2023年12月9日【中日新聞杯】終了時点までのデータや実際の走りをもとに、ユニコーンライオンの好走パターンを分析。(ダート競争は除く)

ユニコーンライオンの距離適性

ユニコーンライオンはこれまでに芝1600m~芝3000mまでの距離のレースに使われてきた。

各距離の着度数は次の通り;

  • 芝1600m(0-1-1-3)
  • 芝1800m(3-1-0-2)
  • 芝2000m(3-0-0-7)
  • 芝2200m(0-1-0-2)
  • 芝2400m(0-0-0-3)
  • 芝3000m(0-0-0-1)

適距離としては中距離。

ユニコーンライオンの脚質

逃げ、先行押し切り型。

先行力はある馬なので、流れが向けば、前々から押し切ってくる。

中団あたりから終いを伸ばすこともあるが、キレる脚があるわけではない。

好走パターンは、基本的には緩い流れからの逃げ、先行押し切り。

最後の直線は短い方がベター。

ここ数戦でそこそこ力を付けてきている印象はあるが、「鳴尾記念」、「宝塚記念」の好走は、流れが向いた感は否めない。

この先OPクラスで、締まった流れになってどうか?

ユニコーンライオンのコース適正

ユニコーンライオンの競馬場ごとの着度数は次の通り;

  • 札幌(0-0-0-3)
  • 函館(2-0-0-1)
  • 福島(1-0-0-1)
  • 新潟(1-0-0-0)
  • 東京(0-0-0-2)
  • 中山(0-0-0-1)
  • 中京(1-0-0-1)
  • 京都(1-2-0-2)
  • 阪神(0-1-1-7)
  • 小倉(未)
  • 豪州(0-0-0-1)

重い、軽いで言えば、当然重い芝の方が良い。

ユニコーンライオンの持ち時計(ベストタイム)

ユニコーンライオンの持ち時計は次の通り;

  • 芝1600m:1.32.7 9着(東京)
  • 芝1800m:1.47.5 2着(京都)
  • 芝2000m:1.59.7 11着(中京)
  • 芝2200m:2.11.3 2着(阪神)
  • 芝2400m:2.25.3 16着(東京)
  • 芝3000m:3.08.7 15着(京都)

速い時計には向かない感じ。

ユニコーンライオンの重馬場適正

ユニコーンライオンの稍重も含めた道悪競馬での実績は;

  • 稍重(1-0-1-6)
  • 重(0-0-0-1)
  • 不良(未)

苦にはしないが、相手関係次第。


ユニコーンライオンの鉄砲実績(休み明け)

ユニコーンライオンの10週(中9週)以上の休み明けでの成績は;

  • 10週以上(1-0-1-3)

叩いてからは;

  • 2戦目(2-0-0-3)
  • 3戦目(1-0-0-3)
  • 4戦目(1-1-0-2)
  • 5戦目~(0-1-0-6)

ユニコーンライオンのローテーション適正

  • 連闘(未)
  • 中1~2週(3-3-0-4)
  • 中3~5週(1-0-0-6)
  • 中6~8週(0-0-0-6)

間隔を詰めてきたときの好走が目立つ。

ユニコーンライオンの枠順適正

ユニコーンライオンの枠番別着度数は;

  • 1~4番(2-1-0-9)
  • 5~9番(3-1-0-4)
  • 10~14番(1-1-0-1)
  • 15~18番(0-0-1-5)

ユニコーンライオンの季節別着度数

  • 12~2月(冬):(1-2-0-4)
  • 3~5月(春):(1-0-1-4)
  • 6~8月(夏):(3-1-0-5)
  • 9~11月(秋):(1-0-0-6)

夏場は好きそう。

ユニコーンライオンの斤量別着度数

  • 54キロ(2-0-1-0)
  • 55キロ(0-0-0-2)
  • 56キロ(2-2-0-5)
  • 57キロ(2-0-0-6)
  • 58キロ(0-1-0-2)
  • 58.5キロ(0-0-0-1)
  • 59キロ(0-0-0-3)

ユニコーンライオンの好走体重

3着以内の体重は;

  • 510~544キロ

ユニコーンライオンの血統背景

ユニコーンライオンは外国産馬。

父はノーネイネヴァー(ND系ストームキャット)。

ノーネイネヴァーは米国で走り、芝、ダートの短距離で活躍。芝の1200mのG1で勝利を挙げている。

母の父はハイシャパラル(ND系サドラーズウェルズ)。

ハイシャパラルは欧州で走り、芝のG1を6勝。主要距離は芝の1600m~中距離、2400m。

ユニコーンライオンの近走

21/6/5 鳴尾記念(G3)

中京 芝2000m 良

着順:1着(2.00.7・-0.6差)

騎手:坂井瑠星(56キロ)

3枠3番からハナを切り、まさにマイペースの逃げで後続の追随を許さず、3馬身半突き放しての圧勝。

こんなペースで逃げることが出来たのが最大の勝因。

それ以上でもそれ以下でもない。

2021年 鳴尾記念(G3)のラップ分析&回顧

21/6/27 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:2着(2.11.3・0.4差)

騎手:坂井瑠星(58キロ)

【レース前寸評】

前走の重賞勝ちはフロック的な要素が強く、ここでも同じような走りができるかと言えば、それはいささか疑問。

【結果】

絶好枠1枠1番からハナを切り。

いわゆるマイペースの逃げで直線に向き、直線はクロノには交わされたものの、レイパパレとの追い比べは制して2着。

前走に引き続き、今回も流れが向いた感はある。

ハナ争いも、レイパパレが競りかけず楽に行けた。

最後の追い比べも、レイパパレはやはり距離に不安があったのだと思う。

力をつけていることは確かだが、この2着を強い2着だと評価するのはまだ早いと思う。

2021年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

 

(この後、1年間の休養のあと、ダートの「プロキオンS」に使われて、5.6差の殿負け)

 

2022/8/21 札幌記念(G2)

札幌 芝2000m 良

着順:12着(2.03.2・2.0差)

騎手:坂井瑠星(57キロ)

【レース前寸評】

前走を見る限り、まだ状態が良いとは言い難い。「宝塚記念」の2着も、強いという印象はない。

【結果】

スタートしてハナを主張しかけたが、パンサラッサが譲らないので控えて2番手。

3~4角ではすでに手応えがかなり怪しく、4角は3番手で直線に向くが、直線では残り200mの標識を待たずして一杯気味。

状態もまだ良化していないのだろうが、このクラスでは力もまだまだ足りない印象。

2022年 札幌記念(G2)のラップ分析&回顧

22/10/10 京都大賞典(G2)

阪神 芝2400m 稍重

着順:13着(2.26.4・2.1差)

騎手:坂井瑠星(56キロ)

【レース前寸評】

先行力はある馬なので軽視はできない。

道中の流れが落ち着けば押し切ってくる。

【結果】

6枠9番からハナを主張。

前半1000mの通過は60.7秒だが、その後2Fも12秒台後半の緩いラップを踏む。

4角も先頭で直線に向き、坂下までは先頭集団で粘ってはいたが、坂の上りで失速。

この緩い流れをまったく粘れず13着。

2400mは長いのか?

2022年 京都大賞典(G2)のラップ分析&回顧

22/11/13 福島記念(G3・ハンデ)

福島 芝2000m 良

着順:1着(2.00.2・-0.3差)

騎手:国分優作(57キロ)

【レース前寸評】

気持ちよく逃がせば残ってくる馬だが、他に逃げたい馬が数頭いる。

ハンデの57キロも考えれば、ここはちょっと厳しいか?

【結果】

詳細は「ラップ分析」で書いたのでここでは省略。

やはり気持ちよく逃がせばうるさい馬。

鞍上の絶妙のペース配分もよかった。

2022年 福島記念(G3)のラップ分析&回顧

22/11/27 ジャパンカップ(G1)

東京 芝2400m 良

着順:16着(2.25.3・1.6差)

騎手:国分優作(57キロ)

【レース前寸評】

逃げ馬不在ということで、得意の中1週でブチ込んできたか?

東京コースの2400mでは、「宝塚記念」の再現はないと思う。

【結果】

5枠9番からの逃げ。

前半1000mを61.1秒といいペースで逃げていたが、4角も先頭で直線に向くも、直線では坂の上りでいっぱい。

いいペースで直線に向いたが、2400mが長いのと、瞬発戦にも向かない。

2022年 ジャパンカップ(G1)のラップ分析&回顧

23/2/12 京都記念(G2)

阪神 芝2200m(内)良

着順:7着(2.12.1・1.2差)

騎手:坂井瑠星(57キロ)

5枠6番からハナを主張。

前半1000mの通過は59.5秒。

レース中盤でうまくタメを作って逃げ、4角も後続に1馬身の差をつけて直線に向くが、直線では坂の上りで馬群に飲み込まれた。

今回の流れならもう少し粘れてもいい馬だが、休み明けで体重が久々に540キロ台に乗っていたことも敗因のひとつか?

2023年 京都記念(G2)のラップ分析&回顧

 

(※ このあと豪州遠征で「ロンジンクイーンエリザベスステークス(G1・芝2000m)」に出走も、5着)

 

23/6/25 宝塚記念(G1)

阪神 芝2200m(内)良

着順:15着(2.12.6・1.4差)

騎手:坂井瑠星(58キロ)

外枠15番からハナへ。

前半1000mの通過が58.9秒とかなり速め。

中盤で息を入れつつ、4角も先頭で直線に向くが、坂の途中で力尽きた。

2023年 宝塚記念(G1)のラップ分析&回顧

23/7/16 函館記念(G3・ハンデ)

函館 芝2000m 稍重

着順:12着(2.02.4・12差)

騎手:国分優作(59キロ)

1枠2番からハナへ。

前半1000mの通過は60.0秒も、渋った馬場で前にはきつい流れ。

4角も先頭で直線に向くが、残り200mを過ぎて馬群に飲み込まれた。

前がきつい流れで斤量59キロはさすがにキツイ。

2023年 函館記念(G3)のラップ分析&回顧

23/8/20 札幌記念(G2)

札幌 芝2000m 稍重

着順:15着(2.07.0・5.5差)

騎手:国分優作(58キロ)

大外15番から果敢にハナへ。

3角も先頭で直線に向くが、3~4角のペースアップには対応できず、4角は12番手で直線に向くが、直線では余力なし。

流れはさほど速くはなかったが、この馬場に脚を取られてスタミナが奪われたのだろう。

2023年 札幌記念(G2)のラップ分析&回顧

23/10/21 富士S(G2)

東京 芝1600m 良

着順:9着(1.32.7・1.3差)

騎手:坂井瑠星(57キロ)

1枠1番から道中は2番手追走。

4角も2番手で直線に向くが、直線は坂の上りで一杯気味。

久々の1600mだったが、この流れにはさすがに向かない。

2023年 富士S(G2)のラップ分析&回顧

2023/11/12 福島記念(G3・ハンデ)

福島 芝2000m 良

着順:15着(2.03.6・2.7差)

騎手:国分恭介(59キロ)

大外16番からハナを奪いに行ったが、テーオーシリウスが内から主張したので2番手に控える。

4角も2番手で直線に向くが、直線ではもう脚が余っていなかった感じ。

大外枠から主張して行って、道中のペースも楽なものではなかった。

トップハンデの59キロもあり、これは仕方ないだろう。

2023年 福島記念(G3)のラップ分析&回顧

23/12/8 中日新聞杯(G3・ハンデ)

中京 芝2000m 良

着順:11着(1.59.7・0.9差)

騎手:国分優作(58.5キロ)

1枠1番からハナを主主張するが、外からホウオウビスケッツに来られて2番手に控えた。

4角も2番手で直線に向くが、直線では坂の上りで一杯かげん。

同型のホウオウビスケッツがいて、自分のペースには持ち込めなかった。

このレースがラストラン。

種牡馬入りするとのこと。

2023年 中日新聞杯(G3)のラップ分析&回顧