2024年6月1日【鳴尾記念】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ボッケリーニの好走パターンを分析。
Contents
- 1 ボッケリーニの距離適性
- 2 ボッケリーニの脚質
- 3 ボッケリーニのコース適正
- 4 ボッケリーニの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ボッケリーニの重馬場適正
- 6 ボッケリーニの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ボッケリーニの枠順適正
- 8 ボッケリーニの季節別着度数
- 9 ボッケリーニの斤量別着度数
- 10 ボッケリーニの好走体重
- 11 ボッケリーニのクラス別戦績
- 12 ボッケリーニの血統背景
- 13 ボッケリーニの近走
- 13.1 21/2/21 小倉大賞典(G3・ハンデ)
- 13.2 21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)
- 13.3 21/7/18 中京記念(G3・ハンデ)
- 13.4 21/11/20 アンドロメダS(L・ハンデ)
- 13.5 21/12/11 中日新聞杯(G3・ハンデ)
- 13.6 22/1/23 アメリカJCC(G2)
- 13.7 22/3/26 日経賞(G2)
- 13.8 22/5/29 目黒記念(G2・ハンデ)
- 13.9 22/10/10 京都大賞典(G2)
- 13.10 22/11/27 ジャパンカップ(G1)
- 13.11 22/12/25 有馬記念(G1)
- 13.12 23/3/25 日経賞(G2)
- 13.13 23/6/3 鳴尾記念(G3)
- 13.14 23/6/25 宝塚記念(G1)
- 13.15 23/10/9 京都大賞典(G2)
- 13.16 23/12/2 チャレンジC(G3)
- 13.17 24/1/21 アメリJCC(G2)
- 13.18 24/3/23 日経賞(G2)
- 13.19 24/6/1 鳴尾記念(G3)
ボッケリーニの距離適性
ボッケリーニはこれまでに芝1600m~芝2500mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1600m(1-0-1-3)
- 芝1800m(3-4-0-1)
- 芝2000m(2-3-0-2)
- 芝2200m(0-1-1-1)
- 芝2400m(0-2-0-1)
- 芝2500m(1-2-0-2)
中距離、2500mあたりまでは大丈夫そう。
ボッケリーニの脚質
先行押し切り、中団差し切り。
スピードの持続力、スタミナ、底力を生かした前々からの競馬で力を発揮。
G1級のレースでは結果が出ていないが、それ以下のレースでは抜群の安定感。
ボッケリーニのコース適正
ボッケリーニの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 新潟(0-0-0-1)
- 東京(2-0-0-1)
- 中山(0-3-1-1)
- 中京(1-0-0-2)
- 京都(2-3-0-1)
- 阪神(1-4-1-2)
- 小倉(1-2-0-1)
ボッケリーニの持ち時計(ベストタイム)
ボッケリーニの持ち時計は次の通り;
- 芝1600m:1.33.2 3着(0.1差・阪神)
- 芝1800m:1.45.5 2着(ハナ差・小倉)
- 芝2000m:1.57.2 2着(アタマ差・京都)
- 芝2200m:2.11.7 7着(0.5差・阪神)
- 芝2400m:2.24.7 2着(0.4差・阪神)
- 芝2500m:2.31.7 5着(0.3差・中山)
2000mの時計は速いが、コース替わりの初日。
ボッケリーニの重馬場適正
ボッケリーニの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-2-0-0)
- 重(0-1-0-0)
- 不良(1-2-0-1)
本質的には綺麗な馬場が良いらしいが、データ的には道悪はさほど苦にしないどころか、パワーを要するドロドロの道悪は強い。
ボッケリーニの鉄砲実績(休み明け)
ボッケリーニの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(3-6-0-2)
叩いてからは;
- 2戦目(0-1-1-4)
- 3戦目(1-2-1-1)
- 4戦目(0-1-0-2)
- 5戦目~(3-2-0-0)
ボッケリーニの枠順適正
ボッケリーニの枠番別着度数は;
- 1~4番(4-3-0-4)
- 5~9番(1-5-2-2)
- 10~14番(2-2-0-3)
- 15~18番(0-2-0-1)
ボッケリーニの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-3-1-3)
- 3~5月(春):(1-3-0-3)
- 6~8月(夏):(3-2-0-3)
- 9~11月(秋):(1-4-1-1)
ボッケリーニの斤量別着度数
- 55キロ(2-1-1-0)
- 56キロ(1-3-1-1)
- 57キロ(3-7-0-7)
- 57.5キロ(1-0-0-1)
- 58キロ(0-1-0-1)
ボッケリーニの好走体重
3着以内の体重は;
- 450~474キロ
ボッケリーニのクラス別戦績
- G1(0-0-0-3)
- G2(1-5-1-1)
- G3(2-3-0-3)
ボッケリーニの血統背景
父はキングカメハメハ(ミスプロ系キングマンボ/日本ダービー、NHKマイルC)。
母の父はダンスインザダーク(サンデー系/菊花賞、日本ダービー2着)。
全兄に2015年の「宝塚記念」、「天皇賞(秋)」を制したラブリーデイ。
近親にインティライミ(京都新聞杯、朝日CC、京都大賞典)。
母方の5代前、ペルースポートを祖とする牝系は、多くの重賞ウイナーを輩出している名門牝系。
この牝系には前述のラブリーデイ、インティライミの他にも、アリゼオ(スプリングS、毎日王冠)、スマートギア(中日新聞杯)など。
ボッケリーニの近走
20/12/12 中日新聞杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良
着順:1着(2.00.1・-0.1差)
騎手:松山弘平(55キロ)
道中は中団の前目。
ずっと3着のヴェロックスと同じような位置取りでレースを進めたが、坂を上り切ったあたりからエンジン全開。
スッと抜け出して、前で粘るシゲルピンクダイヤを捉えた。
OP特別では惜敗続きだったが、重賞初挑戦で初重賞制覇。
メンバーにも恵まれた感はあるが、堅実な走りは重賞でも臆するところはなかった。
21/2/21 小倉大賞典(G3・ハンデ)
小倉 芝1800m 良
着順:2着(1.45.5・ハナ差)
騎手:浜中俊(57キロ)
道中は中団の前。4角は5番手の外で直線。
直線は馬群の外から上り最速34.6秒の脚で追い込んでくるが、ハナ差及ばず2着。
勝ち馬との斤量差は0.5キロ。
この馬も力のあるところは示したが、ハンデ差と言うより、勝った馬が強かった。
21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良
着順:5着(1.59.6・0.3差)
騎手:吉田隼人(57キロ)
道中は中団の前、5番手あたり。
4角も5番手の内で直線に向く。
直線では馬場の良い外目に進路を取って追い出すが、ゴール前が少し甘くなって5着まで。
ハンデ57キロの馬では最先着。
これだけの消耗戦になると、1キロの斤量差が、2倍にも3倍にもなるのではないか?
一番苦しいゴール前で甘くなったのはそのせいだと思う。
21/7/18 中京記念(G3・ハンデ)
小倉 芝1800m 良
着順:6着(1.46.6・0.4差)
騎手:浜中俊(57キロ)
道中は中団の前、4~5番手。
4角は順位を落として7番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計るが、良い脚は出せず。
ただ、2走前の同じ小倉の「小倉大賞典」のときと同じ脚は出している。
トップハンデの57キロを背負っていたことで、切れ味の差が出たのだろう。
21/11/20 アンドロメダS(L・ハンデ)
阪神 芝2000m(内)良
着順:2着(1.59.8・ハナ差)
騎手:浜中俊(57キロ)
道中は中団8番手あたりを追走。
4角は7番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから、狭いスペースをこじ開けての追い上げを見せるが、外から追い込んで来たラーゴムにハナ差交わされて2着。
今回もスローの末脚勝負だったが、このクラスならまだ勝負になる。
最後はハンデ差と、外差し馬場にやられた感じ。
このクラスでは力は上位。
21/12/11 中日新聞杯(G3・ハンデ)
中京 芝2000m 良
着順:4着(2.00.1・0.3差)
騎手:浜中俊(57.5キロ)
道中は中団8番手あたりを追走。
4角は7番手で直線に向き、直線は馬場の内目を追い上げて来るが、ゴール前、シゲルピンクダイヤに交わされて4着。
トップハンデの57.5キロを背負って、前残りの展開ならこんなものだろう。
22/1/23 アメリカJCC(G2)
中山 芝2200m 良
着順:3着(2.13.0・0.3差)
騎手:横山武史(56キロ)
序盤は中団の前あたり、4~5番手を追走。
中盤あたりから順位を下げて、3角は7番手の内目、4角は8番手の内で直線。
直線は各馬が避けて通る荒れた内目の進路を選択。
しかしこれが案外に伸び、坂の上りでは突き抜けるか?というような勢いだったが、やはりゴール前は甘くなって3着まで。
おそらく内を狙ったのではなく、外に出せずに内を選んだのだろう。
外に出せていれば勝ち負けは際どかっただろうし、内の馬場がこれほど荒れていなければ、内をすくって勝っていた可能性も高い。
いずれにしても内容は良かった。
⇒2022年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
22/3/26 日経賞(G2)
中山 芝2500m 稍重
着順:2着(2.35.5・0.1差)
騎手:浜中俊(56キロ)
道中は先団2~3番手。
4角は4番手の内で直線に向き、直線は馬場の最内から逃げ粘るタイトルホルダーを懸命に追うが、その差は詰まらず2着まで。
どちらかと言えば切れ味で勝負する馬ではない。
道中あれだけ楽をさせたら、直線で差し切るのは難しかった。
22/5/29 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:1着(2.32.1・-0.1差)
騎手:浜中俊(57.5キロ)
【レース前寸評】
堅実な馬で、ここでも安定勢力だが、東京コースだけに、スローのキレ味勝負は避けたい。
【結果】
道中は先団3~4番手の内。
4角も3番手の内で直線に向くと、直線は坂の上りで逃げ粘るウインキートスを射程圏に捉えるものの、坂を上りきってもなかなかこれを交わせなかったが、ゴール前でなんとか3/4馬身抜け出しての勝利。
57.5キロのトップハンデを考えると良く走った。
スローの流れだったが、キレ味勝負にならなかったのがこの馬にとっては良かった。
22/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m 稍重
着順:2着(2.24.7・0.4差)
騎手:浜中俊(57キロ)
【レース前寸評】
実績から見れば中心だが、直線急坂コースでは勝ち切れないことが多い馬。頭は危険。
【結果】
道中は中団5~6番手の最内を追走。
4角も7番手の最内で直線に向くと、直線は馬群の中ほどめがけて追い上げに入り、坂の上りで先頭に立ってそのまま押し切りを計るが、ほどなくして外からヴェラアズールに一気に交わされて2着まで。
強い馬だが、終いの脚がそれほど切れる方ではない。
今回は切れ負け。
22/11/27 ジャパンカップ(G1)
東京 芝2400m 良
着順:17着(2.25.7・2.0差)
騎手:浜中俊(57キロ)
【レース前寸評】
堅実な馬だがG1では少し足りない感じ。
しかし今年のメンツなら、外国馬のデキ次第では・・・。
【結果】
大外18番から道中は中団の前5~6番手の外を追走。
4角は4番手の外で直線に向くが、直線は坂の上りでいっぱい。
大外枠から道中はかなり外目を回っていた。
かなりの距離ロスからのヨーイドンでは厳しかったのだろう。
22/12/25 有馬記念(G1)
中山 芝2500m(内)良
着順:11着(2.34.5・2.1差)
騎手:浜中俊(57キロ)
スタートは外枠14番から先団に取りついて行って、道中は先団5~6番手を追走。
4角は6番手で直線に向くが、直線では後退するだけだった。
この流れならもう少し粘れてもおかしくはないが、JCからの中3週で2度の長距離輸送は、7歳馬にはきつかったのかも。
23/3/25 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)不良
着順:2着(2.38.1・1.3差)
騎手:浜中俊(58キロ)
道中は中団の後ろ、6番手の内目を追走。
3~4角で外に出して、4角は5番手の外で直線。
直線は馬群の外目から追い上げを計り、坂下では2番手に浮上してくるが、先頭の背中は遠く、昨年に続いての2着。
こう言う馬場、展開では力を発揮するが、勝ち馬とは明らかな力の差がある。
23/6/3 鳴尾記念(G3)
阪神 芝2000m(内)良
着順:1着(1.59.1・-0.1差)
騎手:浜中俊(57キロ)
前半は中団のやや後ろ、9番手あたりを追走していたが、3角あたりで進出を開始し、3角4番手、4角は3番手の外で直線。
直線では早々に先頭に立ち、あとはそのまま押し切ってゴール。
前が止まらない馬場だっただけに、早めに動いたのが良かった。
このクラスの持続力勝負ならまだ力は出せる。
23/6/25 宝塚記念(G1)
阪神 芝2200m(内)良
着順:7着(2.11.7・0.5差)
騎手:浜中俊(58キロ)
道中は中団の後ろ10番手あたりの最内を追走。
4角は後方16番手の最内で直線に向くと、直線も馬場の内目を狙って追い上げを計るが、0.5差の7着まで。
いつもよりポジションが後ろになったが、今回に関してはそれはよかった。
ただ、直線で内を通ったのでは、外差し勢に対抗することは難しかったのだろう。
23/10/9 京都大賞典(G2)
京都 芝2400m(外)重
着順:2着(2.25.3・クビ差)
騎手:浜中俊(57キロ)
道中は中団5番手の最内。
4角も5番手の最内で直線に向き、直線は早々にプラダリアに馬体を併せて併せ馬のかたちで逃げ粘るアフリカンゴールドを追い、残り100m付近でプラダリアと共にこれを交わし、一瞬先頭に立ったかに見えたが、ゴール前でプラダリアにクビ差交わされての2着。
このクラスでこれくらいの馬場なら強い馬だが、「抜け出すとソラを使う」というコメントが出ている。
クビ差の2着はそのあたりか。
23/12/2 チャレンジC(G3)
阪神 芝2000m(内)良
着順:2着(1.58.8・ハナ差)
騎手:モレイラ(57キロ)
道中は中団7番手を追走。
3~4角でごちゃついて少しポジションを下げ、4角は9番手の中ほどで直線。
直線は前が開かないと見るや、スッと最内に進路を切り替えて追い上げに入り、先に抜け出していた勝ち馬を猛追するが、ハナ差及ばず。
道中もう少しスムーズなら・・・という競馬だが、さすがにこのクラスでは安定感は抜群。
24/1/21 アメリJCC(G2)
中山 芝2200m(内)不良
着順:2着(2.16.6・ハナ差)
騎手:浜中俊(57キロ)
道中は中団の前、4番手の外を追走。
4角は4番手の大外で直線に向き、直線はチャックネイトと一緒に伸びてきて、坂の上りでは抜け出したかに思えたが、ゴール前で差し返されてハナ差の2着。
ここは最後に差し返した勝ち馬を褒めるしかない。
⇒2024年 アメリカジョッキーCC(G2)のラップ分析&回顧
24/3/23 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)良
着順:5着(2.31.7・0.3差)
騎手:浜中俊(57キロ)
道中は中団の前目3、4番手。
4角も3番手で直線に向き、直線では坂の上りで先頭に立ち、そのまま押し切るかに見えたが、ゴール前では差してきた3頭と、マテンロウレオにも交わされての5着。
人気を背負ってタフな展開を前々から。
きつかったことは確かだろうが、ゴール前でマテンロウレオに交わされたのだけは余計。
G1以外のクラスでは安定感抜群の馬だったが、そろそろ年齢の壁が見えはじめてきたか?
24/6/1 鳴尾記念(G3)
京都 芝2000m(内)良
着順:2着(1.57.2・アタマ差)
騎手:モレイラ(57キロ)
道中は中団8番手、勝ち馬の直後を追走。
4角も勝ち馬の直後、6番手で直線に向き、直線も勝ち馬の直後から一緒に伸びてくるが、最後までこれを交わすことはできなかった。
速い馬場、止まらない馬場で、勝ち馬の後ろ、後手に回ったのが痛かった。