2024年10月06日【毎日王冠】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、カラテの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)

カラテの距離適性

カラテはこれまでに芝1600m~芝2200mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(5-1-1-6)
  • 芝1800m(0-1-0-6)
  • 芝2000m(3-0-0-12)
  • 芝2200m(0-0-0-4)
  • 芝2400m(0-0-0-1)

ベストは1600~1800m。

2000mはギリギリで、緩い流れ、もしくは道悪なら。

2200m以上は長そう。

カラテの脚質

ベストは1600~1800m

この距離なら前々からSP持続力を生かして押し切ってくる競馬で強さを発揮する。

底力もしっかりあるので上りがかかってもしぶとい。

ただ、瞬発力はいまいちなので、レースの上り33秒台では苦戦。

2000mになると、スローの流れなら、G3あたりなら展開が向けば走ってくる。

カラテのコース適正

カラテの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(未)
  • 函館(未)
  • 福島(0-0-0-2)
  • 新潟(2-1-0-3)
  • 東京(2-0-1-10)
  • 中山(3-1-0-6)
  • 中京(0-0-0-4)
  • 京都(0-0-0-2)
  • 阪神(0-0-0-3)
  • 小倉(1-0-0-1)

中京、福島コースでの敗戦は、まだ本格化する前、未勝利、1勝クラスでのこと。

基本的にどのコースもそつなくこなす。

カラテの持ち時計(ベストタイム)

カラテの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.32.2 5着(中山)
  • 芝1800m:1.45.7 11着(東京)
  • 芝2000m:1.57.7 6着(京都)
  • 芝2200m:2.12.6 16着(阪神)
  • 芝2400m:2.24.4 8着(東京)

1600mの時計は開幕週の中山コースで切れ負けした感じ。

速い時計、速い馬場では推せない。


カラテの重馬場適正

カラテの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(2-0-0-4)
  • 重(0-0-0-3)
  • 不良(2-0-0-1)

馬券圏内を外しているレースは他に敗因がある。

基本的に道悪は得意、悪ければ悪いほど走る。

カラテの鉄砲実績(休み明け)

カラテの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(3-1-0-7)

叩いてからは;

  • 2戦目(0-0-1-6)
  • 3戦目(1-1-0-4)
  • 4戦目(1-0-0-2)
  • 5戦目~(2-0-0-3)

カラテの枠順適正

カラテの枠番別着度数は;

  • 1~4番(1-0-0-11)
  • 5~9番(4-0-1-10)
  • 10~14番(2-2-0-7)
  • 15~18番(1-0-0-1)

カラテの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(5-1-1-5)
  • 3~5月(春):(1-0-0-8)
  • 6~8月(夏):(1-1-0-8)
  • 9~11月(秋):(1-0-0-8)

カラテの斤量別着度数

  • 51キロ(0-0-0-1)
  • 54キロ(1-0-0-3)
  • 55キロ(0-0-0-3)
  • 56キロ(2-2-0-6)
  • 57キロ(2-0-1-10)
  • 57.5キロ(1-0-0-0)
  • 58キロ(1-0-0-5)
  • 59キロ(1-0-0-0)
  • 59.5キロ(0-0-0-1)

カラテの好走体重

3着以内の体重は;

  • 490~536キロ

カラテの血統背景

父は「日経賞」他、重賞5勝のトゥザグローリー(ミスプロ系キングマンボ)。

母の父はフレンチデピュティ(ND系ヴァイスリージェント)。

フレンチデピュティは米国で走り、ダートの6~8F(約1200~1600m)で活躍。引退後は日本で多くのG1馬を輩出した。

母方のロイヤルサツシユから続くラインはいわゆる名牝系。

近親にはサッカーボーイ(マイルCS,阪神3歳S)、ステイゴールド(香港ヴァーズ)、ショウナンパンドラ(秋華賞、ジャパンカップ)、ドリームパスポート(きさらぎ賞、神戸新聞杯)、バランスオブゲーム(毎日王冠、中山記念、オールカマー、他)など多士済々。

カラテの近走

21/2/7 東京新聞杯(G3)

東京 芝1600m 良

着順:1着(1.32.4・アタマ差)

騎手:菅原明良(56キロ)

道中は先団4~5番手。

4角は4番手で直線に向くと、直線では坂の途中で前が塞がりながらも、進路を変えてからも鋭い伸び脚。

速い東京の馬場ではイマイチだろうとノーマークの馬だったが、このペース、この時計でも勝ってきたところを見ると、1600mには相当の適性がありそう。

未勝利で7戦、1勝クラスで9戦を要した遅咲きの馬、今後の走りに注目したい。

2021年 東京新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

21/6/6 安田記念(G1)

東京 芝1600m 良

着順:13着(1.33.0・1.3差)

騎手:菅原明良(58キロ)

3枠4番からスタートするが、行き脚が悪く、いつものようなポジションは取れず。

道中後方で脚を溜めて、4角は12番手の内で直線に向くが、直線ではサッパリ。

2勝クラスから3連勝でG1に挑んだが、敢え無く跳ね返された格好。

爪の不安で順調さを欠き、在厩調整でなんとか格好はつけたが、中身が伴っていなかったのだろう。

体調万全でも、この速い時計に対応できたかどうかは分からないが、今回の走りは参考外で良いだろう。

2021年 安田記念(G1)のラップ分析&回顧

21/8/15 関屋記念(G3)

新潟 芝1600m(外)良

着順:2着(1.32.9・0.2差)

騎手:菅原明良(56キロ)

道中は中団の外。

4角も7番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目からしっかりと追い込んで2着を確保。

ソングラインを見ながらのレースになったので、位置取りが少し後ろになったか?

切れる馬ではないので、あの位置からなら2着が精一杯と言うところだろう。

2021年 関屋記念(G3)のラップ分析&回顧

21/9/12 京成杯OH(G3・ハンデ)

中山 芝1600m 良

着順:5着(1.32.2・0.2差)

騎手:菅原明良(57キロ)

道中は中団8番手の外。

4角は7番手の大外で直線に向くと、直線は馬群の外から追い上げを見せるが、末脚比べでやや引けを取って0.2差の5着。

開幕週の野芝100%の速い馬場ではやや劣勢か?

2021年 京成杯オータムH(G3)のラップ分析&回顧

22/1/8 ニューイヤーS(L)

中山 芝1600m 稍重

着順:1着(1.33.4・クビ差)

騎手:菅原明良(58キロ)

道中は中団のやや後ろ、10番手の外。

4角も10番手の外を回して直線。

直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂下ではまだ先頭とは5~6馬身は離されていたが、坂の上りでその差を一気に縮めてきて、ゴール前は計ったように先頭を差し切ってゴール。

最後の1Fが12.5秒を要したことにより、この馬の末脚でも届いたのだろう。

こういう競馬が重賞でも通用するかどうかは少し疑問。

やはり、前々から競馬を進めた方がいいと思うが。

22/2/6 東京新聞杯(G3)

東京 芝1600m 良

着順:3着(1.32.7・0.4差)

騎手:菅原明良(57キロ)

スタートで少し接触があったためか、道中は中団の後ろ10番手を追走。

4角は11番手で直線に向いて、直線は馬群の中ほどから追い上げにかかるが、3着までが精一杯。

やはりこの馬、キレ味勝負になると後手を踏む。

2022年 東京新聞杯(G3)のラップ分析&回顧

22/2/27 中山記念(G2)

中山 芝1800m 良

着順:2着(1.46.8・0.4差)

騎手:菅原明良(56キロ)

道中は中団の後ろ、10番手あたりを追走。

4角は9番手で直線に向き、直線は馬群の外目から懸命に逃げるパンサラッサを追うが、ゴール前でアドマイヤハダルを交わすのが精一杯。

この馬の位置取りでも道中はそこそこ脚を使わされている。

その証拠に上り時計はメンバー最速だが36.0秒を要している。

しかしまあ、今回だけは勝った馬が強かったということ。

けれどこの馬にしてみれば、久々の1800mでも結果を残せたのは良かったのではないか。

2022年 中山記念(G2)のラップ分析&回顧

22/4/24 マイラーズC(G2)

阪神 芝1600m(外)稍重

着順:7着(1.34.1・0.8差)

騎手:菅原明良(56キロ)

道中は中団7番手の外。

4角は6番手の外で直線に向くが、直線では伸びを欠いて7着まで。

レース後鞍上のコメントによると落鉄があったとのこと。

にしても、ちょっと内容的に物足りない。

栗東の辻野厩舎に転厩して初めてのレースになるが、環境の変化が馬に微妙な影響を与えた可能性もある。

2022年 読売マイラーズカップ(G2)のラップ分析&回顧

22/8/5 安田記念(G1)

東京 芝1600m 良

着順:16着(1.33.2・0.9差)

騎手:菅原明良(58キロ)

【レース前寸評】

昨年も大敗しているように、東京1600mはちょっと適性が向かないと思う。

馬自体も、年初からの使い詰めで疲れてはいないか?

【結果】

道中は中団のやや後ろ、10番手の内を追走。

4角も10番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げを計るが、まったく伸びを欠いての16着。

栗東からの長距離輸送で、なおかつ馬体重が+10キロ。

調整過程に問題はなかったか?

2022年 安田記念(G1)のラップ分析&回顧

22/9/4 新潟記念(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)良

着順:1着(1.58.9・-0.3差)

騎手:菅原明良(57.5キロ)

【レース前寸評】

2000mの距離と、トップハンデの57.5キロがやはり不安。

【結果】

道中は中団馬群の真ん中、7番手を追走。

4角も7番手で直線に向くと、直線は馬場の三分どころから追い上げに入り、徐々に位置取りを外へと動かしつつ、残り400mあたりで早くも先頭に立つと、そのまま押し切ってゴール。

二千の距離と、トップハンデを不安視したが、いとも簡単に跳ね除けた。

メンバーレベル的に、これで中距離も前途洋々、というわけにはいかないが、この先、レースの選択肢は広がる勝利。

2022年 新潟記念(G3)のラップ分析&回顧

22/10/30 天皇賞(秋)(G1)

東京 芝2000m 良

着順:6着(1.58.2・0.7差)

騎手:菅原明良(58キロ)

【レース前寸評】

前走で2000mの距離に対する適正は示した。

ここは勝ち切るのは難しいにしても、3着までなら。

【結果】

道中は中団7番手の最内を追走。

4角は9番手の最内で直線に向くが、伸びずバテずの6着まで。

時計が速すぎたのもあるが、この馬も、切れ味勝負につき合ったかたち。

鞍上のコメントを読む限り、敗因はよく理解している。

次走に期待。

2022年 天皇賞(秋)(G1)のラップ分析&回顧

22/11/27 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:8着(2.24.4・0.7差)

騎手:菅原明良(57キロ)

【レース前寸評】

いくらなんでも2400mは長いだろう。

【結果】

道中は中団の前、6~7番手の外目を追走。

4角は6番手の中で直線に向き、直線も馬群の中ほどから追い上げてはくるが、0.7差の8着まで。

競馬としてはいい走りは見せた。

ただ、展開が向かず、距離もやはり長いのだろう。

2022年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧

23/5/7 新潟大賞典(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)不良

着順:1着(2.03.8・-0.1差)

騎手:菅原明良(59キロ)

1枠2番から、道中は先団5番手の最内を追走。

4角も5番手の内目から直線に向き、直線は内を開けて馬場の4分どころからの追い上げ。

残り400mで逃げ粘るセイウンハーデスを射程圏に捉えると、残り200mでこれに並びかけての追い比べから、ゴール前で1馬身抜けてゴール。

このクラスでこの馬場なら力が違った感じ。

ハンデ59キロでも貫禄の勝利。

2023年 新潟大賞典(G3)のラップ分析&回顧

23/6/3 鳴尾記念(G3)

阪神 芝2000m(内)良

着順:9着(1.59.6・0.5差)

騎手:菅原明良(57キロ)

道中は中団の前、4~5番手の最内を追走。

4角も5番手の最内で直線に向き、直線は馬場の内目から追い上げに入るが、坂の上りで前がやや壁になって追いづらそうな感じでそこからは伸びなかった。

直線の不利はあったが、道中そこそこ流れた二千の距離、不利がなくても3着以内は微妙。

2023年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

23/6/25 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:16着(2.12.6・1.4差)

騎手:菅原明良(58キロ)

道中は先団3~4番手。

4角は6番手で直線に向くが、坂下で一杯のようす。

展開も距離も合わなかった。

2023年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

24/1/21 アメリカJCC(G2)

中山 芝2200m(内)不良

着順:10着(2.18.2・1.6差)

騎手:菅原明良(57キロ)

道中は中団の前、4番手を追走。

しかし3角を過ぎてからの勝負どころでスピードに乗れず、4角は8番手で直線に向くが、直線ではすでに一杯気味。

2200mは長い上に、この馬場では仕方がない。

2024年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧

24/5/5 新潟大賞典(G3・ハンデ)

新潟 芝2000m(外)良

着順:14着(2.01.7・1.6差)

騎手:国分優作(59.5キロ)

道中は中団7番手。

4角も7番手で直線に向くが、直線ではまったく伸びてこなかった。

昨年は59キロの斤量で勝ち切ったが、馬場は不良馬場でレースの上りは36.5秒。

今年は良馬場で34.4秒。

ポジションも中団からでは差してくる脚は持っていない。

併せて、年齢的なものもあるだろう。

2024年 新潟大賞典(G3)のラップ分析&回顧 

24/6/1 鳴尾記念(G3)

京都 芝2000m(内)良

着順:6着(1.57.7・0.5差)

騎手:高杉吏麒(57キロ)

道中は中団7番手あたりの最内。

4角も6番手の最内で直線に向くが伸びずバテず。

道中経済コースと言うのはあるが、2000mの距離でこの流れにしては、よく頑張っている。

適距離なら、これくらいのメンツならまだやれるのか?

2024年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

24/6/23 宝塚記念(G1)

京都 芝2200m(外)重

着順:13着(2.15.8・3.8差)

騎手:岩田望来(58キロ)

道中は先団2~3番手の内。

3角を過ぎてからのペースアップでは少しきつそうで、4角は7番手で直線に向くが、直線ではもう脚は残っていなかった。

こういう馬場は得意だが、2200mは長い。

あわせて、加齢の影響もあるだろう。

2024年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

24/10/06 毎日王冠(G2)

東京 芝1800m 良

着順:11着(1.45.7・0.6差)

騎手:杉原誠人(57キロ)

道中は後方から、4角も後方12番手の内で直線に向くが、直線では見せ場なし。

上がりの速い競馬はダメ。

あのポジションからではもっとダメ。

2024年 毎日王冠(G2)のラップ分析&回顧