2020年11月22日【マイルCS】終了時点までのデータをもとに、ケイアイノーテックの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)
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ケイアイノーテックの距離適性
ケイアイノーテックはこれまでに芝1400m~芝2000mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1400m(0-0-0-2)
- 芝1600m(3-2-2-9)
- 芝1800m(0-0-0-2)
- 芝2000m(0-0-0-2)
ベストは1600m。
ケイアイノーテックの脚質
ケイアイノーテックの好走時の脚質は、中団~後方で脚を溜めて終いを生かす競馬。
レースの上りは速いよりもかかった方がベターで、ハイペースの持久戦、開催後半の荒れた馬場などで強さを発揮する。
先行策も試している時期はあったようだが、うまく行ったためしはない。
ケイアイノーテック自身、あまり器用な馬ではないのかもしれない。
ケイアイノーテックのコース適正
ケイアイノーテックの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 東京(1-0-1-8)
- 中山(0-1-0-1)
- 京都(0-1-1-2)
- 阪神(2-0-0-4)
東京での1勝は、3歳時の「NHKマイルC(G1)」。
データ上ではどのコースでもそこそここなしているような印象を持つが、この馬は基本的には上りの速い競馬は不向き。
なので、上りが速くなる傾向が強い東京や新潟のコース形態では力を発揮しにくい。
外回りよりは内回り、直線も急坂があるコースで力を発揮しやすい。
ケイアイノーテックの持ち時計(ベストタイム)
ケイアイノーテックの持ち時計は次の通り;
- 芝1400m:1.20.3 6着(0.5差・東京)
- 芝1600m:1.31.3 7着(0.4差・東京)
- 芝1800m:1.44.9 5着(0.4差・東京)
- 芝2000m:1.57.5 9着(1.3差・東京)
ベストタイムを計時したレースの着順が軒並みに悪い。
高速馬場での高速決着では、この馬の出番はないだろう。
ケイアイノーテックの重馬場適正
ケイアイノーテックはこれまでに、道悪競馬の経験はない。
しかし稍重馬場では3鞍、結果は;
- 稍重(0-1-0-3)
位置取りが後ろからになることが多いので、緩い馬場は持ち味である終いの脚を鈍らせる。
ケイアイノーテックの鉄砲実績
ケイアイノーテックの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(0-0-2-4)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-6)
- 3戦目(0-1-0-3)
- 4戦目(1-0-0-2)
- 5戦目~(1-1-0-1)
叩きつつ、ジワジワと調子を上げるタイプ。
ケイアイノーテックの枠順適正
ケイアイノーテックの枠番別着度数は;
- 1~4番(1-1-0-6)
- 5~9番(1-0-2-5)
- 10~14番(1-1-0-2)
- 15~18番(0-0-0-2)
ケイアイノーテックの季節別着度数
※ダート含む
- 12~2月(冬):(0-1-0-4)
- 3~5月(春):(2-1-0-3)
- 6~8月(夏):(1-0-0-3)
- 9~11月(秋):(0-0-2-6)
ケイアイノーテックの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-0)
- 55キロ(0-0-1-1)
- 56キロ(1-1-0-3)
- 57キロ(1-0-1-6)
- 58キロ(0-0-0-5)
ケイアイノーテックの好走体重
3着以内の体重は;
- 450~472キロ
ケイアイノーテックの血統背景
父はディープインパクト。
母は中央競馬でダートの短距離重賞(G3)2勝のケイアイガーベラ。
その父はスマーティージョーンズ(ミスプロ系ゴーンウエスト)。
スマーティージョーンズは米国で走り、「ケンタッキーダービー」などダートG1を2勝。主戦場はダートの中距離。
ケイアイノーテックの近走
19/6/2 安田記念(G1)
東京 芝1600m 良
着順:7着(0.4差)騎手:幸英明(57キロ)
最内1番ゲートからだが、控えて後方からの競馬。
直線では上りメンバー2位の32.7秒の脚で追い上げるが0.4差の7着。
レースの上りは33.9秒。
レース自体はこの馬の競馬を貫徹した印象。
あれこれ試すより、この競馬がこの馬には一番合っていると思う。
今走はコースと展開が不向きだっただけだろう。
19/10/6 毎日王冠(G2)
東京 芝1800m 良
着順:9着(1.4差)騎手:幸英明(57キロ)
またしても最内1番ゲートから。
しかし今走は先団に取り付く競馬で2~3番手から。
しかし終いは完全失速で見せ場なし。
ペース的には前年0.4差の5着に入ったときよりも若干流れた展開になっていたので、溜める競馬に徹していれば、勝つまでにはいかないまでも、もう少し何とかなったとは思う。
明らかな戦略ミス、と思うが。
19/10/27 天皇賞(秋)(G1)
東京 芝2000m 良
着順:9着(1.3差)騎手:幸英明(58キロ)
3番ゲートから、今走は控えて後方から。
直線では内を突いて脚を伸ばすが、先団との差は縮まらないまま。
明らかな高速馬場での高速決着。
コースと展開が、明らかに適正条件外のレースではあったが、後方で脚を溜めて、終始馬場の内目を通り、4角も最内から直線も内を突いた割には、上り時計の34.2秒は少し物足りない。
2000mの距離が微妙に長かったのかもしれないが、初距離だけに、断言はできない。
19/11/30 チャレンジカップ(G3)12頭立て
阪神 芝2000m 良
着順:7着(1.59.4 0.3差)
騎手:幸英明(57キロ)
最後方からの競馬。
上りはメンバー最速33.8秒の脚で追い上げるが、レースの上りが34.4秒では届かないのも仕方ない。
5回阪神開催の開幕週初日。
他のレースではレコードも出るほどの高速馬場。
ケイアイノーテックに出番がないのは当然。
しかし、状況さえ一変すれば、2000mでもそこそこ走れることは分かった。
20/2/9 東京新聞杯(G3)
東京 芝1600m 良 16頭
着順:11着(1.33.6・0.6差)
騎手:津村明秀(58キロ)
最後方からの競馬。
上りは最速33.2秒の脚を出しているが、いつものように届かない。
別定重量58キロも重かっただろう。
2020/4/4 ダービー卿CT(G3・ハンデ)
中山 芝1600m 良 16頭
着順:4着(1.33.2・0.4差)
騎手:津村明秀(57キロ)
いつものように後方から。
4角は大外を回って直線に向く。
直線は馬場の外目から追い出してきて、グングン伸びては来るものの、あの位置取りからでは4着が精一杯。
まあ、いつも、こんな感じ。
20/5/16 京王杯SC(G2)
東京 芝1400m 稍重 13頭
着順:6着(1.20.3・0.5差)
騎手:石橋脩(57キロ)
いつものように後方から。
上りはメンバー2位の32.5秒で上がってくるが、レースの上りが33.1秒ではなす術なし。
20/6/7 安田記念(G1)
東京 芝1600m 良 14頭
着順:5着(1.32.3・0.7差)
騎手:津村明秀(58キロ)
いつものように後方からだが、今回は早めに仕掛けて4角は7番手の外。
直線も馬場の外目を追い上げるが、5着まで。
早めの進出など工夫は見られたが、レースの上りが34.3秒では届かない。
20/7/19 中京記念(G3・ハンデ)
阪神 芝1600m 良
着順:4着(1.32.8・0.1差/3番人気)
騎手:岩田望来(57キロ)
道中は中団のうしろ。
ゴール前は前にいた馬がバッタリと止まる展開で、ケイアイノーティックはメンバー3位の34.7秒の脚。
外差し馬場、展開の利もあって4着入線。
20/10/24 富士S(G2)
東京 芝1600m 良
着順:3着(1.33.8・0.4差)
騎手:津村明秀(56キロ)
道中は後方から。
上りのかかる展開で、きっちりと後方から脚を伸ばした。
この馬の一番得意とする展開。
きっちり嵌った。
20/11/22 マイルCS(G1)
阪神 芝1600m(外)
着順:13着(1.33.2・1.2差)
騎手:津村明秀(57キロ)
いつものように後方から。
レースの展開は緩めの瞬発力勝負。
レースの上りも33.5秒。
こういう展開では、この馬の出番はない。
次走に向けて
次走は1月5日(火)、中京競馬場 芝1600mで行われる「京都金杯(G3・ハンデ)」。
中京のマイルなら、上りはそれほど速くはならないだろうが、この馬が食い込むには少し厳しいか。