の通り;
- 稍重(1-0-0-3)
- 重(0-0-1-2)
- 不良(0-0-0-1)
この馬は道悪では期待薄。
ペルシアンナイトの鉄砲実績(休み明け)
ペルシアンナイトの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-0-1-9)
叩いてからは;
- 2戦目(1-2-0-4)
- 3戦目(0-1-1-4)
- 4戦目(0-0-0-2)
- 5戦目~(0-0-0-2)
一度叩いて、2、3戦目に勝負をかける。
ペルシアンナイトのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(0-0-0-5)
- 中3~5週(1-2-2-3)
- 中6~8週(2-3-0-5)
叩き2~3走目が走りごろだが、間隔を詰めるとよくない。
ペルシアンナイトと枠順
ペルシアンナイトの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-2-0-5)
- 5~9番(1-3-3-9)
- 10~14番(1-0-0-7)
- 15~18番(1-0-0-1)
10番より外側の枠では、「新馬戦」と2017年の「マイルCS」で1着はあるが、基本的に内側の枠の方が良いというデータ。
ペルシアンナイトの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-0-1-5)
- 3~5月(春):(0-2-0-5)
- 6~8月(夏):(1-1-1-6)
- 9~11月(秋):(1-2-1-6)
ペルシアンナイトの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-0)
- 55キロ(1-1-0-1)
- 56キロ(2-0-1-0)
- 57キロ(0-4-2-15)
- 58キロ(0-0-0-5)
- 59キロ(0-0-0-1)
ペルシアンナイトの連対体重
- 474~502キロ
ペルシアンナイトの血統背景
父はハービンジャー(ND系デインヒル)。
ハービンジャーは欧州で走り、2010年に芝のG1「キングジョージⅥ世&QES」に勝利している。主戦場は芝の2400m近辺。
母はオリエントチャームで、中央競馬で活躍。芝のマイル、中距離で準オープンまで。
母の父はサンデーサイレンス。
ペルシアンナイトの近走
19/3/10 金鯱賞(G2)中京芝2000m 稍重
着順:4着(0.7差)騎手:M・デムーロ(57キロ)
馬場は稍重だが、レース当日は曇りから小雨、そして午後からは本格的に雨。金鯱賞のスタート時刻も雨。
鞍上のデムーロ騎手も馬場を気にするコメントを残している。
馬場状態による敗戦。
19/3/31 大阪杯(G1)阪神芝2000m
着順:11着(1.0差)騎手:M・デムーロ(57キロ)
大阪杯は良馬場で行われたが、4Rまでは「稍重」。
馬場状態は痛みが激しく、鞍上のデムーロ騎手は「緩い馬場に脚をとられた」とコメント。
このレースも馬場が影響か?
19/6/2 安田記念(G1)東京芝1600m
着順:10着(0.9差)騎手:M・デムーロ(58キロ)
スタート直後にロジクライに寄られて進路を大きく妨害された。
他にもアーモンドアイ、ダノンプレミアムも不利を受けたが、ペルシアンナイトの不利が一番大きかったような印象。
これで敢え無く最後方からの競馬に。
直線内を突いて追い上げるも、当時超高速馬場となっていた東京の芝では届くはずもない。
3戦続けて、実力以外の何モノかに邪魔される不運。
19/8/18 札幌記念(G2)札幌芝2000m
着順:5着(0.3差)騎手:M・デムーロ(57キロ)
今年に入ってからは一番着差を詰めている。
中団馬群を追走して、4角でも大外を回して追い込んで来た。
大外を回した分の距離ロスとスタミナのロスがゴール前で甘くなった原因のよう。
19/10/6 毎日王冠(G2)東京芝1800m
着順:4着(0.5差)騎手:シュタルケ(57キロ)
中団からの競馬。
直線ではジワジワと伸びてはいるが、前との差は詰まらない。
まあ左回りではよく走った方だろう。
19/11/17 マイルCS(G1)
京都 芝1600m(外)良
着順:3着(1.33.3・0.3差)
騎手:マーフィー(57キロ)
出遅れるが、中団の後ろくらいにポジションを取る。
直線はぽっかり空いた馬場の中ほどのスペースに進路を取って追い込むが、先に抜け出していたインディチャンプとの差は詰まらない。
上位5頭の中で後ろから来たのはペルシアンナイトだけなので、終いの確かさはさすがだが、この位置取りからでは勝ち負けにはならない。
19/12/8 香港マイル(G1)
シャティン競馬場 芝1600m 良
着順:5着(1.33.6・0.4差)
騎手:マーフィー(57キロ)
序盤は後方からの競馬。
直線は勝ったアドマイヤマーズのすぐ後ろあたりにポジションを取っていて、進路も開いていたが、伸びきれず。
細かな情報がないので詳細は分からないが、0.4差の5着ならまずまずか。
20/3/1 中山記念(G2)
中山 芝1800m 良 9頭
着順:5着(1.46.9・0.6差)
騎手:池添謙一(57キロ)
出遅れ気味で後方から。
4角で上がって行って直線に向くが、前を行く馬と同じ脚色。
開幕週の中山コース。後ろからではキツかった。
20/6/7 安田記念(G1)
東京 芝1600m 稍重 14頭
着順:9着(1.32.7・1.1差)
騎手:田辺裕信(58キロ)
少し出遅れて後方から。
4角は外を回して直線に入るが、直線ではまったく伸びを欠く。
やはり馬場が緩かったか。
20/6/28 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m 稍重
着順:15着(2.18.0・4.5差)
騎手:和田竜二(58キロ)
珍しく先行策で道中は3番手。
しかし展開はかなりタフなペースになり、4角では早々に失速。
緩い馬場で距離も長かった。
20/8/23 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:2着(1.59.6・0.2差/6番人気)
騎手:大野拓弥(57キロ)
道中は勝ったノームコアの直後。
3~4角、そして直線での抜け出しも、ノームコアの進路を追うように追走。
ゴール前ではラッキーライラックも交わして2着。
展開さえ向けば、まだまだやれる。
20/10/24 富士S(G2)
東京 芝1600m 良
着順:4着(1.33.9・0.5差)
騎手:大野拓弥(57キロ)
道中は後方、4角は6番手の内にもぐり込み、直線も馬場の内目から追い上げた。
残り100mくらいまでは先頭争いに食らいついていたが、そこからは失速。
緩めの馬場も応えたか。
20/11/22 マイルCS(G1)
阪神 芝1600m 良
着順:7着(1.32.6・0.6差)
騎手:大野拓弥(57キロ)
外枠15番から道中は後方。
直線は外を伸びて来るが、道中緩い展開もあり、あのポジションからではノーチャンス。
20/12/27 有馬記念(G1)
中山 芝2500m 良
着順:7着(2.35.6・0.6差)
騎手:大野拓弥(57キロ)
道中は中団のインぴったり。
4角9番手で直線に向き、馬群の外目を伸びては来るが、0.6差の7着まで。
最後上りメンバー2位の36.2秒の脚でしっかりと伸びてはいた。
調子は良さそう。
21/3/14 金鯱賞(G2)
中京 芝2000m 重
着順:8着(2.02.6・0.8差)
騎手:大野拓弥(57キロ)
道中は中団の内。
4角も6番手の内で直線に向くが、直線では自慢の末脚は不発。
やはり道悪では終いが出せないようす。
21/4/4 大阪杯(G1)
阪神 芝2000(内)重
着順:10着(2.04.2・2.6差)
騎手:幸英明(57キロ)
スタート後挟まれる不利があり、道中は最後方から。
4角は8番手まで順位を上げて直線に賭けるが、直線では見せ場なし。
不利もあったが、道悪も良くない。
21/6/5 鳴尾記念(G3)
中京 芝2000m 良
着順:4着(2.01.6・0.9差)
騎手:幸英明(57キロ)
道中は中団の8番手あたり。
4角も中団8番手の内で直線に向き、直線は馬群の中から伸びてはくるが、4着まで。
ドスローの前残りの展開。
同じG1馬のブラストワンピースと一緒に伸びてはくるが、この展開ならここまで。
21/8/22 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:3着(1.59.6・0.1差)
騎手:横山武史(57キロ)
道中は中団の前、4~5番手あたり。
3角手前でペースが上がったときにもしっかり対応して4角は3番手で直線。
直線もバテるブラストワンピースをしっかりと交わして2着を確保したように思われたが、ゴール前ラヴズオンリーユーのキレに屈して3着。
前目につけて中だるみのこの展開なら、まだまだ3着に粘る脚は持っている。
21/10/31 天皇賞(秋)(G1)
東京 芝2000m 良
着順:7着(1.58.7・0.8差)
騎手:大野拓弥(58キロ)
出遅れて道中は後方。
4角は14番手で直線に向き、上りメンバー2位の脚で追い込んではくるが、0.8差の7着まで。
出遅れもあったが、左回りだと、どうしても道中の位置取りがかなり後ろになってしまう。
21/12/4 チャレンジC(G3)
阪神 芝2000m(内)良
着順:3着(2.01.6・0.6差)
騎手:岩田望来(57キロ)
道中は中団の7~8番手。
4角は8番手で直線に向くと、直線は馬群の外目に進路を取って追い込んできたが、2着に頭差の3着。
この面子、この流れならこれくらいはまだまだ走る。
次走、有馬記念(G1)に向けて
次走は12月26日(日)、中山競馬場 芝2500mで行われる「有馬記念(G1)」。
基本的には2500m長いと思うが、ペースさえ緩めば中山の内回りは距離は持つ。
C・デムーロ騎手騎乗で、少し気持ち悪い一頭。
⇒その他、2021・有馬記念(G1)の出走馬を分析