結果

2022年 8月28日(日)

第17回 キーンランドカップ(G3)

札幌競馬場 芝1200m 良

8月28日(日)札幌競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
ヴェントヴォーチェ 1.09.1 10-7(中団) 34.0
ウインマーベル 1.09.2 1/2 5-2(中団前) 34.5
ヴァトレニ 1.09.3 1/2 1-1(逃げ) 34.8

レースの上り:34.6


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6
今走 1.09.1 34.6 12.2 10.9 11.4 11.8 11.3 11.5
過去平均 1.08.84 34.9 12.1 10.7 11.2 11.5 11.5 11.9
-0.3 0.1 0.2 0.2 0.3 -0.2 -0.4

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

道中のペースは明らかに緩い。

基本的には前残りの展開だが、道中、最後の直線と、内目の芝の状態が悪く、各馬内を開けて走っていたため、道中、そして4角での位置取りの妙が勝敗を決した部分が大きい。

各馬、道中も外目、4角も外目へ殺到したわけだから、馬によってはかなりの距離ロスが生じた可能性が高い。

勝ち馬は、道中、そして4角も外へは出さず、終始ちょうど馬場の比較的良好な3分どころを通ったことが大きかった。

しかし、この日の9R、3歳以上1勝クラスの「小樽特別(芝1200m)」の走破時計が1.09.2であることからも、今年の「キーンランドC」のレースのレベルが窺える。


回顧

1着は6番人気のヴェントヴォーチェ。

道中は中団馬群の後方寄り、10番手の内目を追走。

4角は中位の7番手、馬群で見ると馬群の最内(馬場で見ると馬場の3分どころ)から直線。

直線も、馬群の最内、馬場の3分どころから追い上げてきて、ゴール前、内で逃げ粘るヴァトレニを交わしてゴール。

前残りの展開で、最後にウインマーベルを捉え切ることができたのは力の証しだろう。

道中は各馬よりも最短コースを通り、直線は内で逃げ粘るヴァトレニよりも馬場状態の良い馬場の3分どころを駆け抜けた。

鞍上のルメールJは、スタートしてすぐに、サッと内目に進路を取った。

今回の勝利は、馬ももちろん力はあるが、ジョッキーの手腕によるところも大きい印象。

ヴェントヴォーチェの分析

 

2着は2番人気のウインマーベル。

道中は中団馬群の前目、5番手を追走。

4角は2番手の内目で直線に向き、直線は馬場の3分どころから追い上げに入り、残り100mで勝ち馬には交わされるが、ゴール前、最内のヴァトレニは捉え切って2着を確保。

この馬もコース取りは完璧。

前残りの展開を、最後の最後に交わされたのは力の差なのか切れ味不足か?

ウインマーベルの分析

 

3着は4番人気のヴァトレニ。

最内1番枠からハナを切った。

終始馬場の最内を通り、直線も外へは出さずに馬場の最内から粘り込みを計ったが、ゴール前2頭に交わされての3着。

終始状態の悪い馬場の最内を通ってここまで粘り込めたことは凄いことだが、他の馬よりもかなりの最短コースと、道中の緩い流れを考えると、この3着をどこまで評価していいのかは悩みどころ。

ヴァトレニの分析

 

1番人気のトウシンマカオは4着。

大外16番枠から、道中は中団馬群の大外8番手を追走。

4角も7番手の大外から直線に向き、直線も馬群の大外から追い上げてはくるが4着まで。

大外枠からの発走で、道中、そして4角と距離ロスが大きかったことは事実。

それでも最後はいい脚で追い上げてはきているが、53キロの斤量と、馬場の良い大外を通っていることを考えれば、この馬も、どこまで評価していいのかちょっと悩む。

トウシンマカオの分析

 

3番人気のジュビリーヘッドは7着。

道中は中団馬群の後方寄り、10番手の外目を追走。

4角は7番手の外寄りで直線に向き、直線は馬群の外寄りを追い上げてはくるが、伸びずバテずの7着まで。

終いの脚で勝負をする馬ではないだけに、緩い流れから終いの脚を求められる展開では苦戦。

ジュビリーヘッドの分析