結果

2024年 6月16日(日)

第29回 マーメイドS(G3・ハンデ)

京都競馬場 芝2000m(内)良

着順 馬名 タイム 位置取り 上がり3F
アリスヴェリテ 1.57.2 1-1-1-1(逃げ) 36.1
エーデルブルーメ 2 11-9-7-4(中団) 34.6
ホールネス クビ 8-9-9-10(中団後ろ) 34.3

レースの上り:36.1


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
マーメイドS 1.57.2 36.1 12.1 10.9 11.8 11.8 11.7 11.4 11.4 11.6 12.0 12.5
 鳴尾記念 1.57.2 34.4 12.2 11.1 11.6 11.9 11.9 12.3 11.8 11.4 11.6 11.4
1.7 -0.1 -0.2 0.2 -0.1 -0.2 -0.9 -0.4 0.2 0.4 1.1

 

今年は京都開催の「マーメイドS」。

奇しくも先々週同コースで行われた「鳴尾記念(G3)」の走破時計と同じタイムなので、このレースのラップタイムと比較してみる。

道中まったく緩むことがないのはどちらも同じだが、前半の1000mの通過が「鳴尾記念」が58.7秒なのに対して、「マーメイドS」は58.3秒。

また「鳴尾記念」が3角手前の坂の上りで1区間だけ緩んでいるのに大して、「マーメイドS」はまったく緩むことなく、逆に坂の上りでさらに加速している。

上りは36.1秒を要したものの、それまでの貯金が効いて、「鳴尾記念」と同じ走破時計となった。

「鳴尾記念」がCコース替わりの初日で、、「マーメイドS」はDコース替わりの二日目。

どちらも時計の出る高速馬場だったことに変わりはないが、「鳴尾記念」が持続力と瞬発力なのに対して、、「マーメイドS」は持続力と底力。

そして何より違うのは、、「マーメイドS」のラップを刻んだのは、ハンデ重量50キロを味方に大逃げを打ったアリスヴェリテ。

軽ハンデ馬の大逃げによる逃げ切り勝ちは、ハンデ重賞ではたまに起きる。

時計の出やすい馬場コンディションならなおさらのこと。

アリスヴェリテの真価が問われるのは、ハンデによる恩恵が受け難くなる次走以降だろう。

今回の「マーメイドS」は、アリスヴェリテの大逃げだけが目立ったかたちとなったが、後続の馬もそれなりの脚で追走していることは確か。

そんな展開の中、序盤後方から道中長く良い脚を使って2着に入った、1番人気のエーデルブルーメの走りにも、一定の評価はしていいだろう。


回顧

1着は4番人気のアリスヴェリテ。

外枠13番からか果敢にハナを主張して、向正面では2番手に5馬身以上の差をつけて大逃げ状態。

前半1000mの通過は58.3秒。

4角も後続に約7馬身の差をつけて直線。

直線も残り200mまで7馬身の差を保ちつつ、ラスト1Fは12.5秒を要したが、それまでの貯金が効いて、後続に2馬身差の快勝。

軽ハンデ50キロが奏功したことは言うまでもないが、逃げ馬としても、そこそこの素質を秘めている可能性も否定できない。

2勝クラスから飛び級で重賞制覇。

これから厳しい戦いが続くことが予想されるが、その逃げ脚に磨きをかけることができるか否か。

 

2着は1番人気のエーデルブルーメ。

外枠15番から、序盤は後方11番手あたり。

向正面でジワジワ順位を上げて行き、3角7番手、4角は4番手の中で直線。

直線は馬場の4分どころから約7馬身先の先頭を猛追するが、2馬身差迫ったところがゴール。

後続の馬にしても、道中の流れは決して緩くはなかった。

そんな中、54キロのハンデを背負って、長く良い脚を使って追い上げたこの馬の走りも評価できる。

 

3着は6番人気のホールネス。

道中は中団の後ろ、9番手。

4角は10番手の大外で直線に向き、直線は馬群の大外から追い上げを計るが、2着にクビ差の3着。

ハンデ差2キロなら前を交わしたかっただろうが、この馬もまだ2勝クラスの身。こんなものだろう。

 

2番人気のミッキーゴージャスは13着。

道中は先団3番手。

4角も3番手で直線に向くが、直線は残り200mから伸びを欠いた。

道中もそこそこ速いペースでの追走となったので、最後の直線は、トップハンデが重かった。

 

3番人気のコスタボニータは10着。

スタート出遅れて道中は後方15番手。

4角は14番手の最内に潜り込んで直線に賭けるが、直線ではさほど伸びてはこなかった。

決してキレる末脚がある馬ではないので、あのポジションからではキツイ。

出遅れがすべてだろう。

コスタボニータの分析