結果

第57回 函館記念(G3・ハンデ)

函館競馬場 芝2000m 良

クッション値:7.4(やや軟らかめ)

7月18日 函館競馬場の馬場状態傾向分析(芝)

着順 馬名 タイム 着差 位置取り 上がり3F
トーセンスーリヤ 1.58.7 3-3-3-2(先行) 35.5
アイスバブル 1.59.2 3 12-12-13-11(後方) 35.1
バイオスパーク 1.59.2 ハナ 4-4-4-3(先行) 35.8

レースの上り:36.0


ラップ分析

1着タイム 後3F Lap1 Lap2 Lap3 Lap4 Lap5 Lap6 Lap7 Lap8 Lap9 Lap10
今走 1.58.7 36.0 12.6 10.3 11.5 11.8 12.3 12.0 12.2 12.3 11.6 12.1
過去平均 1.59.66 36.3 12.4 11.2 11.9 11.9 12.0 11.9 12.0 11.9 12.0 12.4
-0.3 0.2 -0.9 -0.4 -0.1 0.3 0.1 0.2 0.4 -0.4 -0.3

(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))

レッドジェニアルとマイネルファンロンがハナ争いで離して逃げたことで、序盤の600mはかなり速いラップを刻んだ。

中盤から残り400mまでは落ち着いた流れで息を入れていた前の2頭だが、残り400mでトーセンスーリヤに捉えられてからはラップも急加速。Lap9、Lap10は過去平均を上回るラップを刻んでゴール。

勝ったトーセンスーリヤは3馬身差の圧勝だったが、2着以降はハナ-クビ-ハナ-クビ-クビの、まさにハンデ戦らしい僅差の勝負。

勝ったトーセンスーリヤは序盤の速い流れにもそこそこつき合っていたが、中盤で息を入れることができたので、最後の3Fで加速することができた。

しかし他の馬は、そういうわけには行かなかったのだろう。

心配機能に長けたヒトは、短い休息を取るだけで瞬時にスタミナを回復することができる。おそらく馬も同じなのだろう。

今年の函館記念は、スタミナの有無が試されたレースだったと言えそう。


回顧

1着は2番人気のトーセンスーリヤ。

道中は前とは離れた3番手追走。

しかし残り600mでエンジン全開で、4角ではほぼ先頭で直線に向き、最後は3馬身をつける圧勝。

中盤で息が入ったとは言え、前傾ラップにつき合いながらの3馬身差の勝利。

持続力、スタミナ勝負ならこの先も楽しみだが、今回の勝利は、相手関係に恵まれていた感も否めない。

トーセンスーリヤの分析

 

2着は14番人気のアイスバブル。

道中は後方で脚を溜めて、残り600mでスパート開始。

直線は馬群の間を割って抜け出し2着を確保。

2着以降で換算すると、レースの上りは36.5秒。

やはりこの馬、上りのかかる展開では強いと言えるが、勝ち馬に3馬身開けられていることを考えれば、内容のある2着とは言い難い。

アイスバブルの分析

 

3着は12番人気のバイオスパーク。

道中は勝ったトーセンスーリアの後ろ、4番手を追走。

この馬もトーセンスーリアと同じような流れで、残り600mでスパートして、4角3番手、直線の途中までは2番手で先頭を追ったが、ゴール前でアイスバブルにハナ差交わされての3着。

この馬の場合、スタミナ型と言うよりは、バテ比べに強いタイプ。

ラスト1Fでトーセンスーリアについて行けないのはスタミナのない証し。

バイオスパークの分析

 

1番人気のカフェファラオは9着。

道中は中団の前あたり。

4角は7番手で直線に向き、直線は2番手集団の中で食らいついてはいるが、決め手に欠けて9着。

2着のアイスバブルとは0.2差だが、芝が向いているかと言えば微妙。

初芝で、58キロのトップハンデで1番人気と言うのはちょっと異常。

 

3番人気のマイネルウィルトスは8着。

道中は中団の前、カフェファラオと同じような位置取りだがこちらは外。

4角は7番手の外で直線に向き、直線では馬群の外目から追い上げを計るが、2番手集団を交わし切るまでには行かず。

いつもより、道中の位置取りが少し後ろ気味だった。

長期休養をほとんど取らない馬だけに、3ヵ月の休み明けが堪えたのかも。

マイネルウィルトスの分析