2024年2月17日【ダイヤモンドS】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ヒュミドールの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)
Contents
- 1 ヒュミドールの距離適性
- 2 ヒュミドールの脚質
- 3 ヒュミドールのコース適正
- 4 ヒュミドールの持ち時計(ベストタイム)
- 5 ヒュミドールの重馬場適正
- 6 ヒュミドールの鉄砲実績(休み明け)
- 7 ヒュミドールの枠順適正
- 8 ヒュミドールの季節別着度数
- 9 ヒュミドールの斤量別着度数
- 10 ヒュミドールの好走体重
- 11 ヒュミドールのクラス別成績
- 12 ヒュミドールの血統背景
- 13 ヒュミドールの近走
- 13.1 20/7/19 信夫山特別(2勝C・ハンデ)
- 13.2 20/8/22 日本海S(3勝C)
- 13.3 20/11/7 ノベンバーS(3勝C)
- 13.4 20/12/5 ステイヤーズS(G2)
- 13.5 21/2/20 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
- 13.6 21/3/27 日経賞(G2)
- 13.7 21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)
- 13.8 21/6/13 エプソムC(G3)
- 13.9 21/8/15 小倉記念(G3・ハンデ)
- 13.10 21/10/10 京都大賞典(G2)
- 13.11 21/11/14 福島記念(G3・ハンデ)
- 13.12 22/2/27 中山記念(G2)
- 13.13 22/4/3 大阪杯(G1)
- 13.14 22/7/10 七夕賞(G3・ハンデ)
- 13.15 22/8/14 小倉記念(G3・ハンデ)
- 13.16 22/11/19 アンドロメダS(L)
- 13.17 23/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
- 13.18 23/2/18 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
- 13.19 23/4/30 天皇賞(春)(G1)
- 13.20 23/11/5 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
- 13.21 23/12/2 ステイヤーズS(G2)
- 13.22 24/2/17 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
ヒュミドールの距離適性
ヒュミドールはこれまでに芝1600m~芝3600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-0-0-2)
- 芝2000m(0-2-0-7)
- 芝2200m(0-0-0-1)
- 芝2500m(0-0-0-2)
- 芝2600m(1-0-0-0)
- 芝3200m(0-0-0-1)
- 芝3400m(0-1-0-2)
- 芝3600m(0-0-0-2)
好走レンジは広そう。
中距離から2500、2600m、3000m以上でもそこそこやれる。
ヒュミドールの脚質
中団あたりに控えて終いを生かす競馬だが、終いの脚は特別切れると言うほどでもないので、位置取りが後ろになりすぎると苦しい。
レースの上り時計はかかった方がベター。
基本的に、速い流れや道悪など、上がりの相当かかるバテ比べなら力が出せる。
スタミナ、底力はある。
ヒュミドールのコース適正
ヒュミドールの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(未)
- 福島(1-1-0-1)
- 新潟(0-0-0-2)
- 東京(1-1-0-5)
- 中山(0-0-0-4)
- 中京(未)
- 京都(0-0-0-2)
- 阪神(0-0-0-3)
- 小倉(0-1-0-1)
尚、最後の直線での坂の有る無しでは(ダート競争も含む)
- 直線平坦:(3-2-0-8)
- 直線坂(東京):(1-1-0-6)
- 直線急坂(中山、中京、阪神):(0-0-0-11)
直線平坦が良い。
ヒュミドールの持ち時計(ベストタイム)
ヒュミドールの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.45.6 6着(東京)
- 芝2000m:1.58.8 5着(福島)
- 芝2200m:2.14.5 6着(新潟)
- 芝2400m:2.25.3 10着(阪神)
- 芝2500m:2.31.0 14着(東京)
- 芝2600m:2.40.6 1着(福島)
- 芝3200m:3.17.6 10着(京都)
- 芝3400m:3.29.2 2着(東京)
- 芝3600m:3.47.3 9着(中山)
もともとダートを走っていた馬だけに、あまり速い時計は対応しきれないが、長距離戦のハイラップならスタミナを生かして時計勝負にも対応可。
ヒュミドールの重馬場適正
ヒュミドールの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-1-0-2)
- 重(未)
- 不良(未)
元はダート馬、道悪は気にしないとは思うが。
ヒュミドールの鉄砲実績(休み明け)
ヒュミドールの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(1-0-0-7)
叩いてからは;
- 2戦目(0-0-0-6)
- 3戦目(1-1-0-1)
- 4戦目(0-0-0-2)
- 5戦目~(0-2-0-1)
ヒュミドールの枠順適正
ヒュミドールの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-0-0-8)
- 5~9番(1-2-0-7)
- 10~14番(1-1-0-2)
- 15~18番(0-0-0-1)
ヒュミドールの季節別着度数
- 12~2月(冬):(0-1-0-6)
- 3~5月(春):(0-0-0-4)
- 6~8月(夏):(1-1-0-4)
- 9~11月(秋):(1-1-0-3)
ヒュミドールの斤量別着度数
- 54キロ(1-0-0-0)
- 55キロ(0-2-0-1)
- 56キロ(0-1-0-12)
- 57キロ(1-0-0-3)
- 58キロ(0-0-0-1)
ヒュミドールの好走体重
3着以内の体重は;
- 462~468キロ
ヒュミドールのクラス別成績
- G1:(0-0-0-2)
- G2:(0-0-0-6)
- G3:(0-3-0-7)
現状ではG3での善戦が精一杯。
ヒュミドールの血統背景
父はオルフェーブル(サンデー系ステイゴールド/牡馬三冠、有馬記念、宝塚記念、凱旋門賞2着、ジャパンカップ2着)。
母の父はチチカステナンゴ(ナスルーラ系グレイソヴリン)。
チチカステナンゴは欧州で走り、芝のG1を2勝。距離は中距離。
母の母は2006年の桜花賞馬・キストゥヘヴン。
ヒュミドールの近走
20/7/19 信夫山特別(2勝C・ハンデ)
福島 芝2600m 良
着順:1着(2.40.6・-0.3差)
騎手:吉田豊(54キロ)
道中は後方馬群の前目。
レースの流れは前を行く4頭が緩急の激しい競馬をしていたが、そこから離れた後方馬群の馬は終始緩いペースで追走していた感じ。
ヒュミドールは3角を過ぎて進出を開始。
4角は大外を回して直線も馬場の中ほどから追い込んで、ゴール前で先に抜け出していたエフェクトオンを差し切ってゴール。
レースの上りは37.2秒。
ヒュミドールの上りは36.2秒。
上りのかかる競馬で展開が嵌った。
消耗戦でハンデの54キロも大きく味方した。
20/8/22 日本海S(3勝C)
新潟 芝2200m(内)良
着順:6着(2.14.5・0.9差)
騎手:武藤雅(57キロ)
序盤は先団4~5番手内。
4角も5番手の内から直線に入ったが、直線入口で内がゴチャついて進路を遮られる不利。
それでも大きく順位を下げることなく0.9差の6着。
テンの3Fではかなりペースが上がっていて、前にいた組は直線でバテが、この馬はそれなりに回ってきた。
やはりこの馬、そこそこのスタミナはありそう。
20/11/7 ノベンバーS(3勝C)
東京 芝1800m 良
着順:1着(1.46.7・-0.3差)
騎手:吉田豊(57キロ)
道中は後方に控えるかたち。
4角は13番手で直線に向き、狭い間を割って出てくると、残り200mで完全に抜け出して快勝。
自身の上りは33.4秒。
中だるみのスローペースとは言え、決め手のあるところも示して見せた。
20/12/5 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:5着(3.52.6・0.6差)
騎手:吉田豊(56キロ)
道中は中団7番手あたり。
3角過ぎて馬群の外目から進出して順位を上げ、4角は5番手の外で直線。
直線もバテずに伸びてはいるが、ペースがペースだっただけに前も止まらない。
重賞初挑戦としては及第点、良く走っている。
21/2/20 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良
着順:5着(3.32.3・1.1差)
騎手:吉田豊(55キロ)
道中は先団3~4番手の内。
道中内ピッタリで4角は3番手の内で直線に向くが、坂の上りで脚色があやしくなる。
5着に入るが先頭とは大差。
21/3/27 日経賞(G2)
中山 芝2500m 良
着順:4着(2.33.9・0.6差)
騎手:吉田豊(56キロ)
道中は中団の内。
4角は中団の前、7番手の内で直線。
直線は外を回して追い込みを計り、しぶとく伸びて4着を確保。
緩い流れで、この馬が終いを出しやすい展開でもあった。
3角で不利を受けた被害馬のあおりを食ったが、大したロスではない感じ。
G2のここでもそこそこ戦える力は示したが、展開はスロー。
21/5/9 新潟大賞典(G3・ハンデ)
新潟 芝2000m(外)良
着順:11着(2.00.4・1.1差)
騎手:吉田豊(55キロ)
道中は中団の後ろ、10番手あたり。
4角も10番手で直線に向くが、直線ではまったく伸びを欠いた。
今回のようなハイペースは初めての経験、これでは脚が溜まらない。
21/6/13 エプソムC(G3)
東京 芝1800m 良
着順:6着(1.45.6・0.5差)
騎手:吉田豊(56キロ)
道中は後方。
4角は16番手で直線に向き、直線は内を突いて伸びては来るが6着まで。
終いの脚はメンバー2位の34.4秒。
道中のペースは流れたが、今回は最後まで先頭集団に食らいつくことができた。
前走で息が慣れたのか?
21/8/15 小倉記念(G3・ハンデ)
小倉 芝2000m 稍重
着順:2着(1.59.8・0.1差)
騎手:幸英明(55キロ)
道中は中団あたり。
この馬は道中終始外々を回り、4角も外を回して、直線は馬群の外目を追い上げての2着。
後ろからの馬の中では一番OPでの経験が豊富だった馬が意地の2着と言う感じ。
上り時計がそこそこかかったのも良かった。
21/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m(外)良
着順:10着(2.25.3・0.8差)
騎手:幸英明(56キロ)
道中は中団6~7番手の内。
4角は7番手の内で直線に向き、直線は馬群の中から追い上げを計るが、伸びそうで伸びずに10着に終わる。
苦手の急坂、そして展開も結構タフな流れの中、このクラスで0.8差なら上々ではないか。
馬は頑張っている。
21/11/14 福島記念(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:2着(1.59.8・0.6差)
騎手:吉田豊(55キロ)
道中は後方集団の先頭、6番手あたり。
4角は中団あたりの6番手で直線に向き、直線は馬群の外めから追い上げてはくるが、逃げるパンサラッサは遥かに遠い。
まあ、この馬の好きな展開にはなったが、今回だけはどうしようもない。
22/2/27 中山記念(G2)
中山 芝1800m 良
着順:6着(1.47.7・1.3差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
道中は後方13番手。
4角も後方13番手で直線に向き、直線は馬群の中ほどから追い上げてはくるが、6着まで。
上りのかかる展開は得意なので、4角13番手からでも6着までは追い上げてきた。
位置取りが後ろすぎたことと、直線急坂がよくないことが、もうひと伸びできなかった原因だろう。
22/4/3 大阪杯(G1)
阪神 芝2000m(内)良
着順:15着(2.00.3・1.9差)
騎手:M・デムーロ(57キロ)
道中は中団8番手の最内を追走。
4角は9番手の最内で直線に向くが、直線ではまったく伸びてこなかった。
最内の最短コースを通りながらこの内容。
力不足もあるが、道中のペースもこの馬には速かった。
22/7/10 七夕賞(G3・ハンデ)
福島 芝2000m 良
着順:5着(1.58.8・1.0差)
騎手:M・デムーロ(56キロ)
道中は中団の前、6番手の最内。
ちょうど勝ったエヒトの内側がこの馬。
3~4角でエヒトが上がって行ったときに、この馬内で包まれる感じで進出が遅れた。
4角は8番手の内で直線に向き、直線も馬場の内目から追い上げを見せるが、前は止まらないので5着まで。
道中は最短コースで完璧な位置取りだったが、その位置どりがアダになった感じ。
22/8/14 小倉記念(G3・ハンデ)
小倉 芝2000m 良
着順:9着(1.59.1・1.7差)
騎手:藤岡康太(56キロ)
【レース前寸評】
上りさえ速くならなければ、引き続き良い勝負になる。
【結果】
大外18番から、道中は中団8番手の外を追走。
4角は12番手の大外で直線に向くが、直線では見せ場なし。
大外枠から終始外々を回った距離ロスとスタミナのロスはあっただろう。
22/11/19 アンドロメダS(L)
阪神 芝2000m(内)良
着順:10着(2.01.0・1.7差)
騎手:幸英明(56キロ)
道中は中団7~8番手の外を追走。
4角は6番手の大外から直線に向くが、直線では見せ場なし。
直線急坂は苦手。
23/1/5 中山金杯(G3・ハンデ)
中山 芝2000m(内)良
着順:13着(2.01.2・1.0差)
騎手:田辺裕信(56キロ)
道中は後方15~16番手。
4角は15番手の外で直線に向くが、直線では見せ場なし。
直線急坂は苦手。
23/2/18 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良
着順:2着(3.29.2・0.1差)
騎手:田辺裕信(56キロ)
道中は中団の前、5~6番手の最内を追走。
4角は6番手の最内で直線に向き、直線は馬場の最内から追い上げに入り、坂の上りで先頭に立ってそのまま押し切りを計るが、ゴール前、外から追い上げてきたミクソロジーにクビ差交わされての2着。
13番人気からの激走だが、道中最内、4角から直線も最内を走って距離ロスを抑えたこともよかった。
一気の距離延長だったが、「スタイヤーS(G2)」では0.6差の5着もあり、距離適性はそれなりにあったのだろう。
加えて、今回のスタミナ勝負も合っていた感じ。
23/4/30 天皇賞(春)(G1)
京都 芝3200m(外)稍重
着順:10着(3.17.6・1.5差)
騎手:武豊(58キロ)
道中は中団の後ろ、10番手あたりの最内を追走。
4角は13番手の内目で直線に向くが、直線では見せ場なし。
この馬もタイトルホルダーの失速のあおりを食ったうちの一頭だろう。
しかしそれかなくても、この馬にとってはこのレースはちょっと荷が重い。
23/11/5 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:14着(2.31.0・1.1差)
騎手:津村明秀(56キロ)
道中は中団馬群、8番手の内。
4角は11番手の内で直線に向き、直線は馬群の真ん中から追い上げに入るが、まったく伸びてこなかった。
このクラスでレースの上りが35秒台では厳しい。
⇒2023年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
23/12/2 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:9着(3.47.3・1.9差)
騎手:津村明秀(57キロ)
道中は中団の前、4番手を追走。
4角も4番手で直線に向いて、坂下までは2番手集団にくらいついていたが、坂の上りで失速。
この馬、直線急坂はダメ。
24/2/17 ダイヤモンドS(G3・ハンデ)
東京 芝3400m 良
着順:10着(3.33.0・2.8差)
騎手:石橋脩(56キロ)
2枠2番からハナへ。
4角も先頭で直線に向くが、直線では坂の途中で交わされると、あとはズルズルと殿まで。
道中は緩い流れを作って良い逃げだったが、直線では案外に脆かった。
このレースでも2着があるように、このペースで最後あそこまで止まる馬ではない。
逃げの戦法が合っていなかったのか?
はたまた休み明けの影響か?