結果
2021年10月24日(日)
第82回 菊花賞(G1)
阪神競馬場 芝3000m(内)良
クッション値:9.6(硬めの標準)
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | タイトルホルダー | 3.04.6 | 1-1-1-1(逃げ) | 35.1 | |
② | オーソクレース | 3.05.4 | 5 | 11-11-10-9(中団) | 34.8 |
③ | ディヴァインラヴ | 3.05.4 | 頭 | 6-6-6-6(中団前) | 35.2 |
レースの上り:35.1
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | Lap12 | Lap13 | Lap14 | Lap15 | |
今走 | 3.04.6 | 35.1 | 12.5 | 11.1 | 11.5 | 12.1 | 12.8 | 12.6 | 12.8 | 14.3 | 13.1 | 12.6 | 12.4 | 11.7 | 11.5 | 11.4 | 12.2 |
過去平均 | 3.04.18 | 36.0 | 12.9 | 11.5 | 11.9 | 12.3 | 12.6 | 12.3 | 12.4 | 13.1 | 12.6 | 12.3 | 12.2 | 12.1 | 11.8 | 11.8 | 12.4 |
差 | -0.9 | -0.4 | -0.4 | -0.4 | -0.2 | 0.2 | 0.3 | 0.4 | 1.2 | 0.5 | 0.3 | 0.2 | -0.4 | -0.3 | -0.4 | -0.2 |
※ 今年は阪神開催の「菊花賞」なので、過去平均を古馬G2の「阪神大賞典」の良馬場平均過去5鞍を掲載。
序盤はそこそこ速いラップを刻んでいたが、中盤からはかなり緩んで、Lap8などは14秒台と言う、普段では道悪の馬場以外ではちょっとお目にかかれないような緩いラップを刻んでいる。
しかしその分上りもそこそこ速くなって35.1秒。
中団以降から脚を伸ばしても、相当速い脚でないと追いつけない上り。
3000mを走って、最後の急坂を考えると、そんな末脚が出せるのは、余程のスタミナ自慢、末脚自慢でないと無理だろう。
そういう意味では、今年の「菊花賞」は、中だるみの前有利の展開だったことは間違いない。
これが2着との5馬身差を生み出した要因と思われる。
では、勝ち馬同様前目にポジションを取っていた馬はなにをしていたのか?
寂しいかな、勝ち馬以外で道中前目のポジションで残っているのは3着の牝馬ディヴァインラヴ一頭。道中は中団の前目にポジションを取っていた。
この馬には長距離に対する適正がそこそこあったのだろう。
中盤は確かに緩んだが、最初の1000m通過は60.0秒としっかりと流れていた。
長距離に適正のある馬は、中盤の緩んだ区間でしっかり息を整えることができるが、適性のない馬はそうはいかない。
今年の「菊花賞」は、長距離に対する適正が、まずまず反映されたレースだったように思う。
回顧
1着は4番人気のタイトルホルダー。
2枠3番からハナを主張。
序盤はそこそこ流れたが、中盤は緩いマイペースの逃げに持ち込んだ。
4角は2馬身ほどの差をつけて直線に向き、直線はさらにその差を広げて、最後は5馬身差つけての圧勝。
長距離に対する適正の高さを証明した格好。
⇒タイトルホルダーの分析
2着は3番人気のオーソクレース。
道中は中団の10番手あたり。
4角は9番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目を追い上げて、ディヴァインラヴ、ステラヴェローチェとの2着争いを頭差で制して2着。
上り34.8秒の脚はそこそこ速いが、残り600mでの先頭との差は1.1秒。
先頭を捉えるには33.9秒の脚が必要だったということで、これは無理。
距離に対する適正はあったとしても、今年のレース展開では、この馬の位置取りからは、先頭を捉えるには無理があったということだろう。
⇒オーソクレースの分析
3着は6番人気のディヴァインラヴ。
道中は中団の前目、6番手を追走。
4角も6番手で直線に向き、直線は坂下の残り200mでは2番手に浮上したが、坂の上りでやや脚色が鈍り、オーソクレースに交わされて3着。
この馬も長距離に対する適正はそこそこありそう。
⇒ディヴァインラヴの分析
1番人気のレッドジェネシスは13着。
道中は最後方近くの17番手を追走。
4角も16番手の外で直線に向くが、直線では3頭交わすのがやっと。
これはおそらく本来の走りではないだろう。
鞍上はレース後に、前走不良馬場での「神戸新聞杯」の反動をほのめかしているが、それもあったのかもしれない。
⇒レッドジェネシスの分析
2番人気のステラヴェローチェは4着。
7枠14番から、道中は後方の15番手。
3角を過ぎてスパートを開始して、4角では9番手の大外から直線に向いた。
直線は馬群の大外を鋭い脚で伸びてはくるが、2着争いが精一杯。
4角大外を回ったとは言え、2着争いで4着、ディヴァインラヴも差し切れないというのはちょっと物足りない。
この馬も、前走の反動があったのかもしれない。
⇒ステラヴェローチェの分析