2019年3月24日【高松宮記念】終了時点までのデータをもとに、デアレガーロの好走パターンを分析していきます。

デアレガーロの距離適性

デアレガーロはこれまでに、芝1200m~芝2000mの距離に使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1200m(2-0-0-3)
  • 芝1400m(1-1-0-2)
  • 芝1600m(1-0-0-2)
  • 芝1800m(1-0-0-1)
  • 芝2000m(1-0-0-0)

どの距離も万遍なく走っている印象だが、詳細はどうか?

芝1200m

勝利した2鞍は1000万条件と1600万条件、共に函館競馬場。

OP昇格後は、惜しい競馬はあるものの、3着以内に入る競馬はまだない。

ただ、「高松宮記念(G1)」で0.5差の7着もあり、これが大外枠発走でそこそこ健闘していることから、この距離に全く適性がないとは考え難い。

適性があると断定はできないが、一発を秘めた魅力はある。

芝1400m

「京都牝馬S(G3)」で1勝して、2着も1回ある。

牝馬限定戦だけに、牡馬との戦いでどう言う走りをするかは注目に値するが、距離的な適性はあると見ていいだろう。

芝1600m

1600万条件をこの距離で通過している。

「ヴィクトリアマイル(G1)」では大敗(1.3差・16着)しているが、これは出遅れて後方からの競馬。上りも速く展開も向かなかった。

1600万条件での勝ち方が強かったので、3走だけではまだ、この距離に適性が無いとは言い切れない。

芝1800m~2000m

1800mは500万条件、2000mは新馬戦でそれぞれ勝っている。

その後、1800mは「フラワーC(G3)」で一度使われただけで(1.7差・11着)、それ以降はどちらの距離も一切使われていない。

陣営が適性がないと判断してのことか?

デアレガーロの脚質

デアレガーロの好走時の脚質は、中団からの「差しが決め手になることが多いが、出遅れも多いため、そうなると後方からの「追い込み」でまとめて交わす場面も見られる。

脚が溜まれば鋭い末脚も持っていはいるが、上級クラスではなかなか嵌らないのが実情。

すんなりとスタートを決めて、中団にポジションを取るのが、この馬にとっての正攻法と言えそう。

デアレガーロのペース適正

デアレガーロは、ミドルペースでの勝ち鞍が多いが、ハイペースの展開でもそこそこ健闘はしている。

この馬の場合、ペース云々よりも要は気分。テンションが上がりやすい気性のため、いかになだめて気分よく競馬をさせるかが最重要課題か?


デアレガーロのコース適正

デアレガーロの競馬場ごとの着度数は次の通り;

札幌(0-0-0-2)

函館(2-0-0-0)

東京(0-0-0-2)

中山(3-0-0-2)

中京(0-0-0-1)

京都(1-1-0-1)

函館、中山で相性が良いが、これもあまりあてにならない。

京都で1度だけ2着があるが、要は勝つか負けるか。

気分よく走れれば、競馬場は問わないような気がするが、念のため「左回り」は要注意。

デアレガーロの持ち時計(ベストタイム)

デアレガーロの各距離の着度数は次の通り;

芝1200m:1.07.8 7着(0.5差・中京)

芝1400m:1.21.0 1着(0.1差・京都)

芝1600m:1.32.5 1着(0.1差・中山)

芝1800m:1.49.8 1着(クビ差・中山)

芝2000m:2.05.6 1着(0.5差・中山)

1200m以外は全てベストタイムが勝ち時計。

ということは、まだまだベスト更新の余地はあるということ。

芝1200mに関しては、これは「高松宮記念(G1)」での時計。このレースは出遅れが響いたため、こちらもまだまだ良くなる余地は十分にある。

デアレガーロの重馬場適正

デアレガーロの道悪実績は、稍重馬場で;

  • (1-0-0-2)

敗けている2鞍も、稍重馬場が原因ではなさそうだが、これだけのデータでは、重馬場適正の参考にはならない。

とりあえずは、「稍重までは大丈夫」にとどめておきたい。


デアレガーロの枠順適正

出遅れが多いデアレガーロにとって、極端な外枠は出遅れた際の致命傷となりかねない。

出来ることなら枠順は内目がベスト。

また3番ゲート以内なら(2-0-0-0)と相性も良い。

デアレガーロの休み明け

休み明けのデータもあるにはあるが、これもやっぱりあてにはならない。

中7~9週のローテーションで;

  • (3-0-0-4)

10週以上だと;

  • (1-1-0-3)

まさに、勝つか負けるか。

デアレガーロの近走診断

18/10/27 スワンS(G2)京都芝1400m

着順:6着(0.7差)騎手:福永祐一(54キロ)

4角で荒れた馬場に脚を取られて躓いたというコメントが出ている。

これで気分を損ねた可能性が高い。

19/2/16 京都牝馬S(G3)京都芝1400m

着順:1着(0.1差)騎手:池添謙一(54キロ)

スタートを決めてしっかり中団をキープ。直線は内に進路を取りきっちり抜け出て、追い込んできたリナーテの追撃を抑え込んだ。

レース後池添騎手からは「落ち着きが出てきた」とのコメント。

それが本当なら今後に期待が持てる。

19/3/24 高松宮記念(G1)中京1200m

着順:7着(0.5差)騎手:池添謙一(55キロ)

16番ゲートから出遅れて後方から。直線は大外から伸びては来ている。

出遅れと外枠に泣いたレース。