2021年9月12日【セントウルS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ベストアクターの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)
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ベストアクターの距離適性
ベストアクターはこれまでに芝1200m~芝1600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(0-0-0-1)
- 芝1400m(6-1-1-3)
- 芝1600m(0-0-0-3)
ベストは芝1400m。
1600mは長い。
ベストアクターの脚質
前からでも、中団、後方からでも、どこからでも競馬は可能。
終いの脚は確かなものがあるので、どちらかと言えば瞬発系の馬なのだろう。
ただし、これまでの好走パターンは、緩い流れでの押し切り、または上りがそこそこかかる展開での差し切り。
SP持続力を示すようなレースが見当たらない。
切れ味鋭い終いの脚はあるので、展開さえはまればキレイな勝ち方をするのだが、OPクラスでは、相手関係が強化されてどうか?
ベストアクターのコース適正
ベストアクターの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(2-0-0-2)
- 東京(3-1-0-3)
- 中京(0-0-1-1)
- 阪神(1-0-0-1)
2020年「阪急杯」の勝利で、右回り、直線急坂、長距離輸送を克服。
現状ではコースによる巧拙は認められない。
ベストアクターの持ち時計(ベストタイム)
ベストアクターの持ち時計は次の通り;
- 芝1200m:1.07.8 9着(中京)
- 芝1400m:1.20.3 1着(阪神)
- 芝1600m:1.33.9 16着(新潟)
スピード勝負には「?」が付く。
ベストアクターの重馬場適正
ベストアクターの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-1-1)
- 重(0-0-0-1)
稍重馬場でも追い込んできた競馬はあるので(2019年・知多特別)、緩い馬場が全く走れないということはないだろうが、稍重までだろう。
ちなみに、レース時に雨が降っていた場合は(0-0-0-2)。
ベストアクターの鉄砲実績(休み明け)
ベストアクターの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(3-0-0-4)
叩いてからは;
- 2戦目(2-1-0-2)
- 3戦目(0-0-1-0)
- 4戦目(未)
- 5戦目~(未)
ベストアクターの枠順適正
ベストアクターの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-0-0-2)
- 5~9番(3-1-1-2)
- 10~14番(1-0-0-2)
- 15~18番(1-0-0-1)
ベストアクターの季節別着度数
- 12~2月(冬):(1-0-0-1)
- 3~5月(春):(3-0-0-1)
- 6~8月(夏):(1-1-1-3)
- 9~11月(秋):(1-0-0-2)
ベストアクターの斤量別着度数
- 54キロ(1-1-0-1)
- 55キロ(1-0-0-0)
- 56キロ(2-0-0-4)
- 57キロ(2-0-1-2)
ベストアクターの好走体重
3着以内の体重は;
- 444~454キロ
ベストアクターの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系/牡馬三冠、春天、宝塚記念、ジャパンカップ、有馬記念)。
母は中央競馬で芝の短距離でオープンクラスまで勝ち上がったベストロケーション。
母の父はクロフネ(ND系ヴァイスリージェント/NHKマイルC,ジャパンカップD)。
近親にスクリーンヒーロー(2008年「ジャパンカップ」)、ステージチャンプ(「日経賞」「ステイヤーズS」)など。
ベストアクターの近走診断
19/10/14 国立特別(2勝クラス)
東京 芝1400m 稍重 16頭
着順:5着(1.21.8 0.4差)
騎手:柴田善臣(57キロ)
3番手からの競馬で、ペースは稍重にしては少し速く、直線に入って踏ん張れなかった。
休み明けの+8キロが効いたのか、レース中の雨が気になったのか?
それとも、このペースでは前からでは持たないのか?
19/10/26 神奈川新聞杯(2勝クラス)
東京 芝1400m 良 11頭
着順:1着(1.20.6 -0.2差)
騎手:ルメール(57キロ)
道中は好位の3~4番手。
道中はペースが緩くタメが効いたのか、上り33.4秒の脚で快勝。
20/2/15 雲雀(3勝クラス・ハンデ)
東京 芝1400m 良 16頭
着順:1着(1.20.8 クビ差)
騎手:武豊(55キロ)
少し出遅れた感じで後方15番手からの競馬になったが、幸い上りが35.0秒かかってくれたおかげで、上がり最速33.4秒の脚で差し切った。
ハンデの55キロも効いた感じ。
20/3/1 阪急杯(G3)
阪神 芝1400m 良
着順:1着(1.20.3・クビ差)
騎手:浜中俊(56キロ)
道中は中団で脚を溜めて、直線は外に進路を取り、ゴール前粘り込みを計るダイアトニックをクビ差交わしてゴール。
2勝クラス、3勝クラスを連勝で勝ち上がって挑んだ今走。
見事重賞も制覇しての3連勝。
末脚には確かなものがあったが、長距離輸送、右回りの経験がなく、いきなりの重賞はどうかと思ったが、それはどうやら杞憂に終わった。
普通ならダイアトニックで決まるところを、それを外から差し切ったこの馬の末脚は本物。
21/2/28 阪急杯(G3)
阪神 芝1400m 良
着順:16着(1.20.4・1.2差)
騎手:団野大成(56キロ)
約1年の長欠あけ。
大外17番から道中は後方待機。
4角は10番手の大外から直線に向き、直線も馬群の外目から追い上げを計るが、見せ場は作れず17着。
外枠から終始外々を回った距離ロスも堪えただろうが、レコード結着のレースで後ろからでは到底無理。
1年前にこのレースで勝利したときの勝ち時計が1.20.3。
休み明けを考慮に入れても、この馬なりには走っている。
21/8/15 関屋記念(G3)
新潟 芝1600m(外)良
着順:16着(1.33.9・1.2差)
騎手:柴田善臣(56キロ)
道中は中団の後ろ、11番手を追走。
4角も11番手で直線に向くが、直線は残り200mを過ぎたあたりからズルズルと後退。
1600mは長いのだろう。
21/9/12 セントウルS(G2)
中京 芝1200m 良
着順:9着(1.07.8・0.6差)
騎手:富田暁(56キロ)
道中は中団の後ろ、11番手を追走。
4角は10番手の内で直線に向き、直線は馬場の内目を追い上げてはくるが、伸びずバテずの9着まで。
初めての距離にしてはまあこんなものか。
このあと、「ギャラクシーS(阪神・ダート1400m)」で1.9差の殿負け。
次走、阪神カップ(G2)に向けて
次走は12月25日(土)、阪神競馬場 芝1400m(内)で行われる「阪神カップ(G2)」。
近走は絶不調だが、ベストの1400mの距離だけに、走破時計が1分20秒台までかかってくれば、チャンスがないわけではない。
⇒その他、阪神カップ(G2)の出走馬を分析