結果
2023年 5月28日(日)
第90回 東京優駿(日本ダービー)(G1)
東京競馬場 芝2400m 良
着順 | 馬名 | タイム | 位置取り | 上がり3F |
① | タスティエーラ | 2.25.2 | 4-4-4-4(先行) | 33.5 |
② | ソールオリエンス | クビ | 6-6-6-6(中団前) | 33.3 |
③ | ハーツコンチェルト | ハナ | 16-14-6-6(中団前) | 33.4 |
レースの上り:35.3
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | Lap12 | |
今走 | 2.25.2 | 35.3 | 12.6 | 10.7 | 12.0 | 12.6 | 12.5 | 12.4 | 12.8 | 12.4 | 11.9 | 11.6 | 11.9 | 11.8 |
過去平均 | 2.22.94 | 34.8 | 12.5 | 10.9 | 12.1 | 12.3 | 12.1 | 12.0 | 12.4 | 12.1 | 11.8 | 11.5 | 11.4 | 11.9 |
差 | 0.5 | 0.1 | -0.2 | -0.1 | 0.3 | 0.4 | 0.4 | 0.4 | 0.3 | 0.1 | 0.1 | 0.5 | -0.1 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
ラップ全体の推移を見ても中盤はスローと言えるのだが、これは大逃げを打ったパクスオトマニカの刻んだラップ。
道中パクスオトマニカは後続に7~8馬身の差をつけて逃げていた。
ということは、2番手以降の馬たちは、各区間でこれよりもさらに、平均して1.0秒は遅いラップで追走していたことになる。
これは完全な中だるみのスロー、超スロー。
直線は、坂を上りきるまではまだパクスオトマニカのラップ。
残り200mでやっとタスティエーラがこれを交わして先頭に立った。
レースの上りは35.3秒かかっているが、道中2番手の馬を基準にすると、レースの上りは33.8秒。
完全なスローの上り勝負。
そんな展開だったので、レースは道中前々で競馬を進めていた馬が圧倒的に有利。
後方で脚を溜めていた馬はほぼノーチャンスの状態。
勝ち馬の走破時計も2分25秒台とかなり遅い。
今年の「ダービー」はちょっとレベルが低かった印象。
それだけに、各馬の力関係も、どの馬が抜けていてどの馬がダメなのか? まだちょっと計りかねる感じ。
なので、ここに間に合わなかった馬、出場できなかった馬にも、まだまだチャンスはありそう。
回顧
1着は4番人気のタスティエーラ。
道中は先団4番手を追走。
4角も4番手で直線に向き、直線は馬場の3分どころから大きく逃げるパクスオトマニカを追い、坂の上りで一気に加速し、2番手まで進出すると、坂の頂上でパクスオトマニカを捉えて交わし、最後はやや甘くなったものの、何とか後続の追撃を凌ぎきってゴール。
前有利の展開で、まんまと前々から押し切った感じ。
これまでの走りからは、「キレる」馬とは思わなかったが・・・。
勝つには勝ったが、力が抜けている感じはまだしない。
⇒タスティエーラの分析
2着は1番人気のソールオリエンス。
道中は中団の前、6番手の内目を追走。
4角も6番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げを計るが、坂の上りで先にビュンと加速した勝ち馬に比べて、この馬はややもたついている感じ。
坂を上り切って残り200mから先頭との差を詰めては行くが、結局クビ差の2着に終わる。
鞍上としては、坂の頂上で射程圏に捉え、残り200mで先頭を交わす腹積もりだったのか?
何とか2着を死守して「皐月賞馬」の面目は保ったが、良馬場の「キレ」に関しては課題を残したのではないか?
⇒ソールオリエンスの分析
3着は6番人気のハーツコンチェルト。
スタート出遅れて序盤は後方16番手。
しかし向正面でジワジワと順位を上げて行き、3角では6番手、4角も6番手の外で直線。
直線は勝ち馬の直後から追い上げを計るがこれには追い付かず、2着馬と馬体を併せての追い比べの末、ゴール前でハナ差及ばずの3着。
向正面から脚を使っているにしては最後までSPは持続できていた。
そこそこ力はあるのではないか。
2番人気のスキルヴィングは17着。
スタート出遅れて、道中は中団馬群の後ろ、13番手あたりを追走。
この馬も3着馬同様、向正面で順位を上げて行き、3角6番手、4角も6番手の大外で直線に向くが、直線では坂の上りで急失速。
そのあとゴールはするものの、ばったりと倒れ込んだ。
「青葉賞」の2着馬が3着に入っている。
何もなければ先頭でゴール版を駆け抜けていた可能性は大いにある。
この急逝はまことに残念。
3番人気のファントムシーフは8着。
道中は中団の後ろ、10番手あたりを追走。
4角は9番手の大外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、伸びずバテずの8着。
展開も向かなかったが、この馬は後ろから追い上げる馬ではないと思う。
「皐月賞」では展開がはまったが、基本的には前々から持続力を生かす馬ではないか?
⇒ファントムシーフの分析