2021年1月16日【愛知杯】終了時点までのデータをもとに、センテリュオの好走パターンを分析。

センテリュオの距離適性

センテリュオはこれまでに芝1800m~芝2200mまでの距離に使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1800m(0-1-0-2)
  • 芝2000m(3-2-0-4)
  • 芝2200m(2-2-0-2)

適性が見込まれるのは芝2000mからか?

芝1800m

この距離は3歳500万条件で0.1差の2着、3歳の牝馬重賞「ローズS(G2)」で0.7差の7着。

いまだ勝ちはない。

血統背景を見れば芝の中距離はこなせそうなので、古馬になり、準OPを勝ち上がった今なら、また違った結果が出る可能性もある。

芝2000m

この距離は3勝、2着2回。

この馬の適距離と見て良いだろう。

芝2200m

2勝、2着2回で、「エリザベス女王杯(G1)」で4着がある。

1600万条件で0.3差の2着に敗れたときの、ルメール騎手のレース後のコメントは、「この距離はMAX」というものだった。

この距離自体は走りはするが、ギリギリの距離かもしれない。

センテリュオの脚質

センテリュオの脚質は、中団、もしくは後方から脚を使う「差し」が決め手になることが多い。

ディープ産駒らしく、脚が溜まれば32秒台の末脚で飛んでくる。

適距離の稍重までなら、末脚は確か。

ただ、ペースが締まると末脚が甘くなる傾向がある。

前半1000mが60秒以上の戦績が(4-5-0-2)なのに対して、前半1000mが60秒を切ったレースでは(1-0-0-6)。

唯一の勝ち鞍は500万条件戦で斤量が52キロだった。

センテリュオのコース適正

センテリュオの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 新潟(0-0-0-1)
  • 中山(2-0-0-0)
  • 中京(0-0-0-1)
  • 京都(1-2-0-1)
  • 阪神(1-3-0-4)
  • 小倉(1-0-0-1)

阪神は内回りが(1-2-0-2)、外回りが(0-1-0-2)。

京都も内回りが(1-1-0-0)、外回りが(0-1-0-1)。

小回り、内回りが良い。

左回りが極端に少ないのが気にはなる。

センテリュオの持ち時計(ベストタイム)

センテリュオの各距離でもベストタイムは次の通り;

  • 芝1800m:1.46.4 7着(阪神)
  • 芝2000m:1.57.6 1着(小倉)
  • 芝2200m:2.10.8 5着(阪神)

現状ベストの距離だと考えらえる芝2000mでは、1.57.6というまずまずの時計で勝利している。

ただこれは500万条件戦で斤量が52キロだった。

ペースが締まって終いが甘くなるセンテリュオなので、高速決着は不向きだと思う。

センテリュオの重馬場適正

センテリュオの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-1-0-1)
  • 重(0-0-0-1)

重馬場の「愛知杯」では0.9差の5着。

鞍上のルメール騎手は、道悪では「進んでいかない」とコメント。

稍重馬場の「大阪城S」でも0.6差の5着。

鞍上の川田騎手は、こういう馬場は「進めなくなった」とコメント。

しかし同じ稍重の「オールカマー」ではハナ差の勝利。

「マーメイドS」では0.1差の2着。

道悪の程度にもよるのだろうが、決めつけは危険。

傾向としては、流れが落ち着いていれば、稍重でもそこそこ走ってはいる。


センテリュオの鉄砲実績(休み明け)

センテリュオの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(3-1-0-3)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-0-4)
  • 3戦目(0-1-0-1)
  • 4戦目(1-0-0-0)
  • 5戦目~(0-1-0-0)

どちらかと言えば休み明けが狙い目。

センテリュオの枠順適正

センテリュオの枠番別着度数は;

  • 1~4番(3-2-0-2)
  • 5~9番(2-3-0-4)
  • 10~14番(0-0-0-1)
  • 15~18番(0-0-0-1)

センテリュオの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(2-1-0-2)
  • 3~5月(春):(1-2-0-1)
  • 6~8月(夏):(1-1-0-1)
  • 9~11月(秋):(1-1-0-4)

センテリュオの斤量別着度数

  • 52キロ(1-0-0-0)
  • 53キロ(0-1-0-1)
  • 54キロ(4-3-0-3)
  • 55キロ(0-1-0-1)
  • 56キロ(0-0-0-3)

センテリュオの連対体重

  • 446~472キロ

センテリュオの血統背景

父はディープインパクト(サンデー系)。

母の父はエンドスウィープ(ミスプロ系フォーティーナイナー)。

エンドスウィープは米国で走り、ダートの短距離で活躍。

産駒に「桜花賞」「NHKマイルC」を勝ったラインクラフト、「秋華賞」「宝塚記念」「エリザベス女王杯」を勝ったスイープトウショウなど多数。

センテリュオの近走

19/2/23 尼崎S(1600万下)阪神芝2200m

着順:2着(0.3差)騎手:ルメール(54キロ)

着順は2着でも勝ったメールドグラースには約2馬身開けられている。

ルメール騎手がレース後のコメントで言ったように、この距離はギリギリの可能性が高い。

19/5/19 下鴨S(1600万下)京都芝2000m

着順:1着(0.2差)騎手:三浦皇成(54キロ)

距離はベストの芝2000m。コースも直線平坦の京都コース。

おまけにレースペースは超スロー。レースの上りも33.4秒。

8頭立の小頭数。後方で脚を溜めたセンテリュオは、上がり32.8秒の末脚で完勝。

ディープ産駒、切れ味勝負は強い。

19/6/9 マーメイドS(G3)阪神芝2000m

着順:4着(0.4差)騎手:北村友一(54キロ)

適距離も、馬場が稍重残りの力の要する馬場。

こう言う馬場では力が発揮できないセンテリュオ(前述)。

1~3着馬とはハンデ差もあり、4着と言えども決してデキ落ちの結果ではない。

19/9/1 新潟記念(G3)新潟芝2000m

着順:7着(0.7差)騎手:北村友一(53キロ)

外目の16番からスタートして、先手を取りに行って4番手からの競馬になる。

この日のレースは序盤が若干速め。

前目につけたのは良いが、道中は比較的外を回らされる展開。

直線伸びあぐねて7着に沈むが、これは;

  • テンで外目の枠から脚を使ったこと
  • 序盤のペースが速かったこと
  • 道中外々を回ったこと

などが伸びあぐねた原因と考える。

OPに昇格して、初めての古馬との混合戦。

まずまずの走りとみた方がよさそう。

19/11/10 エリザベス女王杯(G1)京都芝2200m

着順:4着(0.3差)騎手:ルメール(56キロ)

スタート後は中団にポジションを取るが、ペースが遅いとみるやすぐに2角では順位を3番手にあげた。

このあたりのルメール騎手の体内時計はやはり一流。

直線では芝の外目を伸びてはくるが、前との差はさほど詰まらず。

しかし初めてのG1挑戦でこの着順は上出来。

騎手に依るところも大きいとは思うが。

20/1/18 愛知杯(G3・ハンデ)

小倉 芝2000m 重 16頭

着順:5着(2.02.0・0.9差)

騎手:ルメール(55キロ)

1枠2番スタートだが最後方からになる。

重馬場にしては速いラップを刻んだことで、後半は消耗戦の様相を呈してくる。

3角過ぎて進出を開始して、4角では1段となった馬群の後方あたり。

直線はジリジリと先頭との差を詰めてくるが、5着入線が精一杯。

やはりこの馬、道悪は走らない。

しかし力でもぎ取った5着。

20/3/8 大阪城S(L・ハンデ)

阪神 芝1800m 稍重 16頭

着順:5着(1.47.5・0.6差)

騎手:川田将雅(54キロ)

この馬場にしてはよく頑張っている方。

調子自体は良さそう。

20/6/14 マーメイドS(G3・ハンデ)

阪神 芝2000m 稍重

着順:2着(2.01.2・0.1差)

騎手:福永祐一(55キロ)

道中は中団の後ろあたりだが、内ラチ沿いぴったりのイン。

4角も11番手ながら内ぴったりで直線。

直線はインから鋭く伸びたが半馬身及ばず。

勝ったサマーセントはハンデ50キロ。

道悪で上がりも36.5秒と要したことを考えると、5キロ差でこの着順なら上々。

2020年 マーメイドS(G3)のラップ分析&回顧

20/9/27 オールカマー(G2)

中山 芝2200m 稍重

着順:1着(2.15.5・ハナ差)

騎手:戸崎圭太(54キロ)

小頭数の9頭立て。

序盤は中団のやや後ろ7番手あたり。

4角も7番手で直線に向き、直線は馬群の外を猛然と追い上げてゴール前カレンブーケドールをハナ差差し切ってゴール。

ペースはかなり緩かったが、末脚勝負で勝利をもぎ取った。

2020年 オールカマー(G2)のラップ分析&回顧

20/11/15 エリザベス女王杯(G1)

阪神 芝2200m 良

着順:5着(2.10.8・0.5差)

騎手:戸崎圭太(56キロ)

道中は後方の内16番手くらいで追走。

3角を回って外目に出して進出開始。

4角14番手で直線に向き、直線は馬群の外目を追い込んでくるが、この位置からだと5着が精一杯。

道中のペースは前半1000mが59.3秒。

もう少し道中のポジションを上げていたとしても、終いが甘くなった可能性が高い。

2020年 エリザベス女王杯(G1)のラップ分析&回顧

21/1/16 愛知杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:11着(2.00.1・1.4差)

騎手:ルメール(56キロ)

道中は後方からだが、直線では脚を出せなかった。

外差しが決まりはじめていたので、いつものこの馬の脚ならそこそこ食い込めただろうが、プラス10キロはやはり重かったか?

あとはペース、左回りなどが敗因の可能性として考えらえる。

2021年 愛知杯(G3)のラップ分析&回顧

センテリュオの次走

次走は2月14日(日)、阪神競馬場 芝2200m(内)で行われる「京都記念(G2)」。

距離、コースともに適正条件にほぼ合致。

ペースさえ落ち着いてくれれば勝負になりそう。

ただ、叩き2走目の(0-0-0-4)は気になるところ。

回避して引退が決まったようす。