2021年10月17日【オクトーバーS】終了時点までのデータをもとに、バレリオの好走パターンを分析。
Contents
バレリオの距離適性
バレリオはこれまでに芝1800m~芝3400mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(0-0-0-1)
- 芝2000m(1-0-0-2)
- 芝2200m(1-0-0-2)
- 芝2400m(2-1-0-2)
- 芝2500m(0-0-0-1)
- 芝2600m(0-1-0-0)
- 芝3400m(0-0-0-1)
2400m前後が合っていそうな長距離砲。
3000m以上も、折り合いさえつけばまだ分からない。
バレリオの脚質
前につけるとしぶといスピード持続型。
中団に控えても終いの脚は確実に繰り出す堅実さが持ち味。
折り合いに課題があり、引っかかってしまうと大敗もある。
緩い流れより、そこそこ流れて欲しいタイプ。
バレリオのコース適正
バレリオの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(0-1-0-0)
- 新潟(0-0-0-2)
- 福島(0-0-0-1)
- 東京(1-1-0-5)
- 中山(1-0-0-1)
- 中京(1-0-0-0)
- 阪神(1-0-0-0)
コースによる巧拙はあまりなさそう。
バレリオの持ち時計(ベストタイム)
バレリオの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.51.0 5着(新潟)
- 芝2000m:2.01.0 10着(東京)
- 芝2200m:2.13.8 1着(中京)
- 芝2400m:2.23.5 1着(東京)
- 芝2500m:2.33.7 15着(東京)
- 芝2600m:2.39.0 2着(札幌)
- 芝3400m:3.37.5 16着(東京)
2400m前後なら、速い時計にも対応できそう。
バレリオの重馬場適正
バレリオの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-2)
- 重(0-0-0-3)
道悪はおそらく向かない。
バレリオの枠順適正
バレリオの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-0-3)
- 5~9番(2-1-0-1)
- 10~14番(0-0-0-1)
- 15~18番(0-0-0-1)
前々につけて持ち味を発揮するので、枠順も内枠の方が良い。
また、出遅れの多い馬(新馬戦から3戦連続の出遅れ)なので、外枠からだとそれが致命傷になりかねない。
バレリオの鉄砲実績(休み明け)
バレリオの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-0-3)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-2)
- 3戦目(1-1-0-0)
- 4戦目(0-0-0-1)
- 5戦目~(未)
体質的な問題からか、間隔を十分に取って使われることが多い。
バレリオの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-0-0-1)
- 3~5月(春):(1-1-0-1)
- 6~8月(夏):(0-0-0-2)
- 9~11月(秋):(1-1-0-2)
バレリオの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-1)
- 55キロ(2-1-0-4)
- 56キロ(0-1-0-4)
- 57キロ(1-0-0-1)
バレリオの好走体重
3着以内の体重は;
- 468~504キロ
バレリオの血統背景
父はステイゴールド(サンデーサイレンス系)。
母の父はクロフネ(ND系ヴァイスリージェント)。
母母父にはリボー系のプラグドニックル。
バレリオの近走
19/12/8 オリオンS(3勝・ハンデ)
阪神 芝2400m(外)良 13頭
着順:1着(2.26.6・-0.2差)
騎手:ビュイック(55キロ)
道中3番手の内。
ペースはスロー。
直線も内目から上りメンバー2位の33.5秒の脚で突き抜けた。
スローなのでタイムこそ遅いが完勝。
20/2/22 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良 16頭
着順:16着(3.37.5・6.3差)
騎手:ミナリク(54キロ)
スタート出遅れて後方から。
しかし1周目スタンド前でかかり気味に順位を上げて、1角を回るころには2番手まで上がって行く。
さらにバレリオが先頭に競りかけてから、逃げるロザグラウカも負けじとペースが上がる。
しかしさすがに3角を回るころにはバレリオは早くも一杯。
4角は7番手で直線に向くが、脚はまったく残っておらず、先頭とは6.3秒差のシンガリ負け。
距離云々よりも、引っかかって暴走してしまったことがすべて。
20/5/9 メトロポリタンS(L)
東京 芝2400m 良 11頭
着順:2着(2.25.9・0.1差)
騎手:津村明秀(56キロ)
前走の暴走を危惧してか、道中は中団に控える。
ペースは中だるみのドスロー。
4角5番手で直線に向き、上りメンバー2位の33.4秒ので脚で先頭を追うが、内ラチ一杯に逃げ粘るウラヌスチャームを捉えることは出来ずに0.1差の2着。
出遅れたわけでもなく、いつものように普通に前目にポジションを取っていれば勝てたレースだろう。
20/7/12 七夕賞(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 重
着順:10着(2.03.5・1.0差)
騎手:石橋脩(55キロ)
1枠1番から最後方からの競馬。
4角も最後方で直線。
直線は外ラチに近い馬場の大外を突いて追い込んでくるが10着まで。
1枠1番からこの位置取りはもったいない。
こういう馬場は走らないのか?
20/9/6 丹頂S(ハンデ)
札幌 芝2600m 良
着順:2着(2.39.0・0.3差)
騎手:石川裕紀人(55キロ)
道中は中団のやや後ろ。
3角を回って進出開始。
4角は4番手で直線。
直線は先に抜け出したボスジラを追うが、その差は詰まらず。
もう少し前目にポジションは取れないものか?
20/11/8 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:15着(2.33.7・2.1差)
騎手:津村明秀(55キロ)
道中は4番手で追走していたが、直線に入ってまったく見せ場なく失速。
道悪が苦手な馬だけに、1枠1番から、終始馬場の悪い内々を通ったのが応えたのかも。
⇒2020年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
21/1/17 日経新春杯(G2・ハンデ)
中京 芝2200m 良
着順:14着(2.14.3・2.5差)
騎手:和田竜二(55キロ)
道中は中団の後ろ10番手あたりを追走していたが、少し力みが見える走り。
4角も10番手で直線に向くが、直線では見せ場なく終わる。
ブリンカーが効きすぎていたとはジョッキーの談話。
折り合い面の課題はやはりある。
21/3/14 東風S(L)
中山 芝1600m 重
着順:12着(1.36.6・2.2差)
騎手:石川裕紀人(56キロ)
4枠6番から道中は後方11番手。
4角も11番手の外で直線に向くが、直線でも良いところなし。
一気の距離短縮でレースの流れにまったく乗れず。
ある意味「刺激」を入れた格好か?
21/5/8 メトロポリタンS(L)
東京 芝2400m 良
着順:5着(2.25.0・0.5差)
騎手:横山武史(56キロ)
1枠1番からハナを切る。
4角も先頭で直線に向き、直線も残り200mまでは必至に粘ってはいたが、そこから4頭に交わされて5着。
前半のラップが少しキツ目。
そこら辺が残り200mで効いて来た感じ。
上位馬とは差はあるが、この馬としては復調気配。
21/10/17 オクトーバーS(L)
東京 芝2000m 稍重
着順:10着(2.01.0・1.0差)
騎手:野中悠太郎(56キロ)
去勢明け初戦。
道中は後方13番手。
4角も14番手で直線に向くが、直線では3頭を交わすのみ。
2時ごろまでは雨が降り、馬場も緩い状態。
この馬は、道悪はあまりよくないが、よくないなりには走っている。
次走、ステイヤーズS(G2)に向けて
次走は12月4日(土)、中山競馬場 芝3600mで行われる「ステイヤーズS(G2)」。
去勢効果で折り合いがつけば、まだまだ未知な面はあると思うが。