結果
2023年 11月19日(日)
第40回 マイルチャンピオンシップ(G1)
京都競馬場 芝1600m(外)良
着順 | 馬名 | タイム | 位置取り | 上がり3F |
① | ナミュール | 1.32.5 | 14-15(後方) | 33.0 |
② | ソウルラッシュ | クビ | 9-8(中団) | 33.6 |
③ | ジャスティンカフェ | 1/2 | 9-11(中団) | 33.6 |
レースの上り:34.3
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | |
今走 | 1.32.5 | 34.3 | 12.5 | 10.5 | 11.3 | 12.2 | 11.7 | 11.6 | 11.5 | 11.2 |
過去平均 | 1.32.74 | 34.6 | 12.4 | 10.9 | 11.3 | 12.0 | 11.6 | 11.5 | 11.3 | 11.8 |
差 | -0.3 | 0.1 | -0.4 | 0.0 | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.2 | -0.6 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
ペースは序盤でハナの競り合いがあり少し上がったものの、坂の上りでは落ち着いて行った。
しかし序盤で競ったせいか、坂の下りでもさほどラップは上がらずに、直線に向いても加速して行かない。
こうなると中団から後方で脚を溜めていた組が残り200mを過ぎて前の組を飲み込んで、最後の200mは11.2秒とかなり速い上りとなった。
今年の「マイルCS」は、道中前に行った組がセリフォスを除いて人気のない馬ばかり。
おまけに逃げたバスラットレオン、2番手のセルバーグはともに外枠から前を窺う不利もあり、レース中盤で息は入ったものの、最後まで持ちこたえることができなかった。
こういう事情もあり、後続の人気上位馬は、道中緩い流れでしっかり脚をためることができ、最後の200mでの瞬発力勝負に持ち込むことができた。
今年の「マイルCS」は、スローの瞬発力勝負に似た展開となったが、諸事情で前の馬は一頭も残らない、後ろ有利という特殊なスローの瞬発勝負となった。
勝ったナミュールはその切れ味で他馬を上回ったが、シュネルマイスターがまともに走っていたら危ない展開。
2、3着馬はどちらかと言えば切れ味では少しもの足りないだけに、ナミュールの後塵を拝したかたち。
回顧
1着は5番人気のナミュール。
大外16番からスタート出遅れて、道中は後方14番手。
4角も後方15番手で直線に向いて、直線は馬群の中ほどから外目にかけて追い上げに入り、ゴール前、上り最速33秒の脚で前を交わしてゴール。
この馬にとってはちょっと上りの速い展開。
本来なら届かずの2、3着というところだが、色んな事情が重なって1着を獲ることができた感じ。
この勝利でこの馬が「一皮むけた」と考えるのは時期尚早だと思う。
⇒ナミュールの分析
2着は3番人気のソウルラッシュ。
スタート出遅れるも、最内1番枠を利して、道中は中団やや後ろ、9番手の内目。
4角は8番手の内で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げに入り、残り200mあたりで先頭に立つと、そのまま押し切りを計るが、ゴール前でナミュールに交わされての2着。
道中内目を回って、直線半ばで先頭に立ったが、勝ち馬にはキレ負け。
この馬としては、道中もう少し流れてほしかった。
⇒ソウルラッシュの分析
3着は7番人気のジャスティンカフェ。
スタート少し出遅れて、道中は中団のやや後ろ、9番手を追走。
4角は11番手で直線に向いて、直線は馬群のやや外目から追い上げに入り、残り200m手前あたりで一瞬鋭い脚で抜け出そうとするが、ゴール前ではソウルラッシュを捉えきれず、勝ち馬にも交わされての3着。
この馬の末脚も、どちらかと言えば持続系の末脚。
切れ味勝負ではここまでだろう。
⇒ジャスティンカフェの分析
1番人気のシュネルマイスターは7着。
スタート前、ゲート内で少し興奮気味。
スタートは五分に切ったが、そのあと行き脚がつかずに道中は最後方。
4角も最後方の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げを計るが、7着に入るのが精いっぱい。
スタート前、ゲート内でバタバタして、スタートは五分に切ったが、最後までチグハグな競馬になってしまった。
この馬の場合やはりスタートが課題。
いかにスムーズにスタートが切れるか?に尽きるのだろう。
⇒シュネルマイスターの分析
2番人気のセリフォスは8着。
スタートは五分に出て先団をキープするが、序盤から力んだ走り。
4角は5番手の外目で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、残り200mあたりでは先頭を射程圏に捉えたかに見えたが、そこからが伸びずに8着どまり。
この馬向きの展開ではあったが、最後に伸びを欠いたのは、道中力んでいた分だろう。
⇒セリフォスの分析