結果
第15回 キーンランドカップ(G3)重 16頭
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | エイティーンガール | 1.10.6 | 15-12(後方) | 34.7 | |
② | ライトオンキュー | 1.10.8 | 1 1/4 | 8-5(中団) | 35.4 |
③ | ディメンシオン | 1.10.9 | 1/2 | 11-9(中団後) | 35.3 |
レース上り:35.8
ラップ分析
1着タイム | 後3F | Lap1 | Lap2 | Lap3 | Lap4 | Lap5 | Lap6 | |
今走 | 1.10.6 | 35.8 | 12.2 | 10.9 | 11.7 | 11.9 | 11.9 | 12.0 |
過去平均 | 1.08.6 | 34.9 | 12.0 | 10.6 | 11.1 | 11.5 | 11.5 | 11.8 |
差 | 0.9 | 0.2 | 0.3 | 0.6 | 0.4 | 0.4 | 0.2 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去6走))
朝から降り続く雨で馬場は重馬場。
ちなみに札幌競馬場の重馬場は2017年の8月以来。
レースは、走破タイムで2秒、上りは約1秒、例年の良馬場平均よりは遅くなっている。
相当タフな馬場になっていたことは想像に難くないが、ラスト200mのラップは過去平均より0.2秒遅いだけ。
Lap5とLap6の比較で見ると、過去平均は0.3秒かかっているのに対して、今年は0.1秒遅くなっただけ。
札幌の洋芝の重馬場というと、かなりタフなレース展開になったと思いがちだが、実はそれほどでもなかった可能性が高い。
道中のペースは道悪なりの緩いラップを刻んで、上りは道中も直線も、比較的馬場状態がましな外を走ることができた馬が上位を占めた。
逆に道中内、直線も内を通った馬は壊滅的。
もっと言うと外枠以外の馬は壊滅的。
5着までの馬はすべて枠順が外側の5頭で占めた。
道悪適正が求められたレースだったことは当然だが、それ以上に、枠順や道中の位置取りがカギとなったレース。
回顧
1着は5番人気のエイティーンガール。
道中は後方の終始馬場の外目を走って脚とスタミナを温存し、直線も馬場の外目から鋭い脚で差し切った。
もともと道悪はあまり気にしないタイプ。
得意の末脚は道悪でもキレた。
2着は2番人気のライトオンキュー。
この馬も道悪は歓迎の口。
道中は中団。この馬も道中は終始馬場の外を追走。
ただ、上位人気だけに3~4角で動いて行ったライトオンキューは、かなりふくらんだ馬群の大外を走るハメになった。
距離ロスがそこそこあったのではないか?
4角も大外を回って直線に向き、一旦は先頭に立ったが、ゴール前でエイティーンガールに外から差された。
敗因は距離ロスと3キロの斤量差だろう。
3着は9番人気のディメンシオン。
道中は中団のうしろあたり。
直線はエイティーンガールと併せ馬の状態で途中まで一緒に伸びて来た。
決して条件が向いていたとは思えないが、枠順と展開、そして最後のエイティーンガールとの併せ馬も、ラストランの闘争心に火をつけたのかもしれない。
1番人気のダイアトニックは15着に沈んだ。
最内枠という枠順が今回だけは完全に裏目に出た印象。
斤量負けはしない馬だが、この特殊な馬場では58キロの斤量もかなり影響したと思われる。
敗け戦で消耗する必要はない。
大負けの15着は、次に向けては好材料。
2番人気のフィアーノロマーノは10着
直線の入り口くらいまではそれなりに見せ場も作っていた。
トビが大きな馬なのでこれだけの道悪は応えたのかもしれないが、元来気分屋でムラのある馬。
最後まで集中できなかったと見る方が正解かも。