2022年2月6日【東京新聞杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ドナアトラエンテの好走パターンを分析。
Contents
ドナアトラエンテの距離適性
ドナアトラエンテはこれまでに芝1600~1800mの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(0-0-0-2)
- 芝1800m(4-5-1-3)
ジェンティルドンナの全妹だけに、走ってくれば1800mにとどまることはないと思うが・・・。
ここまで徹底して1800mにこだわる理由が知りたい。
ドナアトラエンテの脚質
前につけてのスピード持続力、後方に控えての瞬発力、どちらにも長けている感じではあるが、良いのはおそらく前々からの競馬。
締まった流れを前々で押し切るスピード持続型の馬だと思う。
オープンに上がって精彩を欠いているのは、位置取りが中団寄りになているせいではないか?
しかし、強さが生きるのは締まった流れではないか?
ドナアトラエンテのコース適正
ドナアトラエンテの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(0-0-0-1)
- 福島(未)
- 新潟(1-2-0-0)
- 東京(2-2-1-2)
- 中山(1-1-0-2)
- 中京(未)
- 京都(未)
- 阪神(未)
- 小倉(未)
距離は千八がほとんどで、コースは関東エリアとその周辺。
また、デビューから6戦連続で左回りコースを使用。
あまり器用な馬ではないのかもしれないが、ベストは左回りの1800mであることは確かだろう。
ドナアトラエンテの持ち時計(ベストタイム)
ドナアトラエンテの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.33.2 5着(0.9差・東京)
- 芝1800m:1.44.8 1着(-0.4差・東京)
千八の時計は2勝クラスでのもの。レコードにあと0.6秒。
後続に2馬身半つけての圧勝。
抜け出してからも、気を抜かないようにルメール騎手が2、3発ムチを入れていた。
本気で走ればまだまだ時計は詰まりそうだが・・・。
ドナアトラエンテの重馬場適正
ドナアトラエンテの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-0-1)
- 重(1-0-0-0)
- 不良(0-0-0-1)
3勝クラスで重馬場での勝利はあるが、道悪や緩い馬場は基本的に向いていない可能性が高いと思う。
ドナアトラエンテの鉄砲実績(休み明け)
ドナアトラエンテの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(3-3-1-2)
叩いてからは;
- 2戦目(0-1-0-2)
- 3戦目(0-1-0-1)
体質的な問題があるのか、休養を挟みながらのレースが多い。
ドナアトラエンテの枠順適正
ドナアトラエンテの枠番別着度数は;
- 1~4番(2-1-0-0)
- 5~9番(1-2-1-3)
- 10~14番(1-2-0-1)
- 15~18番(0-0-0-1)
ドナアトラエンテの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-0-0-2)
- 3~5月(春):(1-2-0-1)
- 6~8月(夏):(1-1-0-1)
- 9~11月(秋):(0-2-1-1)
ドナアトラエンテの斤量別着度数
- 52キロ(0-1-0-0)
- 53キロ(0-0-1-1)
- 54キロ(2-3-0-2)
- 55キロ(2-1-0-2)
ドナアトラエンテの好走体重
3着以内の体重は;
- 418~468キロ
ドナアトラエンテの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母はドナブリーニ。
ドナブリーニは欧州で走り、芝のマイルG1を1勝。7冠牝馬ジェンティルドンナの母。
母の父はバートリー(ND系ダンチヒ)。
バートリーは欧州などで走り、芝の短距離で活躍。G1勝ちはない。
近親に2019年のダービー馬、ロジャーバローズ。
ドナアトラエンテの前走
21/3/13 中山牝馬S(G3・ハンデ)
中山 芝1800m 不良
着順:9着(1.55.7・0.9差)
騎手:戸崎圭太(53キロ)
しっかり先手を取って4角3番手で直線に向くが、坂の上りで力尽きた感じ。
前走は同コースの重馬場を勝ってはいるが、今回は同じ道悪でも程度が違った。
重賞初挑戦がこの馬場と言うのも不運ではあった。
21/4/24 福島牝馬S(G3)
新潟 芝1800m(外) 良
着順:2着(1.46.9・ハナ差)
騎手:川田将雅(54キロ)
道中は中団6番手の外。
4角も6番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから、残り400mあたりから追い始めるが、ゴール前際どくハナ差の2着。
期待の良血馬も、ここでこの走りでは、ちょっと先行きが怪しそう。
しかし、緩い流れにつき合う競馬が根本的に合っていないのかも。
21/8/1 クイーンS(G3)
函館 芝1800m 良
着順:11着(1.48.8・1.0差)
騎手:川田将雅(55キロ)
道中は2番手追走。
4角も2番手で直線に向くが、直線では完全に伸びを欠く。
この馬、重馬場での勝利はあるが、こういう馬場は基本的にダメなのかもしれない。
21/10/16 府中牝馬S(G2)
東京 芝1800m 良
着順:4着(1.45.9・0.3差)
騎手:ルメール(54キロ)
道中は中団の後ろ10番手あたり。
4角も11番手で直線に向き、直線は馬群の内目をスルスルと伸びてきて、残り200mを過ぎてからは先頭を捉えるような勢いだったが、ゴール前で少し甘くなって4着まで。
レースの上りもそれほど速くはなく、この馬向きの展開だったがこの結果。
オープンでは少し足りないまま終わってしまうのか?
21/12/18 ターコイズS(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 稍重
着順:14着(1.34.1・1.3差)
騎手:ルメール(55キロ)
スタート直後、挟まれるようなかたちでポジションを下げた。
その後、外を回して中団あたりまではポジションを上げる。
終始外々を回って4角も中団9番手の外で直線に向くが、直線では良い脚は出せずに14着。
道中のペースがそこそこ流れた分、序盤で脚を使い、終始外目を回ったロスも堪えた感じ。
稍重の馬場もよくない。
22/2/6 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良
着順:5着(1.33.2・0.9差)
騎手:M・デムーロ(54キロ)
道中は中団のやや後ろ。
4角は9番手の外で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げに入り、坂の上りでは先頭を窺うような勢いで伸びては来たが、残り200mで甘くなって5着まで。
良い競馬はしているが、瞬発力勝負ならこれが限界なのかもしれない。
引退までにもう一度、前々で競馬が見てみたい。
次走、中山牝馬S(G3)に向けて
次走は3月12日(土)、中山競馬場 芝1800mで行われる「中山牝馬S(G3・ハンデ)」。
ハンデは55キロ。
積極的な競馬なら、有終の美も・・・。
⇒その他、中山牝馬S(G3)の出走馬を分析