結果
第80回 皐月賞(G1)
中山競馬場 芝2000m 稍重 18頭立て
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | コントレイル | 2.00.7 | 12-12-12-7(中団後) | 34.9 | |
② | サリオス | 2.00.8 | 1/2 | 4-5-6-4(中団前) | 35.4 |
③ | ガロアクリーク | 2.01.4 | 3 1/2 | 11-11-10-9(中団) | 35.7 |
レース上り:35.8
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | |
今走 | 2.00.7 | 35.8 | 12.2 | 11.3 | 12.1 | 11.8 | 12.4 | 12.9 | 12.2 | 11.9 | 11.8 | 12.1 |
過去平均 | 1.58.3 | 35.1 | 12.2 | 10.8 | 11.9 | 11.8 | 12.4 | 12.1 | 12.1 | 11.8 | 11.6 | 11.8 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去6走))
前半は逃げたキメラヴェリテがやや離した逃げを打っているので、それでいてこのラップタイムと言うのは、2番手以降の馬は稍重馬場を考慮に入れても少し遅いペースで追走していたのではないか。
前半1000mを過ぎて、キメラヴェリテが一旦息を入れて、その間に馬群はギュッと凝縮するかたちとなる。
上り3Fは35.8秒で、過去の良馬場平均よりは0.7秒遅くなるが、これは馬場の影響もあったのだろう。
総じて、今年の皐月賞はスローの瞬発力勝負に似たかたちのレースになっていたのではないか?
緩い馬場を走り切る道悪適正は当然必要になるが、その上で、終いのキレが求めれたレースだったように思う。
回顧
1着は1番人気のコントレイル。
想定していた位置取りではなかったようだが、道中は中団の後ろあたりを追走。
馬群が凝縮しだした3角手前あたりで外目に持ち出し、3~4角中間では馬群の外目から進出を開始、4角は大外を回して直線に向いた。
直線は傷みの少ない馬場の外目を、サリオスとの壮絶な追い比べ。
最後は半馬身前に出て勝利を手にした。
何か、展開、位置取りなど、すべてのことがバッチリ嵌ったレースだったように思う。
まあ勝つ時はそんなもんだが、この1勝だけで「世代最強」には当然ならない。
次は、どんな展開になっても勝ちきる「強さ」を見てみたい。
2着は3番人気のサリオス。
初距離も、初の中山コースもなんのその。
自分の競馬に徹しての惜しい2着。
道中は終始内側の馬場の悪いところを走ったビハインドは当然あったと思うし、キレ味勝負では敗れたが、この馬としてはもう少し、「肉を切らせて骨を断つ」みたいなスタミナ勝負の方が戦いやすい面もあっただろう。
3着は8番人気のガロアクリーク。
外枠がどうかと思っていたが、これなら距離は問題なかった様子。
距離さえこなせば、これくらいは走ってくる力はあった。
ただ次の2400mは、ちょっと微妙ではないか?
2番人気のサトノフラッグは5着。
道中は中団あたりで、3~4角では外を回って、コントレイルと共に良い感じで直線に向いたのだが、坂下あたりから全く伸びを欠いた。
この失速はちょっと不可解。
なんでだろう?