2024年5月5日【NHKマイルC】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ジャンタルマンタルの好走パターンを分析。
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ジャンタルマンタルの距離適性
ジャンタルマンタルはこれまでに芝1600ｍ～芝2000ｍまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り；
- 芝1600ｍ（3-0-0-0）
- 芝1800ｍ（1-1-0-0）
- 芝2000ｍ（0-0-1-0）
デビューからいずれも1600ｍの距離で3連勝し、G1ウイナーとなったが、その後1800ｍの共同通信杯で2着、2000ｍの皐月賞で3着。
皐月賞は、最後の直線、坂の途中までは完璧だったところを見ると、中距離も走ることは走るが、2000ｍあたりがギリギリで、ベストはマイルの距離っぽい。
ジャンタルマンタルの脚質
先行押し切り、好位差し。
SPの持続力、パワー、底力はそこそこありそう。
ただ、「共同通信杯」の結果を見るに、終いの脚の切れ味は、そこまで切れないかもしれない。
G1のガチガチの瞬発力勝負になれば、アタマは厳しいかも。
ジャンタルマンタルのコース適正
ジャンタルマンタルの競馬場ごとの着度数は次の通り；
- 札幌（未）
- 函館（未）
- 福島（未）
- 新潟（未）
- 東京（1-1-0-0）
- 中山（0-0-1-0）
- 中京（未）
- 京都（2-0-0-0）
- 阪神（1-0-0-0）
- 小倉（未）
ジャンタルマンタルの持ち時計（ベストタイム）
ジャンタルマンタルの持ち時計は次の通り；
- 芝1600ｍ：1.32.4 1着（東京）
- 芝1800ｍ：1.47.4 1着（京都）
- 芝2000ｍ：1.57.2 3着（中山）
マイルの距離なら、スピード決着は問題ないだろう。
ジャンタルマンタルの重馬場適正
ジャンタルマンタルの稍重も含めた道悪競馬での実績は；
- 稍重（1-0-0-0）
- 重（未）
- 不良（未）
稍重の「デイリー杯2歳S」は圧勝。
道悪は気にしないだろう。
ジャンタルマンタルの血統背景
父はパレスマリス（ミスプロ系スマートストライク）。
パレスマリスは米国で走りダートG1を2勝。ダートのマイルから中距離。
母の父はウィルバーン（ナスルーラ系エーピーインディ）。
ウィルバーンは米国で走り、ダートの8.5Fで活躍。
叔父（父パレスマリスの半弟）にジャスティンパレス（天皇賞・春）、アイアンバローズ（ステイヤーズS）がいる。
脚質の項でベストの距離はマイルかも？ と書いたが、ここら辺の血が受けつかれているとすれば、長い距離もいとわないかもしれない。
スピードは父方から、SPの持続力、パワーは母系から、というイメージだが、サンデー系の血が皆無なので、見立て通りなら、軽い芝のキレッキレの瞬発戦では後手を踏む心配はある。
ジャンタルマンタルの近走
23/12/17 朝日杯FS（G1）
阪神 芝1600ｍ（外）良
着順：1着（1.33.8・-0.1差）
騎手：川田将雅（56キロ）
道中は中団7番手の最内を追走。
4角は最内を利して4番手で直線に向き、直線は馬群の内目から追い上げに入り、直線入口では早くも先頭。
あとは馬場の外へ外へと進路を取って快勝。
道中最内で距離ロスを防ぎ、4角は好位から早め先頭で勝利した。
前有利の展開で、道中最内を回って4角4番手なら、名手川田Ｊにとっては難しいレースではなかっただろう。
力のあるなしについては、まだちょっと分からない。
あと数戦みてみたい。
⇒2023年 朝日杯フューチュリティＳ （Ｇ1）のラップ分析＆回顧
24/2/11 共同通信杯（G1）
東京 芝1800ｍ 良
着順：2着（1.48.2・0.2差）
騎手：川田将雅（57キロ）
序盤は緩い流れに抗って、かなり行きたがっていたが、ジョッキーが抑えて、道中は中団4、5番手。
4角は4番手の外で直線に向いて、直線は、坂の途中までは先頭に詰め寄って行くかに見えたが、坂の途中からまた少し差が開き、あとは同じ脚色に。
前走のG1は、勝ちはしたが流れはスロー。
そして今回は、さらに緩い流れの末脚比べて後手を踏んだ。
この流れを中団から差し切っていれば評価もできるが、これではまだ評価はしづらい。
24/4/14 皐月賞（G1）
中山 芝2000ｍ（内）良
着順：3着（1.57.2・0.1差）
騎手：川田将雅（57キロ）
道中は先団3番手。
4角も3番手で、手応え良くスッと直後のジャスティンミラノを置き去りにして抜け出すと、直線入口では一杯になったメイショウタバルを交わして先頭。
坂下では追ってくるジャスティンミラノに2馬身の差をつけてそのまま押し切りを計るが、坂を上ってあと100ｍというところで急失速。
ゴール前でジャスティンミラノ、コスモキュランダに交わされての3着。
最後のゴール前、急坂あたりまでは完璧な競馬。
しかしゴール前がちょっとあっけなかった感じ。
この急失速は、仕掛けが早かったというより、距離ではないか？
2歳王者を勝ち取ったマイルの距離がベストなのかも。
24/5/5 NHKマイルC（G1）
東京 芝1600ｍ 良
着順：1着（1.32.4・-0.4差）
騎手：川田将雅（57キロ）
外枠16番から好発を決めて、道中は先団4番手の外目、内にアスコリピチェーノを見るポジション。
4角は3番手の中ほどで直線に向き、直線は内にアスコリピチェーノを置きながら抜群の手応えで坂の上り。
アスコリピチェーノが内を突いて抜け出そうとした瞬間にジャンタルマンタルもゴーサイン。
前が詰まったアスコリピチェーノを尻目に、残り200ｍの手前あたりで先頭に立つと、あとは突き抜けてゴール。
坂下ではアスコリピチェーノをうまく内に閉じ込めた格好。
アスコリピチェーノがもたつく間に、しっかりと抜け出しての快勝。
騎手の手腕に馬も応えた。
