2024年11月3日【アルゼンチン共和国杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、マイネルウィルトスの好走パターンを分析。
Contents
- 1 マイネルウィルトスの距離適性
- 2 マイネルウィルトスの脚質
- 3 マイネルウィルトスのコース適正
- 4 マイネルウィルトスの持ち時計(ベストタイム)
- 5 マイネルウィルトスの重馬場適正
- 6 マイネルウィルトスの鉄砲実績(休み明け)
- 7 マイネルウィルトスのローテーション適正
- 8 マイネルウィルトスの枠順適正
- 9 マイネルウィルトスの季節別着度数
- 10 マイネルウィルトスの斤量別着度数
- 11 マイネルウィルトスの好走体重
- 12 マイネルウィルトスの血統背景
- 13 マイネルウィルトスの近走
- 13.1 21/7/18 函館記念(G3・ハンデ)
- 13.2 21/8/22 札幌記念(G2)
- 13.3 21/10/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 13.4 21/12/4 チャレンジカップ(G3)
- 13.5 22/1/16 日経新春杯(G2・ハンデ)
- 13.6 22/5/29 目黒記念(G2・ハンデ)
- 13.7 22/7/17 函館記念(G3・ハンデ)
- 13.8 23/7/16 函館記念(G3・ハンデ)
- 13.9 23/9/3 新潟記念(G3・ハンデ)
- 13.10 23/10/9 京都大賞典(G2)
- 13.11 23/11/5 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 13.12 23/12/2 ステイヤーズS(G2)
- 13.13 24/1/21 アメリカJCC(G2)
- 13.14 24/3/23 日経賞(G2)
- 13.15 24/5/26 目黒記念(G2・ハンデ)
- 13.16 24/11/3 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
マイネルウィルトスの距離適性
マイネルウィルトスはこれまでに芝1600m~芝2500mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-4-0-3)
- 芝1800m(1-2-3-2)
- 芝2000m(3-2-3-10)
- 芝2200m(0-0-0-2)
- 芝2400m(0-0-0-1)
- 芝2500m(0-3-1-2)
- 芝3600m(0-0-1-0)
1600m、1800mは下級条件時のみ。好走はいずれも緩い流れで。
中距離から2500mまでは走ってくるが、持ち味を発揮できるのは長めの距離。
マイネルウィルトスの脚質
先行して押し切る競馬、中団あたりに控えて終いを生かしてくる競馬。
キレる脚はないが、持久力、スタミナは相当ありそう。
前々で競馬をするか、スタートが遅くても早々に捲って行って、残り3F地点で前目のポジションさえ確保できれば、展開次第では上位に浮上してくる。
切れ味勝負や、レースの上り時計が34秒台でまとめられるような持続力勝負では苦戦するものの、そんな流れでも、レースの上りが35秒に突入してくると、持ち味の持久力で粘り切ってくる。
マイネルウィルトスのコース適正
マイネルウィルトスの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-1-1-1)
- 函館(0-1-0-2)
- 福島(1-1-0-0)
- 新潟(1-0-0-1)
- 東京(0-3-0-2)
- 中山(0-0-2-2)
- 中京(0-1-1-3)
- 京都(2-2-0-3)
- 阪神(0-1-3-4)
- 小倉(1-1-1-1)
コーナー2つのワンターンのコースより、コーナー4つの小回りコースの方が戦いやすい。
近走のレースでもそういうコース選択になっている。
直線急坂コースでは、最後少し甘くなってしまう印象。
マイネルウィルトスの持ち時計(ベストタイム)
マイネルウィルトスの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.33.5 9着(阪神)
- 芝1800m:1.47.8 1着(小倉)
- 芝2000m:1.58.7 8着(小倉)
- 芝2200m:2.12.7 6着(中京)
- 芝2400m:2.25.7 6着(京都)
- 芝2500m:2.30.0 9着(東京)
- 芝3600m:3.45.9 3着(中山)
中距離では速い時計の決着には向かないが、距離が伸びれば、持ち前の持久力でそこそこ対応してくる。
マイネルウィルトスの重馬場適正
マイネルウィルトスの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(1-1-2-1)
- 重(0-1-1-2)
- 不良(1-0-0-1)
道悪は気にせず走る。
道悪が好きと言うより、上りのかかる道悪が良い。
マイネルウィルトスの鉄砲実績(休み明け)
マイネルウィルトスの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-3-0-3)
叩いてからは;
- 2戦目(0-1-1-3)
- 3戦目(0-0-0-3)
- 4戦目(0-2-0-0)
- 5戦目~(4-1-6-8)
長期休養をあまり挟まないタフな馬。
マイネルウィルトスのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1週(未)
- 中2週(2-3-1-2)
- 中3~5週(2-3-5-9)
- 中6~8週(1-2-1-5)
詰めて使っても問題ない。
マイネルウィルトスの枠順適正
マイネルウィルトスの枠番別着度数は;
- 1~4番(3-3-1-8)
- 5~9番(1-5-6-5)
- 10~14番(1-2-1-4)
- 15~18番(0-1-0-2)
マイネルウィルトスの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-5-3-6)
- 3~5月(春):(4-1-1-3)
- 6~8月(夏):(0-2-2-4)
- 9~11月(秋):(1-3-2-6)
マイネルウィルトスの斤量別着度数
- 54キロ(1-1-2-0)
- 55キロ(1-3-0-2)
- 56キロ(0-6-2-7)
- 57キロ(3-1-4-7)
- 57.5キロ(0-0-0-2)
マイネルウィルトスの好走体重
3着以内の体重は;
- 460~486キロ
マイネルウィルトスの血統背景
父はスクリーンヒーロー(ロベルト系/ジャパンカップ、秋天2着)。
母の父はロージズインメイ(ヘイロー系)。
ロージズインメイは米国、ドバイで走り、ダートG1を2勝。主要距離はダートの中距離。
マイネルウィルトスの近走
21/7/18 函館記念(G3・ハンデ)
函館 芝2000m 良
着順:8着(1.59.3・0.6差)
騎手:丹内祐次(56キロ)
道中は中団の前、カフェファラオと同じような位置取りだがこちらは外。
4角は7番手の外で直線に向き、直線では馬群の外目から追い上げを計るが、2番手集団を交わし切るまでには行かず。
それでも2着のアイスバブルには0.1差。
このクラスなりにそこそこの走りは見せている。
いつもより、道中の位置取りも少し後ろ気味だった。
長期休養をほとんど取らない馬だけに、3ヵ月の休み明けが堪えたのかも。
21/8/22 札幌記念(G2)
札幌 芝2000m 良
着順:4着(1.59.9・0.4差)
騎手:団野大成(57キロ)
道中は中団8番手の内。
4角は7番手の内目で直線。
直線は馬場の内目から追い上げては来るが、上位3頭を交わすような末脚は持っていない。
この馬としては、もうあと少しだけ上りがかかってくれると馬券圏内に食い込めるのだが。
まあそれが力の差というもの。
21/10/7 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:2着(2.32.8・0.4差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
外枠12番から序盤は中団の後ろ、10番手あたり。
しかし1角を回るあたりで徐々に順位を上げて行き、向正面では中団6番手の外に収まった。
4角は6番手の外で直線に向くと、直線は馬群の外目から追い上げを計り、坂の上りでは一瞬オーソリティを捉えるような勢いだったが、そのあとはグンと突き放されて、2馬身半離されての2着。
切れる脚がない分、最後は引き離された。
34.1秒の速い上りに対応してきた格好だが、勝ち馬に2馬身半離されての2着では、メンバーに恵まれた感も否めない。
⇒2021年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
21/12/4 チャレンジカップ(G3)
阪神 芝2000m(内)良
着順:6着(2.01.9・0.9差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
序盤は後方の9番手。
スローを察して向正面で動いて行って、3角は4番手、4角は5番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計るが、レースの上りが34.0秒では、この馬に追い上げる脚はない。
22/1/16 日経新春杯(G2・ハンデ)
中京 芝2200m 良
着順:6着(2.12.7・1.0差)
騎手:川須栄彦(56キロ)
道中は中団8番手の内目を追走。
3~4角でピッチを上げて、4角は4番手の内で直線。
直線は馬群の中ほどから追い上げに入るが、伸びはひと息。
このペースでこの上りなら、こんなものと言えばこんなもの。
直線急坂もイマイチ。
22/5/29 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:2着(2.32.2・0.1差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
道中は中団8番手の外を追走していたが、中盤でペースが緩いと見るや、向正面半ばから順位を上げて行き、3角は3番手、4角も3番手の外で直線。
直線は馬場の3分どころから追い上げに入り、先に抜け出していたボッケリーニを懸命に追うが、その差はなかなか詰まらない。
残り100m、前2頭の脚が止まったところで追い込んでくるが、ウインキートスをハナ差交わしたところがゴール。
一番長く良い脚を使ったのはこの馬。
東京コースは走りやすそうだが、ここにきて力をつけてきているような印象。
22/7/17 函館記念(G3・ハンデ)
函館 芝2000m 重
着順:2着(2.03.8・0.2差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
スタートで出遅れて、前半は最後方からの競馬。
3角手前から順位を上げ行き、3角は10番手、4角は3番手の外で直線。
直線では、先に抜け出したハヤヤッコと競ってはいたが、最後まで捉えるまでには行かなかった。
出遅れて、前半は後方で楽をできたのが良かった。
道悪の適性も十分。
23/7/16 函館記念(G3・ハンデ)
函館 芝2000m 稍重
着順:4着(2.01.8・0.4差)
騎手:丹内祐次(57キロ)
11番枠から出遅れてしまい、道中は最後方から。
3~4角で外を回して順位を上げて、4角は14番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げを計り、良い脚で伸びてはくるが3着にアタマ差の4着。
前走とは逆で、出遅れてポジションが最後方になったのがマズかった。
この馬向きの展開だっただけに痛い出遅れ。
23/9/3 新潟記念(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良
着順:10着(1.59.5・0.5差)
騎手:M・デムーロ(57キロ)
道中は中団8番手の外。
4角も8番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、良い脚は繰り出せず。
この馬としてはキレる脚はないので、もう少し前目のポジションが欲しい。
23/10/9 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m(外)重
着順:6着(2.25.7・0.4差)
騎手:M・デムーロ(57キロ)
スタート出遅れて道中は後ろから2番目、13番手を追走。
4角も後方12番手の最内で直線に向くと、直線は馬群の外目に進路を取って追い上げを計るが、0.4差の6着まで。
上りはメンバー最速34.9秒を計時しているが、重馬場とは言え開幕週、あの位置からでは厳しい。
スタート五分で前目のポジションが取れればもう少しやれる馬。
23/11/5 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:2着(2.30.1・0.2差)
騎手:横山武史(57キロ)
外枠17番から序盤は後方で様子を見るが、2角から向正面入口にかけて外を回して順位を上げて行き、3角では中団8番手の外、4角も9番手の大外で直線。
直線は馬群の大外から追い上げに入り、坂の途中で先頭に立ってそのまま押し切りを計るが、残り200mを切って、内からスルスルと追い上げてきたゼッフィーロに交わされて惜しい2着。
2角あたりから順位を上げて行って、すでに進出を初めており、加えて、外枠から道中はかなり外目を回っていたことを考えると、この2着は負けて強しの内容だったと思う。
⇒2023年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
23/12/2 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:3着(3.45.9・0.5差)
騎手:横山武史(57キロ)
道中は中団の前目、5~6番手を追走。
4角も5番手の外で直線に向いて、直線は馬場の2~3分どころから追い上げを計り、200m手前では良い感じで伸びてきたように見えたが、坂の上りでちょっと脚色が鈍った感じ。
やはりこの馬、直線急坂はあまりよくない。
24/1/21 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m(内)不良
着順:5着(2.16.9・0.3差)
騎手:横山武史(57キロ)
1枠1番から逃げての手。
4角も先頭で直線に向いて、直線も坂の途中までは先頭で粘ってはいたが、ラスト100mで力尽きた。
いくら前が有利と言っても、先頭で引っ張った馬はキツかっただろう。
それでも5着に粘り込んでくるあたり、やはり力はある。
⇒2024年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
24/3/23 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)良
着順:3着(2.31.6・0.2差)
騎手:横山武史(57キロ)
道中中団に控えて、2周目の3角あたりからのロングスパートで3着を死守。
この馬はスタミナ勝負の消耗戦には定評がある。
人気通りの3着といったところ。
24/5/26 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:5着(2.32.6・0.3差)
騎手:横山武史(57.5キロ)
道中は中団の後ろ、9番手あたり。
4角は7番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、ジワジワとは伸びてはくるが、先頭集団と接戦を演じるまでには行かなかった。
レースの上り33.8秒はこの馬にとっては速すぎた。
24/11/3 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:9着(2.30.0・1.0差)
騎手:石川裕紀人(57.5キロ)
序盤は後方10番手だったが、すぐに盛り返して、2角では中団。そして3角では中団の前まで進出して行って、4角は6番手ながら先団に取り付く勢いで直線。
直線はその勢いで坂下では先頭に立ち、坂の上りでも踏ん張ってはいたが、残り200mで失速。
この馬向きの展開ではあったが、今回のタフな流れでは、ちょっと進出するタイミングが早すぎて最後まで持たなかった感じ。
⇒2024年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧