2021年4月25日【チェアマンズスプリントプライズ】終了時点までのデータをもとに、ダノンスマッシュの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ダノンスマッシュの距離適性
- 2 ダノンスマッシュの脚質
- 3 ダノンスマッシュのコース適正
- 4 ダノンスマッシュの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ダノンスマッシュの重馬場適正
- 6 ダノンスマッシュの休み明け
- 7 ダノンスマッシュの枠順適正
- 8 ダノンスマッシュの季節別着度数
- 9 ダノンスマッシュの斤量別着度数
- 10 ダノンスマッシュの連対体重
- 11 ダノンスマッシュの血統背景
- 12 ダノンスマッシュの近走
- 12.1 19/1/27 シルクロードS(G3)京都芝1200m
- 12.2 19/3/24 高松宮記念(G1)中京芝1200m
- 12.3 19/6/16 函館スプリントS(G3)函館芝1200m 稍重
- 12.4 19/8/25 キーンランドC(G3)札幌芝1200m 稍重
- 12.5 19/9/29 スプリンターズS(G1)
- 12.6 19/12/8 香港スプリント(G1)
- 12.7 20/3/7 オーシャンS(G3)
- 12.8 2020/3/29 高松宮記念(G1)
- 12.9 20/5/16 京王杯SC(G2)
- 12.10 20/6/7 安田記念(G1)
- 12.11 20/9/13 セントウルS(G2)
- 12.12 20/10/4 スプリンターズS(G1)
- 12.13 20/12/13 香港スプリント(G1)
- 12.14 21/3/28 高松宮記念(G1)
- 12.15 21/4/25 チェアマンズスプリントプライズ(G1)
- 13 次走、スプリンターズS(G1)に向けて
ダノンスマッシュの距離適性
ダノンスマッシュはこれまでに芝1200m~1600mの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1200m(8-2-1-4)
- 芝1400m(3-1-0-1)
- 芝1600m(0-0-0-4)
芝1400mまでは守備範囲だが、それ以上となると長くなる。
芝1200m~1400m
1200mの距離は、G1で2勝、G2で1勝、G3で4勝、と安定的な成績。
1400mもG2で1勝と悪くはない。
ベストは1200mで1400mは守備範囲。
芝1600m
勝ち鞍はともかく、4回走って3着以内が一度もないのが1600mの距離。
4戦とも重賞で、内3鞍がG1レースということもあるが、ダノンスマッシュにとって、1600mの距離は少し長い可能性が高い。
ダノンスマッシュの脚質
ダノンスマッシュの好走時の脚質は「逃げ」、「先行」、「差し」となんでもあり。
ただ、たまに出遅れて位置取りが中団あたりになると、緩い流れでも前を捕まえられるほどのキレる脚はない。
出来ることなら前々からの持続力勝負に徹したいところではないか?
ダノンスマッシュのコース適正
ダノンスマッシュの競馬場ごのと着度数は次の通り;
- 札幌(1-1-0-0)
- 函館(1-0-0-0)
- 新潟(0-1-0-0)
- 東京(1-0-0-2)
- 中山(1-1-1-0)
- 中京(1-0-0-3)
- 京都(3-0-0-0)
- 阪神(1-0-0-2)
- 香港(1-0-0-1)
左回りコースで不安説があったが、「京王杯SC」、中京開催の「セントウルS」を快勝し、しっかり走れることを示して見せた。
あとは特に、コースによる巧拙はなさそう。
ダノンスマッシュの持ち時計(ベストタイム)
ダノンスマッシュの各距離ごとの着度数は次の通り;
- 芝1200m:1.07.4 1着(-0.2差・中山)
- 芝1400m:1.19.8 1着(-0.2差・東京)※稍重
- 芝1600m:1.32.4 8着(0.8差・東京)
芝1600mを除いては、それぞれの持ち時計は優秀なもの。
ダノンスマッシュの重馬場適正
ダノンスマッシュの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(3-1-0-1)
- 重(1-0-0-1)
陣営からは「軽い馬場」「良馬場」の方がやりやすいと言うコメントも出ているが、重馬場の「高松宮記念」では大敗もあれば勝利もある。
これはおそらく通ったところや展開が影響しているのだろう。
道悪自体は「こなす」と見ていいと思う。
ダノンスマッシュの休み明け
ダノンスマッシュの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(7-0-0-2)
叩き2走目からは;
- 2戦目(1-2-1-3)
- 3戦目(1-0-0-2)
- 4戦目(0-0-0-1)
- 5戦目~(未)
フレッシュな状態の方が安定感がありそう。
ダノンスマッシュの枠順適正
ダノンスマッシュの枠番別着度数は;
- 1~4番(4-1-1-0)
- 5~9番(2-2-0-5)
- 10~14番(4-0-0-4)
- 15~18番(1-0-0-0)
あまりこだわりはなさそう。
ダノンスマッシュの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-0-0-2)
- 3~5月(春):(3-0-0-6)
- 6~8月(夏):(2-1-0-1)
- 9~11月(秋):(4-2-1-0)
ダノンスマッシュの斤量別着度数
- 53キロ(0-1-0-0)
- 54キロ(2-1-0-0)
- 55キロ(2-0-0-1)
- 56キロ(2-0-0-2)
- 56.5キロ(1-0-0-0)
- 57キロ(4-1-1-5)
- 58キロ(0-0-0-1)
ダノンスマッシュの連対体重
- 462~478キロ
ダノンスマッシュの血統背景
父はロードカナロア(ミスプロ系キングマンボ)。
母の父はハードスパン(ND系ダンチヒ)。
母の父は米国で走り、ダートの7F戦でG1を1勝。
ダノンスマッシュの近走
19/1/27 シルクロードS(G3)京都芝1200m
着順:1着(0.2差)騎手:北村友一(56.5キロ)
芝1200mの右回り。
自身のベストの条件で挑んだG3を56.5キロのハンデを背負って快勝。
力が違った。
19/3/24 高松宮記念(G1)中京芝1200m
着順:4着(0.2差)騎手:北村友一(57キロ)
左回り、おまけに先行勢には不利な13番ゲートからのスタート。
これだけ不利な条件が重なっても0.2差の4着にくるあたり、力は示したが、3角では斜向でペナルティも。
19/6/16 函館スプリントS(G3)函館芝1200m 稍重
競争除外
「禁止薬物」問題で156頭が競争除外となったが、ダノンスマッシュもその中の一頭。
この問題は馬や厩舎に落ち度はなく、全くの不運。
19/8/25 キーンランドC(G3)札幌芝1200m 稍重
着順:1着(-0.1差)騎手:川田将雅(57キロ)
好スタートを切るが、行く馬を見るかたちで中団に控える。
4角は馬幅約6頭分外を回して直線を向き、外からジワジワと先団を追い詰めて、ゴール前できっちり差し切った。
2着のタワーオブロンドンとは斤量差が1キロ少なかったが、本番ではどうだろう。
19/9/29 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良 16頭
着順:3着(1.07.2・0.1差)
騎手:川田将雅(57キロ)
五分のスタートから中団のインで脚を溜める。
モズスーパーフレアが豪快に逃げる展開の中、4角は外に出して先頭を追う。
直線は勝ったタワーオブロンドンと一緒に伸びては来るが、その差は縮まらず0.1差の3着。
4角から直線へ向く際の、内から外への一連の動きで、若干加速が失われたか?
人気を背負っていただけに、内から内への最短距離ではリスクがあったのかもしれない。
19/12/8 香港スプリント(G1)
シャティン競馬場 芝1200m 良 12頭
着順:8着(1.08.5・0.4差)
騎手:デットーリ(57キロ)
出遅れがあって位置取りは後方から。
直線は馬場の外目を追い上げるが、その差はまったく詰まらない。
出遅れがすべてだろう。
20/3/7 オーシャンS(G3)
中山 芝1200m 良 16頭
着順:1着(1.07.4・-0.2差)
騎手:川田将雅(56キロ)
1枠2番からスタートは少し出遅れ気味だが、二の脚でスッと好位の4番手。
直線では逃げ粘るナックビーナスを坂下で射程圏、坂の途中で交わし去るとそのまま引き離してゴール。
2番人気のタワーオブロンドンとは斤量差2キロ。
ここは負けられない。
2020/3/29 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m 重 18頭
着順:10着(1.09.7・1.0差)
騎手:川田将雅(57キロ)
道中は中団の前あたり。
4角は4番手で直線に向き、先頭も射程圏と思われたが、直線ではなかなか伸びて来ない。
重馬場がこたえたか。
20/5/16 京王杯SC(G2)
東京 芝1400m 稍重 13頭
着順:1着(1.19.8・-0.2差)
騎手:レーン(56キロ)
大外13番から、逃げる馬がいないと見るや果敢にハナへ。
稍重を考慮に入れてもペースは緩く、マイペースの逃げで4角を回る。
残り400まではほぼ馬なり、そこから追い出して上り時計が33.1秒。
これでは後続はなす術がない。
左回りコースでの勝利は価値があるが、レース内容がいささか緩い。
20/6/7 安田記念(G1)
東京 芝1600m 稍重
着順:8着(1.32.4・0.8差)
騎手:三浦皇成(58キロ)
大外枠から果敢にハナへ。
平均的なペースを刻んで直線に向くが、残り200mあたりで一杯。
枠順がもう少し内目なら、もう少し粘れたのかもしれないが、やっぱりこの距離は不向き。
20/9/13 セントウルS(G2)
中京 芝1200m 良
着順:1着(1.07.9・-0.2差)
騎手:三浦皇成(57キロ)
道中は先頭とはやや離れた4番手。
ハイペースにはつき合わなかったことで、追走にはそれほど苦労はなかった様子。
直線に入って満を持して追いはじめ、残り200mでしっかり先頭に立つと、そのまま押し切ってゴール。
左回り、そして外枠といった不利に見えた条件も一蹴しての勝利。
このメンバーなら格が違った感じ。
20/10/4 スプリンターズS(G1)
中山 芝1200m 良
着順:2着(1.08.6・0.3差)
騎手:川田将雅(57キロ)
スタートで遅れるが、3番ゲートだったということもあり、二の脚でしっかり先団に取り付いた。
道中4番手から直線に向き、馬場の中ほどを追い上げてくるが、ゴール前グランアレグリアに交わされて2着。
この馬は、もともと良馬場、軽い馬場で力を発揮するタイプ。
いつもの馬場状態なら、終いの脚ももう少し伸びたはず。
勝負に「たら、れば」は禁物だが、敢えて言うなら、例年の馬場ならこの馬が勝っていた可能性が高い。
今回もG1初戴冠はお預け。
何とも不運。
20/12/13 香港スプリント(G1)
シャティン競馬場 芝1200m 良 14頭
着順:1着(1.08.4・-0.1差)
騎手:ムーア(57キロ)
大外14番からのスタートで、道中は中団の外。
4角も中団の外で直線に向くと、馬群の外目をグングン追い上げ、残り200mで先頭に立つと、そのまま押し切ってゴール。
おそらく終い最速で差し切っているような感じ。
いつもと違うレース運びで快勝。
21/3/28 高松宮記念(G1)
中京 芝1200m、 重
着順:1着(1.09.2・クビ差)
騎手:川田将雅(57キロ)
道中は中団馬群の中、9~10番手。
4角も10番手で直線に向き、直線は馬群の中から鋭い伸び脚を見せ、逃げるモズスーパーフレア、先に内から抜け出したインディチャンプをゴール前しっかり捉えきった。
昨年の重馬場での10着があったため、緩い馬場はあまり得意ではないと思っていたが、そんな心配は杞憂に終わった。
重馬場でも安定感抜群の走り。
しかしながら人気どころとはクビ-クビ差の勝利。
まだまだ抜けた存在とは言えない。
21/4/25 チェアマンズスプリントプライズ(G1)
シャティン競馬場 芝1200m 良
着順:6着(1.09.2・0.6差)
騎手:モレイラ(57キロ)
スタートは少し出遅れ気味で、道中は中団の6~7番手の追走
4角は7~8番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、前との差は詰まらないまま。
細かなラップは読めないが、緩い流れで前が止まらなかった感じか?
出遅れがすべて?
中3週で香港というのも、ちょっとヘビーなローテーションだったのでは?
次走、スプリンターズS(G1)に向けて
次走は10月3日(日)、中山競馬場 芝1200mで行われる「スプリンターズS(G1)」。
前走の負けはあまり気にしなくていいと思う。
スタート五分なら、当然勝ち負けできる力のある馬。