結果
第69回 阪神大賞典(G2)
阪神競馬場 芝3000m(内) 重
クッション値:8.9(標準)
着順 | 馬名 | タイム | 着差 | 位置取り | 上がり3F |
① | ディープボンド | 3.07.3 | 4-4-4-3(中団前) | 36.9 | |
② | ユーキャンスマイル | 3.08.2 | 5 | 12-12-12-7(後方) | 36.8 |
③ | ナムラドノヴァン | 3.08.3 | 3/4 | 13-13-11-10(後方) | 36.8 |
レースの上り:37.4
ラップ分析
1着タイム | 前半 | 中盤 | 後半 | 上り3F | |
今走 | 3.07.3 | 49.7 | 51.0 | 49.2 | 37.4 |
過去平均 | 3.04.18 | 48.6 | 50.4 | 49.2 | 36.0 |
差 | 1.1 | 0.6 | 0.0 | 1.4 |
(※過去平均=同コース同レースの良馬場平均(過去5走))
道中のラップもそれなりにかかって、重馬場なりのペース配分。
しかし、前半と中盤は3番手以降が離れた位置からの追走となっているため、4番手以降の馬は、前半、中盤とかなり緩いペースで追走していたと思われる。
しかし後半(残り1400mからの800m区間)はそれでも、例年の良馬場平均と同等のラップを刻み、かなりペースが速くなった。
これは4番手以降の馬も同じこと。
そしてその反動として、上り3Fは12.2 – 12.3 – 12.9 の消耗戦、37.4秒を要した。
総じて今年の「阪神大賞典」は、道悪適正はもちろんのこと、かなりのスタミナと底力を要求されたレースとなった。
回顧
1着は3番人気のディープボンド。
道中は3番手から3~4馬身離れた4番手で追走。
ペースが上がった残り1400mあたりからこの馬も上がって行き、3角では先頭との差も徐々に詰め、4角は3番手で直線に向く。
直線では早めに先頭に並びかけると、坂の上りで一気に後続を突き放してのゴール。着差は5馬身。
道悪馬場の3000mの消耗戦を、圧倒的な強さで勝利した。
もともと瞬発力には欠けるが、スピードの持続力には見るものがあった。
しかしそれに加えてこのスタミナ。
道悪に適性があることは間違いないが、明け4歳、ここに来て馬が一変している可能性もある。
⇒ディープボンドの分析
2着は2番人気のユーキャンスマイル。
道中は後方で脚を溜める戦法。
3角を過ぎてスパートして、4角は7番手の大外を回って直線。
直線は馬群の外目から追い上げてくるが、ディープボンドとの差は詰まるどころか開いて行った。
レースの上りが37.4秒だけに、後方有利とも思われるが、ディープボンドの終いが36.9秒、ユーキャンスマイルの上りは36.8秒。
これでは追いつけないのは当然。
左回りならもう少しやれたか?
⇒ユーキャンスマイルの分析
3着は9番人気のナムラドノヴァン。
この馬も道中は後方待機。
4角はユーキャンスマイルの直後で直線に向き、直線もユーキャンスマイルの後ろを一緒になって追い上げて来るが、その差は詰まらず3着。
右回りに良績がなく、ここはノーマークだったが、もともとスタミナは豊富な馬。
今回は展開が向いた感じ。
⇒ナムラドノヴァンの分析
1番人気のアリストテレスは7着。
道中は中団。
4角も中団6番手で直線に向き、直線も坂下まではそこそこの脚で追い上げて行ったが、坂の上りで急失速。
3~4角あたりでムチが入るなど、今回は反応もあまり良くなかった感じ。
前走は不良馬場でも快勝しているだけに、馬場が原因とも考え難い。
ちょっと不可解な敗戦。
⇒アリストテレスの分析