2024年3月17日【阪神大賞典】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ディアスティマの好走パターンを分析。
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ディアスティマの距離適性
ディアスティマはこれまでに芝1800m~芝3600mまでの距離のレースに使われてきた。
各距離の着度数は次の通り;
- 芝1800m(1-0-0-0)
- 芝2000m(1-0-2-0)
- 芝2200m(0-1-0-0)
- 芝2400m(0-1-0-3)
- 芝2500m(1-1-1-1)
- 芝2600m(1-0-0-0)
- 芝3000m(0-0-0-1)
- 芝3200m(1-0-0-2)
- 芝3600m(0-0-0-1)
阪神の芝3200mでOP入りした馬だが、現状では3000m級の距離は長いのかもしれない。
2500m前後の距離でどうか。
ディアスティマの脚質
逃げ、先行脚質。
自らがタフな流れを作ってからの直線押し切り、粘り込み、ロングスパートなどで強さを発揮。
ペースが緩いと切れ負けするので、少々無理してでも、出して行った方が持ち味は生かせる。
レースの上りはかかった方がいい。
本質的には軽い芝より、重い芝で持ち味を発揮するスタミナ、パワー型だろう。
ただ、重賞などで骨っぽい面子とのレースになると、クラス負けする傾向あり。
ディアスティマのコース適正
ディアスティマの競馬場ごとの着度数は次の通り;
- 札幌(未)
- 函館(1-0-0-0)
- 福島(未)
- 新潟(未)
- 東京(0-2-0-2)
- 中山(1-0-1-1)
- 中京(1-1-0-0)
- 京都(1-0-0-2)
- 阪神(1-0-1-3)
- 小倉(未)
本質的には軽い芝より、重い芝で持ち味を発揮するパワー型。
ディアスティマの持ち時計(ベストタイム)
ディアスティマの持ち時計は次の通り;
- 芝1800m:1.47.7 1着(京都)
- 芝2000m:2.00.6 1着(中京)
- 芝2200m:2.17.6 2着(中京)
- 芝2400m:2.25.1 5着(阪神)
- 芝2500m:2.30.8 2着(東京)
- 芝2600m:2.39.8 1着(函館)
- 芝3000m:3.09.0 12着(阪神)
- 芝3200m:3.14.9 1着(阪神)
- 芝3600m:3.47.2 9着(中山)
距離が延びると、速い時計にも対応できそう。
ディアスティマの重馬場適正
ディアスティマの稍重も含めた道悪競馬での実績は;
- 稍重(0-0-1-3)
- 重(0-1-0-0)
- 不良(0-0-1-0)
道悪は苦にしない。
ディアスティマの鉄砲実績(休み明け)
ディアスティマの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;
- 10週以上(2-1-1-3)
叩いてからは;
- 2戦目(0-1-0-4)
- 3戦目(1-1-0-0)
- 4戦目(1-0-0-0)
- 5戦目~(0-0-0-1)
ディアスティマのローテーション適正
- 連闘(未)
- 中1~2週(未)
- 中3~5週(0-2-1-2)
- 中6~8週(0-0-0-3)
ディアスティマの枠順適正
ディアスティマの枠番別着度数は;
- 1~4番(0-0-1-2)
- 5~9番(1-3-2-3)
- 10~14番(2-0-0-2)
- 15~18番(2-0-0-1)
ディアスティマの季節別着度数
- 12~2月(冬):(2-0-2-2)
- 3~5月(春):(0-2-1-4)
- 6~8月(夏):(1-0-0-0)
- 9~11月(秋):(2-1-0-2)
ディアスティマの斤量別着度数
- 54キロ(1-1-0-0)
- 55キロ(2-0-1-0)
- 56キロ(2-1-1-3)
- 57キロ(0-1-1-1)
- 57.5キロ(0-0-0-2)
- 58キロ(0-0-0-2)
ディアスティマの好走体重
3着以内の体重は;
- 482~498キロ
ディアスティマの血統背景
父はディープインパクト(サンデー系)。
母はスウィートリーズン。
スウィートリーズンは米国で走り、ダートG1を3勝。主要距離はダートの短距離~マイル。
母の父はストリートセンス(ミスプロ系)。
ストリートセンスは米国で走り、「ケンタッキーダービー」他、ダートのG1を3勝。主要距離はダートの中距離。
ディアスティマの近走
21/2/27 松籟S(3勝C・ハンデ)
阪神 芝3200m(外⇒内)良
着順:1着(3.14.9・-0.5差)
騎手:北村友一(56キロ)
外枠13番からハナに立ち、序盤はそこそこ速いラップを刻みつつ、中盤でひと息入れたものの、残り1000mあたりからは一貫して12秒を切るラップ。
ラスト200mこそ12.6秒を要したが、後半1000m超のロングスパートで後続に3馬身つける圧勝。
2021年京都代替の「天皇賞(春)」のために新設された阪神の3200m。
古馬重賞の「阪神大賞典(G2・阪神 芝3000m)」の過去の良馬場平均と、コースがダブる後半2000mだけを比較してみると;
Lap7 | Lap8 | Lap9 | Lap10 | Lap11 | Lap12 | Lap13 | Lap14 | Lap15 | Lap16 | |
2021年 松籟SH・3勝C | 12.3 | 12.5 | 13.5 | 13.0 | 11.9 | 11.9 | 11.9 | 12.0 | 11.5 | 12.6 |
阪神大賞典の良馬場平均 | 12.3 | 12.4 | 13.1 | 12.6 | 12.3 | 12.2 | 12.1 | 11.8 | 11.8 | 12.4 |
差) | 0.0 | 0.1 | 0.4 | 0.4 | -0.4 | -0.3 | -0.2 | 0.2 | -0.3 | 0.2 |
「松籟S」の方が200m長い分、中盤の緩みは仕方ないとして、後半のロングスパートは3勝クラスとしては、かなり評価できる内容ではないだろうか?
21/5/2 天皇賞(春)(G1)
阪神 芝3200m(外⇒内)良
着順:6着(3.15.6・0.9差)
騎手:坂井瑠星(58キロ)
3枠5番からハナへ。
前半1000mの通過は、前走「松籟S」よりは0.4秒遅い59.8秒で通過。
4角も後続に1馬身の差をつけて直線に向くが、直線入口でカレンブーケドールに交わされる。
しかし、そこからズルズルとは行かずに、なんとか踏ん張っての6着。
G1初挑戦としてはよく頑張った方だろう。
21/8/7 札幌日経OP(L)
函館 芝2600m 良
着順:1着(2.39.8・-0.1差)
騎手:吉田隼人(56キロ)
3枠5番からハナへ。
前半1000mの通過は61.5秒。
4角は後続に1馬身の差をつけて直線に向き、直線はそのリードをしっかり守ってゴール。
このクラスでは力が違った。
(※ このあと、右前脚に種子骨靭帯炎を発症して長期休養に入る)
22/10/10 京都大賞典(G2)
阪神 芝2400m 稍重
着順:5着(2.25.1・0.8差)
騎手:北村友一(56キロ)
【レース前寸評】
走れる状態にあるなら面白い馬だが、逃げたい馬はもう一頭いる。
【結果】
スタートして行く構えは見せるが、外からユニコーンライオンが主張したため控えて2番手。
道中は2番手追走。
4角も2番手で直線に向くが、直線では粘り切れずの5着まで。
粘り切れなかったというよりも、この速い上りに対応できなかったと見た方が正しそう。
長欠明けにしてはいい内容だったのでは?
22/12/3 ステイヤーズS(G2)
中山 芝3600m 良
着順:9着(3.47.2・0.9差)
騎手:北村友一(56キロ)
【レース前寸評】
あまりにも緩い流れになるとどうかと思うが、自らそこそこのペースを刻んで行けるなら面白そう。
【結果】
1枠1番からハナへ。
多少の緩急はあったものの、おおむね例年通りの緩いペース。
4角も先頭で直線に向くが、直線では坂の上りで馬群に呑み込まれた。
終始アイアンバローズに突かれて、3角では一気のペースアップで苦しい逃げだったことは間違いないが、道中のペースを考えると、もう少し粘れてもいいはずだが・・・。
「松籟S」での勝ちは鮮烈だったが、意外とクラスが上がれば苦戦するタイプなのかも。
23/3/25 日経賞(G2)
中山 芝2500m(内)不良
着順:3着(2.38.2・1.4差)
騎手:北村友一(57キロ)
道中2番手追走から、4角も2番手で直線に向き、直線は前で粘るも、坂の途中でボッケリーニに交わされての3着。
この馬もタフな展開には強。
道中2番手から、最後のゴール前、ライラックに抜かせずに、3着を死守できたのは評価できる。
23/4/30 天皇賞(春)(G1)
京都 芝3200m(外)稍重
着順:9着(3.17.5・1.4差)
騎手:北村友一(58キロ)
前半は中団の前目、好位の5~6番手の最内を追走していたが、3角手前で順位を下げ、3角8番手、4角は10番手の内目で直線に向く。
直線では馬場の3分どころから追い出しを計るが、切れる脚がない分、直線では見せ場は作れなかった。
道中は絶好のポジショニングだったが、直前にアスクビクターモア、そしてその前にタイトルホルダー。
つまり、3角手前から順位を下げて行ったのは、この前の2頭が下がってきて、壁になった可能性が高い。というか、鞍上もそのようなコメントを残している。
この不利かなければ、勝ち切るには至らなかっただろうが、5着くらいはあったかもしれない。
23/5/28 目黒記念(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:2着(2.30.8・アタマ差)
騎手:北村友一(57キロ)
4枠7番からの逃げ。
向正面中間あたりまではゆったりとマイペースの逃げ。
そこから徐々にペースを上げて直線に向き、11.2秒-11.3秒のラップで押し切りを計ったが、最後の最後にやや甘くなってアタマ差の2着。
直線ではもう少し溜めておけば最後は持ったかもだが、バラジに競りかけられていては溜めるに溜められなかったのだろう。
それでも持続力のあるところは十分に示した。
23/11/5 アルゼンチン共和国杯(G2・ハンデ)
東京 芝2500m 良
着順:13着(2.31.0・1.1差)
騎手:北村友一(57.5キロ)
道中は中団10番手あたり。
4角は12番手の外目で直線に向き、直線は馬群の外目から追い上げを計るが、良い脚は出せず。
前に行けなかったのがすべてだろう。
終いの脚がある馬ではないので、あの位置取りからではノーチャンス。
叩いてからか?
⇒2023年 アルゼンチン共和国杯(G2)のラップ分析&回顧
24/1/14 日経新春杯(G2・ハンデ)
京都 芝2400m(外)良
着順:14着(2.27.6・3.9差)
騎手:北村友一(57.5キロ)
4枠6番からハナに立つが、前半1000mの通過が58.3秒とかなりの前傾ラップ。
案の定、直線入口で交わされると、あとはズルズル。
スタミナのある馬だが、このペースは速すぎる。
24/3/17 阪神大賞典(G2)
阪神 芝3000m(内)稍重
着順:12着(3.09.0・2.2差)
騎手:ムルザバエフ(57キロ)
道中は2番手追走。
4角も2番手で直線に向くが、直線では伸びを欠いた。
道悪は苦にしない馬で、このスローの流れならもう少し踏ん張れるはずだが・・・。
阪神の芝3200mでOP入りした馬だが、現状では3000m級の距離は長いのかもしれない。